日記

京王沿線徒歩の旅2016 ―仙川~笹塚の高架化される全区間&廃止される全踏切踏破―

2016.06.28 07:00

今日の1曲: AXIA~ダイスキでダイキライ~ / ワルキューレ

おはようございます。
リゼロのレムとラムがただただ可愛くて可愛くて可愛すぎて、可愛さが鬼がかってて、ラムレムと穏やかな日々を過ごしたかっただけの人生だったXIAORINGです。

あと、くまみこのまち様を愛でて可愛がって宥めて慰めて推して崇め奉りたいだけの人生だった…

さて、前回更新から3ヶ月も空いてしまって、もう6月が終わりそうなんですが……じつはこの期間中に大学卒業以来勤務していた会社を退職したりとかしまして。
それでちょうどフリーな時間ができたもんですから、5月なんかはゴールデンウィークを中心にいろいろ出かけたり、この機会に前から行きたいと思っていたところに行ってきたりとか、いろいろやってました。

なので、今回そんな2016年5月の活動を数回にわたってレポートしていこうと思います!

ネタとしては、

  • 京王沿線徒歩の旅
    ―仙川~笹塚の連続立体交差事業で高架化される全区間&廃止される全踏切踏破―
  • 立山黒部アルペンルートの旅
    (& おおかみこどもの雨と雪・クロムクロの舞台、立山・富山に巡礼)
  • 北海道・美瑛の旅
  • 新緑の候、初夏の京王線撮影2016
  • DAHONデビュー

などがありますが、まず最初に、毎年恒例の京王沿線徒歩の旅をお送りします!

2013西調布~府中、2014府中~百草園、2015百草園~京王八王子 の3年分がいまだに書けずにほったらかしな状態なんですが…そのうち振り返って書きたい…いつか必ずや…

▼これまでの京王沿線徒歩の旅シリーズはこちらからどうぞ

▼2016年4・5・6月の活動まとめシリーズ、他の記事はこちら

京王線の仙川から笹塚まで 歩いてきました

ゴールデンウィーク毎年恒例の「京王沿線徒歩の旅」シリーズ。
9年目となる2016年のテーマは「笹塚駅~仙川駅間連続立体交差事業で高架化される全区間&廃止される全踏切踏破」!

今年の連休は、仙川から笹塚までの9駅・7.9kmを歩きました。

去年2015年の百草園京王八王子をもって京王線新宿京王八王子間全線踏破を成し遂げたので、次の区間は…と考えていて目を付けたのが、笹塚駅~仙川駅間連続立体交差事業

この連続立体交差事業でこの仙川~笹塚の区間が高架化される予定なので、本格的に工事が始まって現在の沿線風景が変わってしまう前に、高架化予定の全区間と、この区間で廃止される予定の全踏切を、自分の足で歩いて今のうちに記録に残しておくことにしました。

既に2009年に一度歩いた区間ですが、今回再びここを選んだのはそういった目的のためでした。

道路脇のすぐ近くを走る電車、車も通れないほど小さな路地の踏切、街中の生活感に溶け込んだような駅、そんな雰囲気のいい沿線風景が続いている区間です。


この看板の区間を歩きました。

仙川 → 千歳烏山

連続立体交差事業が始まる仙川から笹塚へ向かってスタート。
仙川は堀割の下に線路がある半地下のような構造なので、仙川駅周辺は既に踏切はありません。

仙川から千歳烏山方面を向いて。
仙川の堀割を抜けるこのあたりから、おそらく高架化が始まるのかと思います。

駅名の由来になっている仙川を渡ります。

いよいよここから高架区間ということで、ここから先にある踏切は全て廃止される予定です。
そんな廃止予定の踏切を全部上げていきます。

仙川から最初の踏切、千歳烏山6号踏切

京王線の踏切は、「新宿寄りの隣駅の駅名+連番」という名前になっていて、千歳烏山仙川の間にある踏切は、千歳烏山駅側から仙川駅に向かって「千歳烏山1号」「千歳烏山2号」「千歳烏山3号」…のように番号が付けられています。

次の踏切は、千歳烏山4号踏切

ここで、おやっ?…と思った方は鋭い!

そう、千歳烏山6号と4号の間の「千歳烏山5号踏切」がないんです。

京王線では踏切が廃止されても、番号は振り直されずそのままなので、廃止された踏切の番号は欠番になります。
ということは、かつて6号と4号の間に千歳烏山5号踏切があったのではないか?…と推測できます。

そう考えてこの間を歩いてみると、線路の下をくぐるこんな道が。
もしかしたら、元々はここに千歳烏山5号踏切があったのかも…?

今ある踏切の番号が飛んでるところは、間にかつてもっと踏切があったと思われるので、廃止される踏切だけでなく、その昔踏切があったかもしれない跡地も、自分なりに探してみました。
※文献を調べたわけではなく、あくまで独自研究に基づく推測ですので、実際の史実と異なるところがある可能性は十分にあります。

引き続き線路沿いの道を歩いていきます。

このあたりの地上区間は鉄道の敷地がとても狭く、線路から線路沿いの道路までの間隔がめっちゃ近いです。

道路から手を伸ばせば電車に手が届いてしまいそうなくらい、道路すれすれの至近距離を特急準特急がバンバンかっ飛ばしていくところが、このあたりの京王線の好きなところです。
(高架化後にはこういうのも見れなくなってしまいますが)

千歳烏山仙川間にある千歳烏山3号踏切
こういう車も通れないような小さな踏切とか、線路と道路が併走してるところとかが、このあたりの区間の好きなところです。

千歳烏山2号踏切
ここも自動車は通れません。

千歳烏山2号踏切まで来ると、その先に千歳烏山駅が見えてきました。

千歳烏山 → 芦花公園

ということで千歳烏山駅に到着!

千歳烏山は2面2線の駅ですが、高架化後は2面4線の駅になる予定です。
昔は千歳烏山は2面4線だった時代があったらしいので、何十年ぶりに千歳烏山の2面4線が復活ということになりますね。

千歳烏山2号まできてもう千歳烏山駅に着いてしまったので、1号がありません

千歳烏山は電車が長編成化されるに従ってホームの長さを伸ばしていったようですが、ホームの途中で、駅に向かって垂直に突き当たって直角に曲がる道があったので、もしかしたらこういうところに千歳烏山1号踏切があったのかも…?

また、千歳烏山といったらやっぱりここ、京王線内屈指の開かずの踏切として名高い、千歳烏山駅前の芦花公園5号踏切

そして、京王線の踏切の中でおそらく最も小さな踏切のひとつであろう、芦花公園4号踏切
その道幅わずか2m弱!

こういう路地の一角にひっそりとある小さな踏切、とっても好きです。

引き続き千歳烏山から芦花公園へ行く途中で、芦花公園3号踏切

芦花公園1号踏切

芦花公園3号踏切から芦花公園1号踏切と、カーブしている芦花公園駅がもう見えています。
3号の次が1号なので、この短い間隔の間にもともとはもう1つ芦花公園2号踏切があったことになりますね。

芦花公園 → 八幡山

芦花公園駅に到着。
南側の駅前にある柵に囲われた土地は、もしかしたら高架化工事の用地としても確保しているのかも…?

芦花公園駅の駅前には、八幡山2号踏切があります。
京王線の踏切の命名は、新宿よりの隣駅なので、こんな芦花公園駅のすぐ目の前にあっても「八幡山2号」です。

カーブの途中にある踏切なので、カントがついている分だけ道路が波打ってます。

芦花公園~八幡山の間で環八通りを渡るところは、既に高架になっています。
このあたりは京王線の中でも特に駅間の短い区間が続くところです。

八幡山 → 上北沢

既に高架駅になっている八幡山駅に到着。
八幡山は島式ホーム1・2番線のさらに外側に通過線があって、各停快速特急準特急の通過待ちをします。

2015年9月のダイヤ改正で準特急千歳烏山に停まるようになったおかげで、準特急から八幡山で追い抜いた各停快速千歳烏山で乗り換えられるようになったところが、このダイヤのよくできてるところだなあと思っています。

八幡山駅のすぐ近くに踏切がないので分からないのですが、八幡山上北沢の間で高架下をくぐる道路があったので、もしかしたらこういうところも昔は踏切があったのかも…?

ここで地上から高架へと登っていきます。

上北沢駅のホームのすぐ目と鼻の先に、上北沢2号踏切があります。

上北沢 → 桜上水

上北沢駅に到着。

上北沢は島式ホーム1面1線の小さな駅ですが、住宅地のド真ん中に、街に溶け込むように駅があって、そういうところがとてもいい!
こういう沿線の景色もあと数年です。

もともと路面電車規格の路線だったからかは分かりませんが、京王線の駅は圧倒的に対向式ホームの駅が多いです。
そんな中、数少ない京王線の島式1面2線の駅は、ほとんどが「片側が直線・反対側が曲線」という配線になっています。

普通は島式は両方に曲線が入るところが多い中、片方だけでも通過列車の速度向上のために設計されている様子がうかがえます。
上北沢は下りが直線で、上りが制限75km/hの曲線になっています。

上北沢2号までしかなかったので、どこかにかつての上北沢1号踏切の跡があるはず…
と思っていたところ、上北沢のホームの真ん中に、不自然に駅に突き当たってぶった切られたような道が。
上北沢1号踏切跡としてはかなり怪しい匂いがします。

上北沢から桜上水に向かってすぐ、五叉路のようになっている交差点のところに桜上水5号踏切があります。

去年「桜のトンネルの向こうに京王線」という構図を撮ったのはこの通りです。

桜上水5号の次が3号なので、間の4号がありません。
上北沢桜上水の間は、線路沿いに路地があるので、桜上水4号踏切はこのあたりのどこかにあったのでしょう。

桜上水3号踏切
この踏切もまた京王線内でもかなり小さい踏切のひとつです。

こういう、めっちゃちっさい踏切とか、とてもいいです。

上北沢桜上水下高井戸明大前にかけては、こういう車も通れないような激狭な線路沿いの細い道があって、これもまたいいです。

上北沢桜上水の踏切はこれで終わりなので、あと1号2号がありません。

(なかば駅構内にかかってますが、) 線路沿いの道に路地が当たる交差点になっていて、線路を跨いだ反対側にまっすぐ伸ばすと線路の向こう側にも繋がりそうな空間が見えるところがあるので、もしかしたらこの辺にかつての桜上水1号踏切桜上水2号踏切があったのかもしれません。

桜上水~下高井戸

2面4線の桜上水駅に到着。

桜上水は元々車両基地があった駅で、基地の機能が若葉台に移った現在も留置線が多数あります。
高架駅になると、そういった留置線がどのような形になるのかも楽しみです。

そしてこの桜上水駅前にある下高井戸5号踏切
これがまた個人的には非常にアツい踏切なんです!

どういうところがといいますと…

①ギリギリまでホームがある

②待避線が分岐した内方に踏切がある

③シーサスクロッシングの途中に踏切がある

④線路の本数が多い …などなど。
当然、高架化でここも廃止予定です。

若葉台に車両基地が移転する前は桜上水に車両基地があった関係で、駅の裏には住宅地の中にしては広い土地が残っています。

桜上水からは線路の北側へ渡り、住宅地の路地を抜けると線路沿いに出ます。

下高井戸5号の次が3号なので、このへんのどこかに下高井戸4号踏切があったんだと思われます。

線路沿いを歩いて、下高井戸3号踏切
ここの架線柱、よく見ると根元にコンクリートの土台があってそこにトラス柱が立っているという構造になってます。

ちょっと歩くとまたすぐに踏切があります。
こちらは下高井戸2号踏切

下高井戸~明大前

東急世田谷線との乗換駅でもある、下高井戸駅に到着。
すっかり暗くなりましたが、まだまだ歩きます!

下高井戸といったら、商店街の先にある下高井戸1号踏切

商店街のアーケードの向こう側に京王線という、生活の一部に京王線が溶け込んだような、そんな風景が好きです。

下高井戸は、上りが制限60km/h・下りが制限65km/hという急カーブの途中に駅があるので、停車中の電車もかなりカントで傾いて停まっています。

京王線のホームのすぐ隣に東急世田谷線のホームがあります。

京王線東急世田谷線はどちらも馬車軌間と呼ばれる1,372mmの軌間 (ゲージ) で、日本ではほとんどの鉄道が1,067mm1,435mmであるなか、現在この1,372mmを採用しているのは京王線東急世田谷線都営新宿線 (京王線の直通先) 都電荒川線函館市電だけしかないという、激レアな軌間です!

ちなみにここの世田谷線、制限10km/hとかめっちゃ制限きついw

ところどころ線路脇に高架化工事の用地として確保されたように見える空き地が…
今後はこの今回歩いてきた線路沿い一帯で、立ち退きしたところからこのような空き地が増えていくものと思われます。

下高井戸のホームのすぐ先に、明大前4号踏切があります。

京王線の地上駅は、ほとんどの駅ですぐ駅の目の前、ホームのすぐ先に踏切があるのも特徴です。

下高井戸明大前にも、こんな細い路地があったりして、いい味出してます。

線路沿いを歩いて、明大前3号踏切
踏切を渡る道路のずっと向こう側には、甲州街道首都高4号線 (永福のあたり) が見えます。

下高井戸明大前も、線路沿いの道路から京王線の線路までの間隔が非常に近いです。
こうやってスローシャッターで遊んでみたり。

明大前2号踏切
下高井戸明大前は200mぐらいの間隔で、ちょっと歩くとすぐ踏切があります。

同時にこの下高井戸明大前京王線で最も乗車率の高い駅間で、列車本数も多く乗降客も多い明大前の手前ということで、「電車が渋滞」したりして開かずの踏切度が高いです。
そういった点から、連続立体交差の効果は高そうです。

明大前1号踏切
明大前のホームのすぐ先です。

ゆるやかな坂を下ると線路の下の高さまで道路が下がって、飲食店が並ぶ路地を進むと明大前です。

明大前~代田橋

明大前に到着。
京王線井の頭線が交差する駅で、京王線特急まで、井の頭線急行まで、どちらの路線も全ての列車が停車する重要な駅です。

京王線明大前は、朝ラッシュの1時間あたり30本近い本数を2面2線 (=上下線のそれぞれ片方は線路1本ずつのみ) だけで捌くという驚異的な駅ですが、高架化後は2面4線になる予定です。

京王線が地上 (一部高架状) で、堀割の下に井の頭線があり、駅舎のある部分は

2F:
京王線
1F:
改札・一般道
B1F
井の頭線

という立体構造になっています。

代田橋8号踏切
明大前代田橋は800mの距離しかありませんが、既に廃止された踏切を含めると、最大時はその800mの間に8ヶ所もの踏切があったことになります。

京王線の地上区間の踏切の多さというのが、よく現れてます。

代田橋7号踏切
8号と雰囲気は似てます。

井の頭通り京王線と交差するところが、代田橋6号踏切です。
ここで線路の南側に渡って、代田橋まで井の頭通りを歩きます。

明大前代田橋の間にある代田橋6号踏切井の頭通りが交差したあと、代田橋駅前までの少しの区間は、京王線と井の頭通りが併走する直線があります。

この井の頭通りが併走している途中に、代田橋4号踏切があります。

ここ、踏切待ちするスペースが全くないくらい、線路が通りに密接して走っています。
まるでサイドリザベーション方式の路面電車のようですw

そのまま併走して、井の頭通り代田橋の駅前で京王線から離れる角に、代田橋1号踏切があります。

さて、ここまでの井の頭通りの併走区間で、代田橋6号4号1号の3つの踏切があったので、元来はこの短距離にさらに代田橋5号・3号・2号の3つの踏切が存在していたはずです。

井の頭通りとの併走区間をもう一度探してみると、線路の反対側に繋げるとそのまま向こう側に突き抜けられそうな路地が3ヶ所……ということは、これらの場所にかつての代田橋5号・3号・2号踏切があったのかな…?

それにしてもこの区間、すでに廃止された踏切を含めると、ものすごい踏切の密集地帯だったんだな…

代田橋~笹塚

代田橋1号踏切のすぐ先に、代田橋駅
いよいよ2016年の京王沿線徒歩の旅も、残すところあと1駅です!

代田橋から笹塚までは既に高架になっていて、この高架で環七通りと立体交差します。

そのまま高架の側道を歩いて行くと、笹塚はもうすぐです。

ついに今年のゴール、笹塚駅に到着!

仙川から笹塚まで9駅歩いて、笹塚駅~仙川駅間連続立体交差事業で高架化される区間を全制覇!
これにて2016年の京王沿線徒歩の旅終了です。

京王沿線徒歩の旅2016・仙川~笹塚、完了!

ということで、毎年恒例の「京王沿線徒歩の旅」シリーズ、今年は仙川から笹塚までの9駅・7.9kmを歩きました。

この区間は今から103年前の1913年に京王線が最初に開業した区間で、道路脇のすぐ近くを走る電車、車も通れないほど小さな路地の踏切、街中の生活感に溶け込んだような駅、そんな雰囲気のいい沿線風景が続いている区間です。

数年後には高架化によって、そんな好きな沿線風景が変わってしまうのは寂しい思いもありますが、やがていつの日か新しい高架線にすっかり見慣れた頃、そういえば昔京王線が地上線だった頃はこんな景色だったなあ…って思えるように、しっかり記録を残しておきたいと思います。

京王線 明大前~調布の動画

最後に、今回歩いた高架化予定区間を含む、明大前~調布のかぶりつき動画も撮ってみました。

特急京王八王子行きの先頭車からの前面展望
11駅連続通過という京王線で最も通過駅の多いこの区間を快走する特急からの車窓を、どうぞお楽しみください。

そして、この区間の京王線の特徴的な、だけど京王線ではこれが日常という光景も、動画に収めてきました。

京王線の全列車が停車して列車の密度が特に高い「明大前駅」で、平日朝ラッシュの列車の様子を撮影。
すぐ後ろに次の列車がもういるという過密ダイヤ、 そして、前の列車にここまで接近できるのかという、驚きの詰め性能を、どうぞお楽しみください。

そんなかんじで今年2016年の5月のレポート第1弾でしたが、第2・3弾は、北海道・美瑛の旅レポート、立山黒部アルペンルートの旅レポート、その他DAHONデビューや5月の京王線撮影などなどを書いていこうと思います。書ければいいな…

ではでは。

▼これまでの京王沿線徒歩の旅シリーズはこちらからどうぞ

▼2016年4・5・6月の活動まとめシリーズ、他の記事はこちら

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2016-06-28T07:00:27+09:00 | by XIAORING | このエントリーのURL