ありがとうVSE ~冬の小田急 ロマンスカーVSE乗車&撮影・箱根の旅2022~ &完全引退までの記録
おはようございます。
ユーフォの久美子ちゃんがやっぱりほんっっとにいい子で、はぁ…やっぱり久美子ちゃんなんだよなあ……黄前久美子やっぱりほんっといい子だよ……という気持ちで今期はいっぱいのXIAORINGです。
この2024年4月クールは、ユーフォ3期、ガルクラ、ヨルクラ、ささこい、シャニアニと、偶然か何かの巡り合わせか、何らかの音楽活動をしている作品が同じクールにやったら重なっているクールになっていますが、そのどれもがよくてぶっ刺さっておりまして、個人的にはここ最近の中では特に豊作揃いで今期かなりきております。
そして何よりユーフォとゆるキャン△は、前からずっと好きな作品がついに3期ということで、この作品の新作がまたこうして見られるということが、もうこれ以上なくうれしい限りです。
もうここに書き切れないくらい、どの話数ももう気持ちがいっぱいです……
ありがとう響け!ユーフォニアム……ありがとう京都アニメーション……ありがとうゆるキャン△……ありがとうきらら枠……
さて、去年2023年の夏コミ以降、実生活の労働の方がかなりずっと忙しくなってしまって、今年になってからはさらにもっと忙しくて、自分個人のスケジュールが本当に取れなくて個人の予定を組むことがまったく不可能な状況になっていてしかもいつまで続くのか先が見えないという状態に陥っています。
今年はもうずっと、いろいろしんどくて大変です……とりあえず生きてはおります……
そんな中、ここの日記も全然執筆が進まず、まったく更新しないままついに1年が経ってしまいました。
こんなはずでは……
この記事も、実は12月の冬コミ前から書き始めていましたが、いつまで経っても全然書き終わらなくて、ついにこの記事1本書くのに半年もかかってしまいました。
そういうほんと終わってる状態の中での今回の日記ですが、こうしてぜんぜん更新できていない間に、2023年12月に小田急ロマンスカーの50000形VSEの引退という大きなできごとがありました。
2022年3月ダイヤ改正で定期運行を終了し、それ以降はイベント列車などの臨時列車として走り続け、ついに2023年12月10日をもって完全引退となってしまいました。
ということで今回は、そのロマンスカーVSEが定期運行を終了する前の2022年1月に、VSEを追いかけて小田急線沿線のいろいろなところでVSEを撮影しながら箱根まで行き、さらに往復VSEにも乗車するという、VSE撮影&乗車の旅に行ってきたときの旅レポートと、そこから2023年12月の完全引退までのVSEの記録を1ページにまとめました!
もくじ
1月9日(日)
1月10日(月祝)
- 定期運行終了から完全引退までのVSEの記録
2022年1月、VSEを追いかけて小田急線を撮り鉄しながら箱根まで行ってきました
2021年12月、小田急から特急ロマンスカーVSEの50000形が2022年3月11日をもって定期運行を終了、その後2023年秋頃に引退してしまうという衝撃のニュースがありました。
定期運行終了後は、1年半にわたって臨時列車や撮影会などのイベントで沿線の人々や我々ファンが名残惜しいながらも楽しめる機会を提供したのち、2023年12月10日をもって完全引退してしまいました。
2022年3月11日(金)、特急ロマンスカー・VSEの定期運行を終了 | ニュースリリース|企業・サステナビリティ・IR|小田急電鉄 (リンク先PDFファイル)
12月10日、特急ロマンスカー・VSE(50000形)が完全引退 | ニュースリリース|企業・サステナビリティ・IR|小田急電鉄 (リンク先PDFファイル)
50000形VSEは箱根への観光特急としてロマンスカーブランドの看板列車を担うべく威信をかけて生み出されたフラッグシップであり、やっぱりロマンスカーといえばこれというようなロマンスカーの伝統と夢と憧れの数々が詰め込まれた設計と、いつもどんなところでもあまりに美しく見えてしまうその姿から、個人的にはロマンスカーの中でも特に好きなロマンスカーでした。
2005年にデビューしたVSE、登場からまだ17年というあまりに早すぎる引退発表。
ロマンスカーの中でも好きだったVSEが近いうちにもう見られなくなってしまうというのがあまりに残念でならず、まだ普通にVSEが走っている今のうちに、VSEをたくさん撮影して乗車もしたい…と思って、2022年1月に2日間でVSEを追いかけて小田急線と箱根の旅を実行しました。
1日目は小田急線のいろいろなところで途中下車しながらVSEを撮影したあと、VSEに乗って箱根湯本へ。
小田原に1泊して2日目も朝から箱根湯本周辺などでVSEを撮影してから午後は箱根を観光、最後は小田原から新宿までVSEの後展望席に乗って帰ってくるという、小田急三昧な2日間の行程としました。
1月9日(日)
- 京王線 区間急行
06:34仙川 → 06:47京王稲田堤 - 南武線
06:58稲田堤 → 07:03登戸- 多摩川でロマンスカーVSE はこね51号撮影
- 小田急小田原線 快速急行
07:40登戸 → 07:46新百合ヶ丘 - 小田急小田原線
07:52新百合ヶ丘 → 07:59玉川学園前- 地上区間でロマンスカーVSE はこね53号撮影
- 小田急小田原線
08:58玉川学園前 → 09:04相模大野- HOKUO相模大野店
- 地元相模原市内でロマンスカーVSE スーパーはこね11号撮影
- 小田急小田原線
11:58小田急相模原 → 12:03座間 - 神奈中バス 海10系統
12:09座間駅 → 12:18弥生神社- 地上区間アウトカーブでロマンスカーVSE はこね15号撮影
- 小田急小田原線
13:01海老名 → 13:04厚木- 相模川でロマンスカーVSE はこね16号撮影
- 小田急小田原線 特急「はこね18号」VSE
14:21本厚木 → 15:07新宿- ロマンスカーVSE乗車
- 小田急小田原線・箱根登山鉄道 特急「はこね29号」VSE
15:20新宿 → 16:58箱根湯本- ロマンスカーVSE乗車
- 箱根湯本駅とロマンスカーVSE はこね58号撮影
- 送迎バス
18:00箱根湯本駅 → 18:03箱根湯寮- 箱根湯寮 日帰り温泉
- 送迎バス
19:30箱根湯寮 → 19:33箱根湯本駅 - 箱根登山鉄道
19:46箱根湯本 → 20:03小田原- 小田原駅に到着するロマンスカーVSE ホームウェイ5号撮影
1月10日(月祝)
- 小田急小田原線
07:50小田原 → 07:59栢山- 田園風景でロマンスカーVSEはこね51号・はこね53号撮影
- 小田急小田原線
09:45栢山 → 09:51新松田- 川音川でロマンスカーVSE はこね8号撮影
- 小田急小田原線 快速急行
10:56新松田 → 11:04小田原 - 箱根登山鉄道
11:07小田原 → 11:23箱根湯本- 箱根湯本でロマンスカーVSE スーパーはこね11号・はこね16号撮影
- 箱根登山鉄道
12:51箱根湯本 → 13:31彫刻の森- 箱根登山電車・箱根登山ケーブルカーを撮影
- 箱根登山ケーブルカー
14:19公園下 → 14:27早雲山 - 箱根ロープウェイ
(14:36頃) 早雲山 → (14:44頃) 大涌谷- 大涌谷
- 箱根ロープウェイ
(15:06頃) 大涌谷 → (15:22頃) 桃源台- 芦ノ湖
- 箱根ロープウェイ
(15:50頃) 桃源台 → (16:06頃) 大涌谷 - 箱根ロープウェイ
(16:12頃) 大涌谷 → (16:20頃) 早雲山 - 箱根登山ケーブルカー
16:31早雲山 → 16:41強羅- 箱根ゆとわ 日帰り温泉
- 箱根登山鉄道
18:17強羅 → 18:50箱根湯本 - 箱根登山鉄道
19:16箱根湯本 → 19:32小田原- 箱根そば
- 小田急小田原線 特急「さがみ72号」VSE
20:27小田原 → 21:45新宿- ロマンスカーVSE 後展望席乗車
登戸で、夜明けの多摩川を渡るロマンスカーVSEを撮影
できるだけいろいろなところでたくさんVSEを撮りたい…というところから必然的に朝が早くなってしまい、初日は夜明け前の朝6時半に出発。
稲田堤から南武線経由で最初は登戸から今回の旅をスタートしました。
小田急小田原線は和泉多摩川と登戸の間で多摩川を渡ります。
寒さが身にしみる冬の朝、夜が明けて澄み渡る青空が広がりだした多摩川にやってきました。
今回行ったそれぞれの撮影地では、お目当のVSEが来るまでの間に他の小田急線の電車もいろいろ撮影していました。
こちらは通勤車の3000形!
小田急線といったらやっぱり特急ロマンスカーということで、30000形EXEα!
通勤車の最新型5000形と、ロマンスカーの最新型70000形GSEの離合!
小田急線の最新型車両同士によるツーショットが見られました。
そしていよいよVSEがやってきました。
朝日を浴びて多摩川を渡る、小田急ロマンスカー50000形VSE!
7:20新宿発のはこね51号でした。
美しすぎる白亜のロマンスカー…その編成美が見渡せました!
玉川学園前、青空の住宅地をゆくロマンスカーVSEを撮影
登戸からいよいよ小田急線に乗車、ここからは途中駅で途中下車を繰り返しながら小田急線とVSEを撮影していきます。
続いては地上区間に入って、玉学で降りました。
やってきたのは、VSEなきあと展望席を持つ唯一のロマンスカーとなってしまった、70000形GSE!
真冬の青空に鮮やかなローズバーミリオンが映えます!
冬の朝はまだ住宅の影が残りますね…
小田急線の通勤車も撮影!
こちらは1000形!
1000形と同じような顔つきですが、こちらは2000形!
2000形の中で唯一帯色が従来のロイヤルブルーのままになっていて、インペリアルブルーに変更されていない、2059×8がきました!
各停本厚木行きで3000形!
そしていよいよVSEが登場!
冬の青空の下、住宅街の地上区間を走る小田急ロマンスカー50000形VSE!
8:20新宿発のはこね53号でした。
相模大野でHOKUO納め
玉学で朝の小田急線を撮ったら続いては大野でまた途中下車。
この年2022年3月ダイヤ改正では、江ノ島線系統も片瀬江ノ島行きが藤沢で分断になって、特急を除いて新宿や大野から片瀬江ノ島まで通しの通勤車がなくなりました。
そこで、改札を出る前に相模大野でみられる片瀬江ノ島行きの表示も記録しました!
ホームと改札階の発車案内の表示も。
小田原や本厚木と並んで片瀬江ノ島が表示されていた時代の記録!
大野の改札階には、VSEの顔出しパネルがありました!
こういうのもまた小田急線にVSEが存在していたという証。
そしてここで朝食としました。
この日の朝は、小田急グループが運営していたパン屋さん、HOKUO!
小田急線沿線を中心に展開していたHOKUOでしたが、この旅の翌月2022年2月をもって全店舗が閉店 (一部店舗はDONQに譲渡) して小田急が運営するHOKUOは消滅してしまいました。
そこで今回は駅直結の相模大野店に寄って、HOKUOの葬式鉄 (?) としました。
小田急相模原~相模大野、地元相模原市内を走るロマンスカーVSEを撮影
HOKUOで朝ごはんを食べたところで相模大野の駅の外へ。
相模大野は大きな駅ビルが特徴!
そしてもうひとつ相模大野の特徴的なところといったら、江ノ島線との分岐と大野総合車両所!
駅前の歩道橋から小田原方を見ると、中央奥にまっすぐ伸びる小田原線に対して、右から手前に向かって江ノ島線からの上り線が合流してくるあたりのところが見えました。
大野からお隣のオダサガに向かって線路沿いを歩いていって、次の撮影地へ。
相模原市で生まれ育った身としては、地元相模原市内でVSEを撮っておきたいということで、2020年11月にも来ていたこの場所に来てみました。
ということで、大野とオダサガの間、地元相模原市内で小田急線を撮影!
雲一つない見事な晴天が広がって、この日は優勝日和でした!
御殿場線直通や千代田線直通でも走る、ロマンスカー60000形MSE!
千代田線から直通のメトロはこね93号でした。
青空にフェルメールブルーが鮮やかによく映えます!
MSEは6両と4両に分割できるようになっており、EXEと同様に相模大野で小田原線と江ノ島線に分割併合する列車があります。
今度は分割したあとの60000形MSEの貫通側がきました!
さらに続いてはロマンスカー30000形EXEα!
10:26新宿発のはこね57号。
そしていよいよ、小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
11:00新宿発のスーパーはこね11号でした。
ロマンスカーの中でも個人的には特に好きだったVSE、自分の生まれ育った相模原市内でその美しい姿を撮りました!
海老名~座間、アウトカーブでロマンスカーVSEを撮影
大野とオダサガの間で撮ったあとは、さらに次の場所へ移動。
そのままオダサガまで歩いてきて、再び小田急線に乗りました。
こちらは小田急相模原の南口。
各停で座間に到着。
座間駅から神奈中の海10系統 (海老名駅東口行き) で弥生神社まで行きます。
神奈中バスを弥生神社で降りたら、そこからちょっと戻ると座間14号踏切へ。
続いてはここで撮ります。
ということで、座間から海老名へ向かうカーブで、小田急線を顔が正面から見えるところから撮影!
VSEが来るまでの間に通勤車をいろいろ撮影。
3000形に続いて今度は4000形!
小田急に残る最後のアイボリー、8000形!
以前アイボリーの車が走っていた京王線民としては親近感があると同時に、今後は西武鉄道へのサステナ車両としての譲渡が予定されており、去就も気になるところです。
そして小田急ロマンスカー50000形VSE、この日4本目の撮影は、今度は正面から!
この日はVSEをいろいろな場所、いろいろな構図で撮影しようということで、アウトカーブはこちらで押さえました。
通勤車やVSEを撮ったら、そこからそのまま歩いて海老名駅へ向かいます。
海老名には海老名検車区があり、駅まで歩いている途中でも駅に近づくにつれて道路から車両が見えてきました。
20分ほど歩いて海老名に到着!
海老名は車両基地やロマンスカーミュージアムがあるほか、2023年には小田急電鉄の本社機能が新宿の小田急第一生命ビルと海老名のViNA GARDENSに分割移転され、小田急の拠点のひとつです。
本厚木~厚木、相模川を渡るロマンスカーVSEを撮影
海老名からは各停で1駅だけ乗って厚木へ!
駅名標にまでわざわざ神奈川県海老名市と書かれているとおり、小田急名物の、厚木といいつつ厚木市ではないニセ厚木です。
海老名と厚木は相模線の駅もありますが、少し離れて駅がある海老名に対して、厚木は小田急とJRの共同利用駅になっています。
厚木の駅を出るとすぐ相模川になっていて、これを渡ると海老名市から厚木市に入ります。
駅近くの相模大橋を渡って本厚木に向かいました。
そしてこの橋の途中で1枚…
相模大橋から、相模川を渡る小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
VSEの美しいフォルム、そのサイドビューを全景で!
12:28箱根湯本発のはこね16号でした。
相模川を渡った厚木市側の河川敷でのんびりお昼を食べながら、さらにここでも小田急線の電車を撮っていました。
鉄橋を渡る最新の5000形!
相模川を渡る小田急ロマンスカーの現役車両たち、30000形EXE・60000形MSE・70000形GSEを撮影!
どんな沿線風景にもどの車両も美しくマッチしてしまうのは、やっぱりロマンスカーの魅力のひとつです。
本厚木~新宿 & 新宿~箱根湯本 ロマンスカーVSEに往復乗車
相模川の河川敷からそのまま歩いて、本当の厚木、本厚木に到着。
これまでいろいろな駅で乗り降りしながら撮影してきましたが、ここからはいよいよVSEに乗車もしていきます!
今回の旅は、VSEをたくさん撮って、さらにVSEにたっぷり乗車もする!…ということが最大のテーマということで、ここからはついに小田急ロマンスカー50000形VSEに乗車しました!
本厚木から新宿まで、13:37箱根湯本発・14:21本厚木発のはこね18号に乗りました!
小田急ロマンスカーといったらやっぱり伝統の前面展望!
2018年の7000形LSE引退後は、展望席のある特急は50000形VSEと70000形GSEの2形式4編成で担っていました。
(そしてVSEの引退によって2024年はついにGSEの2編成しかないという状態に…)
せっかくなので今回は、一般席ですが先頭車両の10号車に乗車しました。
やっぱりこの前の景色を見ながら乗るのはロマンスカーの醍醐味ですね!
本厚木からVSEに乗って終点の新宿に到着!
地上ホームの2番線に到着すると、1番線側のホームにはVSEの写真が掲出されていました。
ということで、小田急のターミナル駅新宿駅でVSEの記念撮影!
今回は小田急線を乗り降りしながら箱根まで行くということで、それなら本厚木から箱根湯本行きのロマンスカーに乗ればいいのですが、それをあえて逆方向に乗って新宿まで来てしまったのは、撮影だけじゃなくVSEにできるだけ乗車もしようという目的でした。
そんなわけで、たった今乗ってきたはこね18号の折り返し、15:20新宿発のはこね29号箱根湯本行きにまた乗車しました!
これで今度はVSEで新宿から終点箱根湯本まで一気に乗り通します。
折り返し反対の先頭車の1号車に乗りまして、VSEの車内から見る富士山!
と、VSEの車内から見るVSE!
箱根湯本 終点・箱根湯本駅のアーチ屋根とロマンスカーVSEを撮影
そして本厚木から新宿まで乗ったVSEに折り返し新宿から箱根湯本まで乗り通して、終点の箱根湯本に到着!
VSEの定期列車と、ロマンスカーの伝統の前面展望をたっぷり楽しみました。
箱根湯本に着いたらすぐにさっそく駅の外に出て、乗ってきたVSEが折り返しはこね58号新宿行きで出発していくところを撮りました!
終点・箱根湯本のアーチ屋根と一緒に、小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
神奈川県内でも人気の温泉地のひとつである箱根。
玄関口となる箱根湯本の駅前は箱根駅伝のルートでもある国道1号線の両脇に商店街が連なります。
駅と国道から早川を渡ると湯本の温泉旅館が建ち並ぶエリアに。
すっかり暗くなった箱根湯本で、夜の温泉街がいい雰囲気でした!
そして今回はせっかくロマンスカーで箱根まで来たので…ということで、温泉へ!
今回の旅は小田急がテーマということで、小田急グループが運営する日帰り温泉、箱根湯寮に入ってきました!
朝から1日撮影をしてきたあとにゆったり浸かる温泉は最高でした……
小田原 小田原駅のM字屋根とロマンスカーVSEを撮影
箱根湯寮は、箱根湯本駅との間にシャトルバスが往復しているので、温泉で暖まったあとは再びシャトルバスで箱根湯本駅へ。
この日は小田原に泊まるので、湯本はまた翌日来ることとして、最後は各停で小田原まで戻りました。
朝から1日中ロマンスカーVSEを追いかけてきた日、この日ラストのVSE撮影は小田原駅で。
小田原駅のM字屋根と、小田急ロマンスカー50000形VSEのヴォールト屋根!
VSEの名前の由来ともなっているドーム状の屋根形状を、小田原駅の特徴的な屋根形状と対比しながら撮ってみました。
小田原は中線の8・9番線は行き止まりで箱根湯本方面には繋がっていないため、この屋根の下の真ん中にロマンスカーが到着するのは小田原止まりのさがみやホームウェイに限られます。
今回はそれを狙って、19:00新宿発のホームウェイ5号小田原行きを撮りました。
VSEの入線を撮ったあとは、ホームに降りて折り返し停車中のVSEをじっくり撮影しました!
側面にある、ロマンスカーVSEのロゴ!
VSE以降のロマンスカーではこの形式のロゴが表示されていて、目を引くアイコンになっています。
ロマンスカーVSEの乗降口!
縦型のLED表示器で列車名と行先を表示しているというのは、他の車両ではあまり見かけることがないVSEの特徴のひとつではないでしょうか。
車内に入ると、ぬくもりと高級感のある木目調のデッキが出迎えてくれます。
美しすぎるロマンスカー、VSEの先頭部分の曲線美!
こうした形状のひとつひとつが美しい……
小田原でこの日の宿にチェックインして初日の行程がすべて終了。
この日の夕飯は駅で買っておいた、小田原の駅弁屋さん、東華軒さんのデラックスこゆるぎ弁当をいただきました!
小田原で1泊して翌日最終日に続きます。
開成~栢山 田園風景のロマンスカーVSEを撮影
一夜明けた最終日2日目の朝は小田原からスタート。
駅前では小田原城が見えていました!
2日目は朝8時前には電車に乗って、まずは栢山へ!
冬の朝の寒さが身にしみます…!
栢山から歩いていくと、おとなりの開成との間では田畑が広がり、その中を小田急線が走っていきます。
ここで小田急線を撮影!
10両編成の4000形も先頭から最後尾まで見渡せます。
2日目のVSE撮影1本目は、足柄の山々を背に走る、小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
サイドから見ると、連接車になっている分少し短い中間車の様子もよく分かります。
7:20新宿発のはこね51号でした。
引き続き同じく開成~栢山で、そのまま踏切のところまで行って線路沿いからも田園風景をゆく小田急線を撮影!
1時間後の次のVSEをまた迎え撃つことにします。
小田急に残る最後のアイボリー車、8000形!
堂々の急行10両です。
今度は一気に時代が下って、2022年時点で最新型の5000形!
2020年から登場した5000形も、2021年~2022年にかけて次々増備されて、けっこう見かけるようになりました。
そして今回の旅、最終日2日目もたくさんVSEを撮ろうということで…
冬の足柄平野をかけぬける小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
8:20新宿発のはこね53号でした。
強いていえば天気だけが惜しい…これで晴れてたら最高だった……結局この次の週にここだけ撮り直しに平日の早朝にもう一度リベンジに行ってしまいましたが、それはこのページの下の方で。
新松田~渋沢 川音川を渡るロマンスカーVSEを撮影
開成~栢山で撮ったあとは、さらにもうちょっと戻って、続いては新松田へ。
先ほどのVSEが箱根湯本から折り返し上りで戻ってくるのを出迎えます。
新松田駅から少し歩いていくと、小田急の線路に沿って築堤の単線が。
小田急線からJR御殿場線に乗り入れる特急ふじさんが、新松田付近で小田急からJRへと線路を移るときに使用する連絡線がありました。
今回はVSEがお目当てなのでここでは待たずに先を急ぎます。
新松田駅から新宿方へ歩いて行くと、川音川の河川敷に出ます。
渋沢を出た小田急線がしばらく並走してきた四十八瀬川が、中津川に合流してここに至ります。
続いてはここ川音川で、鉄橋を渡る小田急線を撮影しました!
このあたりは、晴れてれば小田急線で富士山が見える場所としても知られていますが、この日はあいにく曇です。
アイボリーの8000形!
VSE以外にもロマンスカーをということで、30000形EXEα!
こちらはリニューアルが行われてαになった方!
そして2日目のVSE撮影3本目は、川音川を渡る小田急ロマンスカー50000形VSE!
富士山とのツーショットは叶いませんでしたが、周囲が開けた川の鉄橋ということでVSEの編成がよく見渡せます。
10:06箱根湯本発のはこね8号でした。
箱根湯本~入生田 箱根湯本の風景とロマンスカーVSEを撮影
新松田に戻ったら、今度は快速急行で小田原、小田原から各停で箱根湯本と乗り継いで、初日の夜に来た箱根湯本に再び帰ってきました。
2日目は日中の箱根湯本を発着する列車を撮っていきます。
湯本の駅から国道1号線を歩いて、警報器も遮断機もない小さな小さな第4種踏切へ。
温泉地箱根湯本の風景の中を走る小田急の電車を撮影!
路線としては箱根登山鉄道の鉄道線の区間になっていますが、執筆時点では定期の営業列車はすべて小田急の車両が乗り入れていますので、ここでも小田急の車両が見られます。
小田原と箱根湯本を行き来する、短編成の1000形4両編成!
先ほど湯本の駅に停まっていたEXEαがいよいよ湯本を出発しました。
温泉街をあとにする小田急ロマンスカー30000形EXEα!
箱根湯本は20mボギー車10両編成が入れないので、10両を組めるEXEαの場合は分割した車がやってきて、こちらは中間先頭車が先頭に立っていました。
そしてここでついにこの日の主役、真打登場。
箱根へと走る白亜の君は、いつも美しい憧れの特急車――
箱根湯本を走る小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
箱根湯本行きでやってくるVSEをまずは踏切で前から撮ったあと…
自分の立っているすぐ目の前を通過したら、そのまま後ろを振り返って箱根湯本駅周辺をバックにもう1枚後追い!
いつまでも続いてほしい、旅のひとときも、いよいよ終着駅へ――
箱根特急の目的地、箱根湯本の温泉街へ向かってゆく小田急ロマンスカー50000形VSE!
11:00新宿発のスーパーはこね11号でした。
12:16に箱根湯本に到着したスーパーはこね11号は、そのまま折り返し12:28箱根湯本発のはこね16号で新宿へ上っていきます。
この折り返しの時間を移動して、踏切から目の前の早川にかかる三枚橋まで移動。
続けて折り返し箱根湯本を出発するVSEを狙いました。
アーチ屋根にヴォールト屋根。
箱根湯本駅に到着した小田急ロマンスカー50000形VSE!
三枚橋でVSEの出発を待っていると、そこに通勤車の各停がやってきました。
しかも小田原~箱根湯本ローカル輸送に合わせて箱根登山鉄道1000形・2000形と同じカラーリングになった小田急1000形、いわゆる赤1000!
箱根湯本で白いロマンスカー50000形VSEと赤い1000形の、紅白ツーショット!
さらに思いがけず箱根の山から珍客がやってきました。
箱根登山鉄道のモハ1形 (104-106号)・モハ2形 (108号) の3両編成!
箱根登山鉄道の中でも現在残る最古参の超大ベテラン、(撮影の2022年時点) 営業列車では箱根登山の車両は箱根湯本~強羅の間だけですが、入生田に車庫があることから回送で湯本から平坦線へ入線してくるところにたまたま出会いました。
箱根登山鉄道の古豪モハ1形・モハ2形と、箱根路から去る小田急ロマンスカー50000形VSEのツーショット!
若くして引退の運命をたどることとなったVSEと、幾年もの時代を生きるモハ1モハ2、箱根湯本ならではの組み合わせが見れました。
そして箱根湯本に停車していたVSEが出発の時を迎え、折り返し12:28箱根湯本発のはこね16号で新宿へと走り出してゆきました。
早川にかかる三枚橋の上から、湯本を出発するVSEを撮りました!
旅の想い出も、希望も憧れも、ぜんぶ乗せて。
きょうも、いつまでも、ロマンスカーで――
箱根湯本を出発する小田急ロマンスカー50000形VSE。
やっぱりVSEは美しい……これまで見たその姿、これまで乗った思い出、ずっと忘れない――
そんなかんじで、1日中VSEをいろいろなところで撮っていた1日目に続いて、2日目も朝から昼にかけて、小田原側・箱根側でVSEを撮って、ひととおり予定していたVSE撮影はこれで終えました。
箱根登山電車に乗車 & 撮影
さて、2日目も昼まではVSEを追いかけて撮影していましたが、せっかく箱根まできたので箱根登山鉄道に乗って箱根の観光もしたい!…ということで、午後からは箱根湯本から箱根登山鉄道に乗車しました!
箱根登山鉄道は、国内の粘着式鉄道で最急勾配の80‰を有する日本一険しい登山鉄道として知られているのはご存じのとおりです。
中でも、出山信号場・大平台駅・上大平台信号場の3ヶ所のスイッチバックで、折り返しながら険しい山道を越えていくのは特徴的なシーンですね。
こちらは大平台駅で停車中、スイッチバックしながら上下列車の行き違いをするところ。
先に出発したのは箱根湯本行きの3000形・3100形アレグラ号です。
一気に登って終点強羅のひとつ手前、彫刻の森で降りました。
せっかくなら乗車だけでなく撮影もしようと思って、最後の1駅間は箱根登山鉄道を撮りながら線路に沿って歩いて行きました。
彫刻の森から強羅まで線路沿いを歩きながら、箱根登山鉄道の電車を撮影!
箱根登山鉄道の最新型、3000形・3100形アレグラ号による3両編成!
今回はロマンスカーを中心に小田急グループ一色な旅をしていますが、強羅の手前には小田急グループが運営する温泉宿、箱根ゆとわがあります。
ということで箱根ゆとわと箱根登山鉄道による、小田急グループ同士のツーショット!
そしてそのまま最後の1駅を歩いて、箱根登山鉄道の終点、強羅に到着しました!
箱根登山ケーブルカーに乗車
普通鉄道で登れるのは強羅までということで、強羅からさらに先は箱根登山ケーブルカーへ。
今度もまたそのまま乗るのではなく、強羅から公園下までの1駅間を歩きながら線路沿いでケーブルカーを撮ってから乗ることにしました。
ということで、1本前の強羅行きで、箱根登山ケーブルカーを1枚!
そして1駅歩いて公園下から終点の早雲山までケーブルカーに乗車しました!
箱根登山ケーブルカーは強羅から早雲山の間に4つの駅があり、中間駅のあるケーブルカーという数少ない存在です。
ケーブルカーの終点、早雲山に到着!
乗り物がいろいろある箱根ゴールデンルート、ここからさらにもうひとつ乗り換えていきます。
ロープウェーで大涌谷と芦ノ湖へ
ロマンスカー、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカーと乗り継いできましたが、最後は早雲山から箱根ロープウェイへ!
大涌谷と芦ノ湖までこの日は行ってきました。
早雲山からロープウェイに乗ると、途中で大涌谷をワンスパンでひとまたぎします。
地面から噴気のたくさん立ち上る大涌谷を、空から眺めるというダイナミックな景色が味わえました!
ここでもせっかくなのでロープウェイを箱根らしいロケーションで撮影しようということで、
大涌谷を背景に箱根ロープウェイの撮影!
自分が乗っている搬器の中から、対向の搬器をすれ違いざまに撮ってみました。
やがてロープウェイは途中駅の大涌谷に到着。
ここからもう1本のロープウェイに乗り継ぎができますが、ここで外に出て、大涌谷を見に行ってきました。
こちらが大涌谷!
噴気がめっちゃ立ち上っていて、箱根の中でも特に火山の活動を感じられるような、箱根の代表的スポットのひとつです。
そしてこの大涌谷を箱根ロープウェイが越えていきます。
地上からも大涌谷と箱根ロープウェイを撮ってみました!
こうして対比してみると自然のスケールがでかいです。
さらに大涌谷からもうひとつロープウェイを乗り継いで、芦ノ湖のある桃源台に向かいます。
今度はロープウェイに乗っている途中に芦ノ湖が見えたので、箱根ロープウェイと芦ノ湖で1枚!
ここまでロープウェイを2つ乗り継いだら、箱根ロープウェイの終点、桃源台に到着!
これでロマンスカー・箱根登山電車・箱根ケーブルカー・箱根ロープウェイと乗り継いで4種類の乗り物を乗り通しました。
箱根はエヴァの舞台ということで、このときは桃源台駅の中が第三新東京市になっていました!
桃源台駅を出るとすぐ前が芦ノ湖!
ということで、これにて芦ノ湖まで到着しました!
大涌谷や芦ノ湖を拝んだところで、これで折り返してあとは下山していきます。
強羅で温泉に入りながら箱根湯本まで下山
帰りも再び箱根ロープウェイと箱根ケーブルカーに乗って強羅へ向かいます。
こちらもまたロープウェイの中からすれ違いざまに撮ってみました。
夕日を浴びる山並みの景色に、大空を飛んで行く箱根ロープウェイのカット!
ロープウェイからケーブルカーに乗り換えて強羅に到着!
行きは彫刻の森から公園下まで歩いていたので、今回の旅ではようやくここで強羅駅です。
三角屋根が特徴的な、強羅駅の駅舎!
強羅に着くとこのあたりで日も暮れてきました。
せっかく箱根まで来たので撮影だけでなく温泉も…ということで1日目は塔ノ沢の箱根湯寮に行ってきましたが、2日目もまた温泉に入ってきました。
今回の旅は小田急がテーマということで、2日目は強羅で小田急グループが運営するホテル、箱根ゆとわで日帰り温泉に入ってきました!
1日目は箱根湯寮、2日目は箱根ゆとわと、小田急グループの施設で2日間それぞれ箱根の異なる温泉を体験できました!
温泉でほかってゆったり暖まったら、強羅からは箱根登山鉄道で一気に箱根湯本まで降りてきました。
1日目から引き続き、たくさん撮って、いろいろ乗って、温泉でゆったり…といい旅になりました。
箱根湯本から小田原へ、VSEにまつわる駅の表示の記録
箱根を観光してきたあとは、箱根湯本からまずは各停で小田原まで戻ってきました。
赤い1000形の赤1000!
今回2日間でいろいろVSEを撮ってきましたが、車両だけでなく他にもVSE関連の記録を……帰りは箱根湯本と小田原で、駅にあるいろいろなVSEにまつわる表示も記録してきました!
こういった表示のひとつひとつもまた、「そこに確かにVSEが走っていた」という証――
ホーム上の足下にあるロマンスカーの乗車位置表示。
形式によってドア位置が異なるため、イラスト入りで形式ごとに色が異なる表示が貼ってあります。
ロマンスカーの発車案内のディスプレイ。
こちらは列車名の横に使用される形式のイラストが入っています。
車両だけでなくVSEのイラストも見納めです。
形式ごとのイラスト入りの、乗車位置案内。
これだけのラインナップがあったロマンスカーですが、VSE引退後はGSE・MSE・EXE(α) だけになってしまいました。
小田原から帰りの列車までの時間にちょっとだけ余裕時分を作っておいたので、この時間を利用して小田原で夕飯としました。
ここまでロマンスカーの撮影&乗車を中心に、いろいろな小田急グループの施設を利用してきましたが、やっぱり小田急がテーマの旅ということで、最終日の夕飯は小田急グループが運営する駅そばの箱根そばでいただきました!
小田原~新宿、ロマンスカーVSEの後展望席に乗車
そしていよいよ今回の旅も最後のクライマックス。
この旅のラストのしめくくりは、小田原から新宿まで小田急ロマンスカー50000形VSEに乗車して帰ってきました!
2日間たくさんVSEを撮ってきた今回の旅、最後もVSEで終えました。
幸いにもこのあと完全引退までに何回か乗る機会が訪れることになりますが、このときは定期運行終了を前に、これでもう最後の乗車になるつもりで小田原から乗車。
ではいよいよVSEの車内へ!
今回の旅では初日の本厚木~新宿、新宿~箱根湯本、そして最終日の小田原~新宿と、一度の旅で3回VSEに乗れました。
最後は20:27小田原発のさがみ72号です。
今回取っていた座席は最後尾の車両ですが、せっかくなので先頭車両から乗り込んで、10号車から1号車までひととおり車内を歩きながら自席へと向かいました。
デッキにあったVSEの号車案内。
50000形VSEは1号車が小田原方・10号車が新宿方の10両編成で、両先頭車の1号車と10号車に車掌室、3号車と8号車にカフェカウンター、さらに3号車にはサルーン席があり、編成全体の外観としては左右対称に作られていました。
両方の先頭車から数えて3両目となる、3号車と8号車にはカフェカウンターがありました。
小田急では2021年にすべてのロマンスカーで車内販売が廃止されてしまい、この乗車時にはVSEのカフェカウンターも閉鎖されていましたが、ショーケース跡地にはVSEに関する展示が入っていてちょっと心を暖かくしてくれました。
上が7号車で、下が3号車のカフェカウンターです。
こちらもまたショーケース跡地に展示がありました。
扉の右隣、右奥の小部屋は、かつて全面禁煙になる前に喫煙コーナーとして使われていた部屋の名残です。
3号車をカウンターから奥に進むと、サルーンがありました。
4席をボックスシートのように配置した半個室の区画で、1区画単位で発売されていました。
VSEだけにあった座席でしたので、VSEの引退ともにサルーンも消滅してしまいました。
そしていよいよ小田原方の先頭車、1号車へ!
展望席の一番先頭の座席まわりはこのようになっていました。
そして今回はなんと、最後尾の展望席が取れてしまいまして、後展望を最前席に乗れました!
小田急ロマンスカーの伝統であり憧れの展望席!
流れる夜景と駅と線路を正面に眺めてながら楽しめる、これこそまさにロマンスカーの醍醐味……
2日間たくさんVSEを撮ってきましたが、最後の締めくくりにVSEの後展望を小田原から新宿まで堪能できて、旅の終わりにこれはもう何も言うことないです…!
そんな夢のひとときもついには終着駅へ――終点新宿に到着して今回の旅も全行程終了となりました!
ロマンスカーの展望席、最高すぎました……
新宿地上ホームで現在(執筆時点) は使われていない1番ホームの壁面には、歴代ロマンスカーの先頭部分が描かれていますが、このラインナップからまたひとつ、名車がその歴史に終止符を打つことになりました。
新宿駅に並ぶ歴代ロマンスカーと一緒にVSEを記念撮影して、2日間の旅を終えました。
1月18日 開成~栢山 青空でロマンスカーVSE撮影おかわり
これで2日間の小田急旅が終わったわけですが、これで終わらなかったのが今回の旅ということで、さらに後日譚。
2日目の朝に撮りに行っていた開成~栢山の田園地帯に、やっぱりここで晴れのカットのVSEがほしい……とどうしてもあきらめきれず、後日、平日ですが早起きして早朝にここだけもう一度再履修してきました!
ということで、朝5時に家を出て朝の開成駅へ。
で、2日目に来たのと同じこの場所に再びやってきました。
朝日が昇って明るくなると、今度こそ完全に青空の澄み渡る完璧な天気!
青空に小田急線のブルーラインが鮮やかに映る、1000形急行10両!
朝日のアンバーな光がアイボリーを輝かせる、8000形急行10両!
山並みの広がる沿線風景に新型通勤車、5000形急行10両!
そしていよいよ本命を……わざわざ再履修しに行って、今度こそ青空カットをリベンジ!
澄み渡る青空と山々、冬の足柄平野を走る小田急ロマンスカー50000形VSE!
いい天気にいい景色にいい車両――これでここでの撮りたかった写真も回収できました。
平日7:00新宿発のはこね51号でした。
少し構図を変えてみると、山の向こうに白く雪をかぶった富士山の頭が見えていました!
ということで富士山と小田急線!
冬の関東らしい青空が広がるいい天気でした。
お目当てのVSEをリベンジしたら速攻帰ってきました。
その帰り道、先ほど撮ったVSEが箱根湯本から折り返しまた上ってくるので、狛江で待ち構えてダメ押しでもう1回だけ撮って終わることにしました。
狛江に着いたらVSEが来るのを待ちながら、複々線の急行線を走ってくる小田急線通勤車の顔ぶれ!
代々木上原から千代田線に直通する、千代田線車両の16000系!
狛江から小田原方を望遠で見ると、直線で隣の和泉多摩川も見えています。
内側の急行線に並ぶ一連の信号機、鉄道の閉塞信号機のお手本のような現示が撮れました!
VSEの前に60000形MSE!
8:48御殿場発のふじさん2号が、貫通側を先頭にやってきました。
そして高架複々線区間を走る小田急ロマンスカー50000形VSEを撮影!
9:03箱根湯本発のはこね2号でした。
これで、VSE旅のときのおかわりも終了して、今度こそ全行程終了となりました。
定期運行終了から完全引退までのVSEの記録
50000形VSEは、2022年3月11日に定期運行を終了し、その後は2023年12月10日の完全引退までの間にいろいろなイベントや臨時列車で名残惜しむファンや沿線民の思いに応えてくれました。
自分自身も、2022年1月のVSE旅のあとも完全引退までの間に幸いにも何回かVSEに乗ったり撮ったりする機会ができた上で引退を迎えることができました。
ここからは、そういった完全引退までに自分がVSEに乗ったり撮ったりしたときの記録を貼っていきます!
2022年3月6日 定期運行終了前のVSE乗り納め
まずは定期運行終了がついに翌週にまで迫った2022年3月6日。
1月にさんざん乗ったり撮ったりしていたのに、最後にもう一度乗りたくなって、新宿から本厚木までの区間で、VSEにただ乗るだけに行ってきました。
このときのロマンスカーの特急券。
ロマンスカーの特急券には充当される形式が記載されているので、VSEの表示が入ったきっぷを残しておきたくて、チケレスではなくきっぷで発券しました。
乗ったの12:00新宿発のはこね15号です。
充当される形式ごとに異なるロマンスカーのイラストが入った、新宿駅のロマンスカーの発車案内。
VSEが映し出されるところも記録です。
VSEの定期運行終了を間際に控えた新宿駅では、VSEを記念した様々な展示や掲示が行われていました。
ロマンスカーが停車する窓際の線路、訪問時現在は使われていない1番ホームの停車位置付近には、VSEや小田急線車両のプラレールが展示されていました。
プラレールのVSEと実車のVSEで記念撮影!
同じくこの車止め付近には、一般客が書き込める寄せ書きコーナーがあり、ファンや沿線の方々の様々なメッセージが貼り付けられていました。
ホーム中程の特急券券売機付近には、VSEのイラストと定期運行終了までのカウントダウンが書かれたホワイトボードが!
近年いろいろな鉄道事業者の駅で駅員さんによるホワイトボードイラストが見られるようになりましたが、春の卒業シーズンに満開の桜とVSEのイラストなんてもう泣かせてくれます……
ホームの柱には、運行に関わる小田急の方々とVSEの集合写真で、新宿駅従業員の皆様からの感謝の掲示がありました。
新宿駅の方々の中にも、VSEにとても思い入れを持った方もいらしたんじゃないでしょうか…そういった想いを感じさせる素敵な写真でした。
そうしてVSEの定期運行終了を記念した新宿駅の掲示を撮って回ったら、発車時刻も近づき、いよいよ乗車の時。
12:00新宿発、はこね15号でロマンスカーVSEに乗車!
自分にとってはこれが定期運行で乗るVSE最後の乗車になりました。
1月のときは前面展望や後展望を眺めたり車内からいろいろ撮ったりしてばかりでしたので、今回は純粋にただVSEに“乗る”その体験をかみしめながら乗りました。
新宿を出発して最初の踏切である、新宿1号踏切。
ここでは小田急の現業の方々がお見送りをしてくださっていました!
VSE車内から見るお見送りの1枚。
乗車したあとさらにもう1枚撮影もしようと思っていたので、この日は新宿から乗って本厚木で降りました。
湯本までは1月にも乗り通していますし。
本厚木で降りると、コンコースには駅の方々によるVSE定期運行終了によせた掲示がありました!
1月にさんざんVSEを撮っていましたが、定期運行終了前に最後にもう1枚と思って、1月のVSE旅のときには行っていなかった場所にこの日は行ってきました。
本厚木から今度はロマンスカーではなく普通の列車で鶴巻温泉に行って、鶴巻温泉と伊勢原の間で広がる田園地帯へ。
で、こちらは待っている間に来た上りのVSEを撮影。
この場所で狙っていた下りのVSEを待っていたのですが…… そんなタイミングでなんと別の場所で人身事故が発生して、以降のロマンスカーは運休に……
お目当ての下りのVSEは結局撮ることができずに帰ることになってしまいました。
(この場所でのリベンジは、最終的に1年後のラストランで果たすことになります)
こっち側の区間は動いていたので、海老名から相模線で橋本まわりで帰ってきました。
海老名に行くと、海老名でもTHANKS♥VSEの掲示が!
小田急の方々のメッセージや地域の子どもたちによるVSEのぬりえが掲出されていました。
このように新宿のみならずそれぞれの駅でVSEへ感謝の思いを伝える掲示が出ていて、こういうところからもVSEが小田急の方々にも沿線の方々にも本当に愛されたロマンスカーだったということを強く感じました。
2022年11月6日 【鉄道開業150年記念】小田急ロマンスカー・VSEとJR相模線E131系で行く!トライアングルツアー
2022年3月に定期運行を終了したVSEは、そのあとも2023年12月の完全引退までの1年半余りの間、イベントや団体貸切列車など様々な列車で小田急各線をたくさん走り続けてくれました。
そんな中で自分としては、2022年10月の日本の鉄道開業150年を記念した企画のひとつとして開催されたイベント、「【鉄道開業150年記念】小田急ロマンスカー・VSEとJR相模線E131系で行く!トライアングルツアー」に参加してきました!
小田急とJR東日本の共同開催により、海老名検車区でVSEの撮影会、VSEの貸切列車で海老名~小田原まで乗車、小田原からは相模線の新型車両E131系による貸切列車で茅ケ崎を経由して海老名まで乗車、途中茅ケ崎の湘南・相模統括センターでE131系と205系の新旧相模線の撮影会…という、撮影会と貸切列車の日帰りツアーでした。
橋本出身の自分としては、ロマンスカーVSEも相模線も相模原市内で身近な存在だった車両で、2022年のダイヤ改正前に追いかけていた車両だったので、今回はそんな自分にとって思い入れのある両者の車両を楽しめるまたとない神企画!…と思っていました。
なんと幸いにもこちらの券が取れてしまいまして、11月5日・6日の土日2日間開催されたうち11月6日の回に参加してきました!
朝7:30に海老名に集合して、まずは小田急の海老名検車区でロマンスカー50000形VSEの撮影会!
この日はもう、とにかく1日天気が最高にいい秋晴れの休日で、それがとても幸運でした!
光線状態や周辺の写り込みなどに関するコンディションがこれ以上ないくらいよく、小田急さんのセッティングや進行のレベルの高さに大感謝でした。
2班に分かれて正面からと斜め前からを順々に撮影する時間が設けられたあと、VSEに近づいておのおの自由に撮影できるタイムとなりました。
先頭車両の足下に思いっきり近づいての1枚!
VSEの編成どこでも自由に撮れるなら、やっぱりここは外せないですね…
VSEの連接台車と高めの位置に設置された空気ばね!
VSEの車体側面のロゴ!
2022年の定期運行終了前から、「感謝をこめて!Special Thanks & Forever!
」の記念装飾が掲出されていました。
そして撮影会の最後には、ロマンスカー50000形VSEの前にこの日の運行に携わる小田急とJR東日本の乗務員さんが一同に並ぶという豪華な記念撮影が行われました!
会社を跨いで両社の乗務員さんが敬礼する姿はまた感動でした。
撮影会のあとは、いよいよロマンスカー50000形VSEの貸切列車に乗車!
海老名駅に移動して待っていると、海老名検車区から出庫してVSEが送り込まれてきました。
こちらに乗車して小田原まで車内での時間を過ごしました。
小田急ロマンスカーの象徴といったら、やっぱりこの憧れの展望席!
先頭車の客室前に乗務員室がなく、大きなフロントガラスから前面展望や後面展望を楽しめるのは、まさにロマンスカーの醍醐味です!
EXEでは採用されていなかった展望席をVSEが再び復活させたことは、VSEの大きな功績といっていいでしょう。
2022年3月ダイヤ改正後は、展望席がある車両は最新型の70000形GSEだけになってしまったのが少し寂しいところですが、ロマンスカーのアイデンティティーはしっかりと後継に受け継がれています。
海老名から乗車すると直接小田原へ向かうのではなく、一旦相模大野にある大野総合車両所に入って、普段は入れない大野総合車両所内の線路をVSEに乗ったまま走るという体験ができました。
その後、相模大野で折り返して小田原へと向かいました。
途中でも乗務員交代があったり、秦野トンネル内で消灯しての運転があったり、JR東日本の車掌さんによるアナウンスがあったり、車内で記念品のグッズや昼食のロマンスカー弁当の配布があったりと、乗車中もいろいろなイベントがあって小田原まであっという間の乗車体験でした。
展望席があるロマンスカーでは運転席はどこにあるかというと、展望席の頭上、先頭車の屋根裏部分に運転席があります。
展望席頭上の屋根からはしごが降りてきて、このはしごから運転士さんが屋根裏の運転席へと上り下りしています。
貸切列車の乗務員交代のシーンで、運転席のはしごの上下を撮影させていただけました。
今回は鉄道開業150年記念として小田急とJR東日本のコラボによるイベント。
海老名から小田原までVSEに乗ったあと、小田原からはJR東日本にバトンタッチです。
小田原からは、2021年11月18日にデビューした相模線の新型車両E131系の貸切列車に乗車しました!
小田原から東海道貨物線を走って茅ケ崎の湘南・相模統括センターに一旦入り、そのあとは茅ケ崎から相模線を走って海老名まで乗車してゴールというルートです。
相模線用のE131系500番台は、普段は相模線 (茅ケ崎~橋本) しか営業運転していないので、相模線の車両に乗って東海道線のしかも貨物線を爆走するというのは、レアな体験になりました!
茅ケ崎に到着すると一旦隣接する湘南・相模統括センターに入って下車。
湘南・相模統括センターで、先代の相模線車両だった205系500番台と相模線の新型車両であるE131系500番台による新旧相模線並びでの撮影会が行われました!
相模線の205系500番台は、相模線が全線電化された1991年に新造により登場。
E131系による置き換えが完了して全編成が引退した2022年までの31年間、相模線で活躍していました。
橋本で生まれ育った自分にとっては、205系は子どものころからずっと見てきて、この車両を見ながら育ってきた車両で、私の中では相模線といったらやっぱりこれでした。
E131系登場の1年前になる2021年から2022年の引退まで、度々地元に通って橋本や相模原市内を走る相模線205系の姿を引退前に撮り納めしてきましたが、そんな相模線205系に引退後の今もう一度再会できて、大変うれしい時間になりました。
撮影会の最後は、新旧相模線車両の前に小田急の乗務員さんが並んで記念撮影!
205系は相模線205系トップナンバーのR1編成、E131系はG-05編成が充当されました。
奥のE131系が貸切列車で乗車してきたG-09編成で、貸切列車の列番は東海道線内9824M・相模線内9481Mでした。
撮影会を終えたら引き続きE131系の車内に戻って、最後はE131系の貸切列車で茅ケ崎から海老名まで戻ってきて全行程終了となりました!
海老名~相模大野 (大野総合車両所) ~小田原~茅ケ崎 (湘南・相模統括センター) ~海老名…という小田急&JR東日本の2社に跨がるルートで、自分の地元相模原市内で活躍してきた思い入れの車両を1日たっぷり楽しめて、会社を超えたスペシャルな1日でした!
小田急とJR東日本のみなさま、ありがとうございました!!
2023年9月24日 「ありがとう50002編成〜最後の2編成ランデブーミステリーツアー〜」臨時列車で走るVSEを撮影
VSEは50001編成と50002編成の2編成が存在していました。
このうち第2編成となる50002編成は、一足先に2023年9月24日をもって引退してしまいました。
この2023年9月23日と24日の2日間にかけて、VSE2編成が同時に走る最後の臨時列車として、小田急の主催による「ありがとう50002編成〜最後の2編成ランデブーミステリーツアー〜」が開催されました。
2日間同一行程だったため、1日目の様子を見て、そういえばいろいろVSEを撮ってきたけど多摩線内を走るVSEってまだ撮ったことなかったな…と思い、2023年9月24日にVSEの臨時列車の撮影にチャレンジしてみました。
で、撮影地に選んだのは小田急線と京王線がどちらも見れるこの場所。
以前京王線の撮影で来ていた電車見橋です。
ちなみに多摩線にやってくるのは50001編成の方だったんですけど、この日50002編成のラストランなんだったら50002編成の方を撮れよって感じではありますが……さすがに50002編成や2編成の並走が撮れるような場所はきっと激パだろうなと思って、比較的平和に撮れそうなこちらにしました。
小田急線ははるひ野と永山の間、京王線は若葉台と永山の間に位置していて、このあたりから多摩センターまでは両社の線路が並んでいます。
こちらの向かって右の線路が京王線。
秋晴れのいい天気に多摩の街並みをゆく京王線です!
そして手前のこちらが小田急線の線路。
5000形がやってきました。
イベントの団体臨時列車なので途中駅の通過時刻は分からず、実際何時にVSEが来るのかはよく分からなかったので、イベントの申込ページにあった行程の時刻をもとに早めに適当な時間に撮影地に入って、小田急線と京王線を撮りながらなんとなくのんびり待ってるかんじでやってました。
また、電車見橋では運がよければ小田急線と京王線の2つの電車を同時に見れる可能性があります。
このときは京王線側が京王車ではなく都営車ですが、小田急線の3000形と都営新宿線直通の10-300形の並走が見れました!
そしてついにVSEが登場!
唐木田へ向かって多摩線を走る小田急ロマンスカー50000形VSEを撮りました!
純白の特急車、多摩の街にロマンスをもう一度――
しばらくそのまま待っていると、唐木田へ向かっていったVSEが折り返して戻ってきたので、それをまた撮影!
こうして、定期列車時代と定期運行終了後の両方を、また臨時列車は乗車も撮影もすることができ、引退が決まってからいろいろVSEを追いかけることができました。
多摩丘陵の緑の中かけぬける、美しいロマンスカー――
この日2023年9月24日をもって50002編成は引退し、写真に撮った50001編成もラストランの12月10日までいよいよカウントダウンとなりました。
自分が走行中のVSEを撮ったのは、これで残すところは12月10日のラストラン当日のみになりました。
2023年11月12日 ファミリーイベント『feel free to VSE』~気軽にVSEを楽しめる1日~
VSEの完全引退までもうあと1ヶ月を切ってしまい、いよいよ引退が迫ってきた11月、唐木田のホームに日中の間VSEを停め置き、VSEに気軽にふれあえる無料のイベント、「ファミリーイベント『feel free to VSE』~気軽にVSEを楽しめる1日~」が11月11日と12日の2日間にわたって開催されました。
停車中のVSEをじっくり撮影したり車内に入ったり、予約が必要なイベントではなく誰でもVSEとの記念の時間を過ごせる最後のチャンスということで、2日目の2023年11月12日に行ってきました!
京王線から行ったので唐木田へは多摩センターで乗り換えて行きました。
その小田急多摩センターでの乗り換えの時に、ふと見つけて撮ったのがこの停目。
ホームの少し高いところから見下ろす「LHV」――
展望席があって運転席の位置が高いところにあるロマンスカーのために、足下にあるものとは別に運転士の目線の高さに停止位置目標がつり下げられています。
近年ではTK (もしやToKkyuの略でTKなんですかね…) が基本になっていますが、今となってはこのL・H・Vの1文字1文字を名前に関する者たちも、ついにみんないなくなってしまいました……
小田急多摩センターから唐木田行きの列車に乗って前を見ていると、唐木田の1番ホームに停まっているVSEが見えてきました!
唐木田に着いたら、今回のfeel free to VSEで駅に停車しているVSEをホームからいろいろ撮影しました!
予約もなく誰でも見に来れて、イベントの開催時間以外に時間の制限もなく、VSEを好きなだけじっくり眺めたり撮影したりできる、引退前最後の機会になりました!
上の写真が新宿方のホーム先端から撮った10号車で、続いて下が反対の終点側の1号車です。
イベント会場としてラッチ内とは分かれた区画とされていた1番ホームに行く前に、足回りまで含めて撮れる向かいの2番ホームから編成の姿を撮っていました。
白いボディーにロマンスカー伝統のオレンジバーミリオン、VSEのロゴや側扉と連接台車付近を記録。
展示されていたのは50001編成ということで、この編成を代表する「50001」の車両番号と小田急ロゴ!
1番ホームにVSEを留め置いてイベント会場としていましたが、当然普通の列車も営業しているので、それらは島式ホームの2・3番ホームを使って発着していました。
2番ホームからVSEを撮っていると、そこへ奥の車両基地から唐木田始発の5000形が入線してきました。
そこで、「5000形越しに見る50000形VSE」なんていう光景を…!
駅にずっと停まったままなので、走行中の列車を撮るときには撮っていなかったようなカットまで、ほんといろいろじっくり撮れました。
続いてはVSEの先頭部分のアップ!
展望席の窓の形に見る、もうひとつのVSEの先頭形状。
ひとつひとつの曲線美が美しいです。
箱根特急として生まれたVSEが多摩線に来ていた記録を……ということで、唐木田の駅名標とVSE!
ここからは1番ホームに向かってイベントの会場に入りました。
さっそく、VSEの窓に掲出された今回のイベントタイトルで1枚!
ホームに停車している“白いロマンスカー”――
2023年12月の完全引退をもって、こんな光景ももう見納めになってしまいました。
会場の1番ホームに入ってからは、今回のイベントではVSEの車内も (一部イベントで使用する号車を除いて) 自由に見れたので、車内にも入ってみました!
車窓が見やすいように、窓側へ向かって5度傾けてあるというVSEの座席。
ロマンスカーの座席は、新幹線やJRの特急などと違って中央の肘掛けがありません。
省略ともいえますが、ここは個人的には“ロマンスシート”を正統に受け継いだ部分ととらえています。
肘掛けのボタンでリクライニングができるほか、足下のペダルで座席を回転できます。
自分はこのときが現役のVSEの座席に座った最後の日になりました。
ロマンスカーの伝統、VSEのアイデンティティーのひとつともいえる部分。
Vに乗ったらついこの丸いところを撮りたくなります。
VSEの連結部にある連接台車の部分!
3号車と8号車にあるカフェカウンター!
カウンター越しにその中を撮ってみました。
晩年はカフェ営業はしていませんでしたが、中の設備は引退の時までそのまま残されていて、往年の様子をしのぶことができました。
今までVに乗ったときは、乗車中はだいたい車窓や前面を眺めたり写真を撮ったりしてその走りや眺めを楽しんでいましたが、今回車内をじっくりゆっくり見ることができる最後の機会になるだろうということで、ここからはVSEの座席周りのあしらいを資料として記録してきました!
VSEのシートのモケットの模様。
シート上部に付けられている、ヘッドレストカバー。
VSEの刺繍が入っていました。
座席に座って、シート背面側の生地。
シート背面にはテーブルが付いています。
新幹線などでよく見るタイプ。
テーブルと、シート背面の中央部分は、木目調の部材になっていました。
テーブルの下には、メッシュ生地のシートポケット。
続いてはVSEの床カーペットの模様。
ブルーグレーの生地に、中央の通路部分にはバーミリオンオレンジのラインが枕木方向に入っていました。
カーペットの座席下部分。
通路部分とはパターンが変わります。
また、壁面にも足下には窓枠と同系色の木目調の板が入っています。
今度は上に行って、座席上の荷棚。
こうして見てみると、荷棚のこの部分もけっこう細かく凝った意匠になっています。
窓の上から手で引いて下ろせる、ロールカーテンの生地のテクスチャ。
窓枠の部分には、こういうかんじの紐が張ってありました。
そのまま目線を下げていって、窓の下の側壁の部分の意匠。
窓枠の近くは木目調の化粧板、折りたたみテーブルから下はグレーの生地が貼ってありました。
この色の組み合わせが、シートのモケットや肘掛けの色味と揃っており、車内全体としてオレンジ系統とグレー系統のカラーリングになっています。
壁にはシートを向かい合わせにしたときに使える折りたたみテーブル。
向かい合わせにすると背面テーブルが使えないのでこちらのテーブルを引き出して使うようになっています。
一方通常のシートの向きではリクライニングした座席と干渉するため使えません。
(GSEなんかは肘掛けテーブルになっていましたね)
そして上を見上げると、ここがVSEの名前の由来でもありVSEを象徴する部分。
アーチ状にラウンドした高い天井が車内空間を演出します。
真横 (窓の方) を向いて荷棚から天井にかけて。
客室照明は間接照明で荷棚上から天井に当ててあって、白い天井からの反射光が車内をやさしく照らしていました。
そんなかんじでVSEの車内をいろいろ記録していました。
最後はVSEの側面の行先表示器!
縦型というのがまたVSEらしい独特の表示器でした。
この日は時々表示内容を変えながら展示されていて、この写真を撮ったときは2005年3月19日にVSEがデビューしたときの一番列車である、スーパーはこね9号 箱根湯本行きでした。
車両の内外をここまで気兼ねなく隅々まで見て回れることは、定期列車で走っているとほぼないと思いますので、これまで乗車も撮影もしていたVSEですが完全引退直前に貴重な機会になりました。
最後はこの日の撮影で一番気に入っているシーン。
もころんのへや in ロマンスカーVSE!
小田急の子育て応援マスコットとして2023年8月23日に登場した「もころん」。
5号車の窓際の一角にもころんが座っていて、VSEがもころんの部屋になっていました!
その光景を、小田急やVSEのロゴとバーミリオンのラインと合わせて撮ってみました。
2023年12月10日 VSEラストラン・運行最終日
そして2023年12月10日――ついにこの日が来てしまいました。
小田急ロマンスカー50000形VSE、完全引退の日。
ラストラン当日は小田急によるラストランツアー「ロマンスカー・VSE(50000形) ロマンスカー・VSE ラストラン ~おもいでは永遠に~」として団体臨時列車が3つの行路で運行されました。
第1回 | 第2回 | 第3回 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
発駅 | 08:00 | 相模大野 | 12:30 | 唐木田 | 16:10 | 秦野 |
経由 | 片瀬江ノ島 | 新宿 | 箱根湯本 | |||
着駅 | 11:35 | 唐木田 | 15:50 | 秦野 | 20:00 | 成城学園前 |
さらに当日は、より多くの方とともにVSEの最後の時間を楽しみたいとのはからいから、ラストランツアーで走るVSEの在線位置が小田急アプリでリアルタイム配信もされて、今どこを走っているかが誰でも見れるようになっていました。
2021年に引退が発表されてから2022年の定期運行終了前も定期運行終了後もこれまでいろいろ撮影も乗車もしてこれましたが、最終日に最後VSEをお見送りしたい…という思いからラストラン当日に1本だけVSEを撮り納めしてほんとに最後のVSEとのお別れをすることにしました。
で、最後の最後に選んだ撮影地は、定期運行終了直前の2022年3月に運休で撮れなかったあの場所、そして2018年7月に先代7000形LSEを定期運行終了前に最後撮り納めした場所でもある、鶴巻温泉~伊勢原の田園地帯にきました。
この場所を通るのは2回目の15:50秦野着の列車なので、このへんを通りそうな時間の1時間ぐらい前に撮影地に到着して、こんなかんじで小田急線を撮りながらVSEとの別れの時を待ちました。
線路沿いにも田んぼの少し離れたところにも、すでに同じくVSEを撮りに来られた方々がたくさんいらっしゃって、この車両がいかに多くの人々に愛されて惜しまれながらの引退となったかを表していました。
最後にこの場所を選んだのは、ラストラン当日はどこもたくさんの人が来られると思っていたので、だだっ広い場所でどこからでも撮れるこの場所をという理由もありました。
VSEが引退したあとも引き続き小田急線の特急を担うロマンスカーも撮影。
こちらはVSEの次に登場したロマンスカー60000形MSE!
VSEとは対照的に、VSEよりも前から活躍していてこちらは更新されて引き続き走り続けるロマンスカー30000形EXEα!
そしていよいよVSEとの別れの時……
ラストランツアー「ロマンスカー・VSE(50000形) ロマンスカー・VSE ラストラン ~おもいでは永遠に~」の団体臨時列車で、小田急ロマンスカー50000形VSEの最後の撮り納め!
自分にとってこれが現役で走るVSEの最後の1枚になりました。
沿線に集まった多くの方々に見送られながら、走り去ってゆきました。
VSEのラストラン当日の撮り納めをしたあとは、せっかくなので帰りはロマンスカーに乗ろうと思って、伊勢原から新宿までEXEαに乗って帰ってきました!
EXEαは展望席はないものの、日中なら先頭車の前の方に乗るとこんなかんじでEXEαでも前の景色を見ることができます。(東海のワイドビュー車ぐらいですかね)
EXEαに乗って到着した新宿の地上特急ホーム。
ここにVSEがやってくることはもうなくなってしまいました。
新宿にはVSE引退のポスターが掲出されていました。
また同じく新宿では、西口地上改札付近で「想い出のVSE」写真展が行われていました。
駅構内の壁面にお客さまから募集した写真がたくさん展示されていました。
新宿には西口地下改札前に小田急のグッズショップ TRAINS新宿店があります。
VSE完全引退に合わせて、ここのショーケース内にあるジオラマもVSEの記念展示が行われていました。
最後はこの日の記念に、新宿の窓口で硬券の新宿駅記念きっぷを買って帰りました。
こちらはVSE引退記念のアイテムというわけではなく前から販売されているものですが、VSEの入ったスタンプとポストカードもVSEをセレクトして、引退当日のこの日に小田急線に行ったという記念に。
このようにして、2022年1月から2023年12月まで2年弱にわたった自分のVSEの撮影&乗車が終わりました。
2005年のデビューから18年での引退という、在来線車両としてはあまりに短い命でしたが、それだけに最後まで陳腐さや衰えなど全く感じさせない第一線の輝きでした。
ボロボロになっての引退ではなく最後まで美しい姿のまま去ってゆきました。
特異な構造をもつ特別な存在だからこその早すぎる引退、心の奥では寂しさは拭えないのも事実ですが、しかしながら引退発表から丸2年、定期運行終了から2年近くという、これほど長い間、引退を惜しむファンやユーザーのためにこれほどたくさんVSEの走る機会を設けてくださったことに、小田急さんには本当に感謝の念に堪えません。
また、VSEに乗っていて特に感じたのは、沿線から手を振ってくださる方が多く、またそれに応えて車内の乗客もまた手を振り合うことが多かったのが印象的でした。
それだけ沿線の方々からも乗客からも多くの方に愛されたロマンスカーだったのではないかと思います。
そして定期運行終了後もこれだけ多くのイベント列車が運行されたり各駅いろいろな催しが行われたりと、小田急の方々にとっても大切な車両だったのではないかということが伺えました。
こんにちのロマンスカーブランドを築き上げた功労者であったことは間違いないと思います。
今後についてはロマンスカーミュージアムへの展示に向けた検討が行われるということですが、何らかの形で今後もVSEを見られる機会ができてくれたらうれしく思います。
19年の活躍、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!
その他最近の近況
それでは残りは前回以降の近況報告をしたいというところですが、前回更新からは1年近く空いてしまったので、近況といってもだいぶめっちゃたまってしまっており……まあとりあえず去年下半期から今年にかけて行ってきたところを貼っていきます。
2023年11月18日~19日 秋の北関東鉄道旅2023
2023年の夏以降めちゃくちゃ忙しくなってしまって、今も含めてだいぶ死んでいるんですが、2023年のこの年はここに行ってみたいと思っていたところに11月に行けました。
国内の路面電車の新規開業としては75年ぶりの新路線として、2023年8月26日に開業した宇都宮ライトレール。
2023年11月18日から19日の2日間にかけて、宇都宮に行ってライトラインに乗車したり撮影したりする旅に行ってきました!
せっかくなので行きと帰りは別々のルートとしまして、初日はSSLで高崎スタートで、両毛線・上毛電鉄・東武宇都宮線の3つの路線を乗り継ぎながら宇都宮まで行って1泊、翌日最終日に1日乗車券でライトラインを乗車&撮影するという行程としました。
ということで新宿から湘南新宿ラインで高崎、高崎から前橋まで両毛線で行ったら、まずはこちら。
上毛井の頭線の渋谷駅にきました!
上毛電鉄にはかつての井の頭線3000系が井の頭線引退後も活躍しており、この年2023年3月に前橋に行ったときに続いて再び乗ってきました。
3月の時は途中までだったので、今回は新前橋から西桐生まで全線乗り通しました。
西桐生から桐生まで歩いて、続いては両毛線に乗車!
まあ高崎から行くなら普通に両毛線で小山まで1本で乗り通せばいいのですが、せっかくなのでいろいろな路線に乗って楽しもうということで。
桐生から栃木までを両毛線で行きました。
栃木に着いたらラストは東武鉄道!
ということで栃木から新栃木まで東武日光線、新栃木から東武宇都宮までを東武宇都宮線に乗って、宇都宮に到着しました!
宇都宮といったらやっぱり餃子ということで、宇都宮の中心地にあるオリオン通りの商店街をブラブラとそぞろ歩きしながら、宇都宮の餃子を3件ほどはしごして腹一杯食べました!
JRの宇都宮駅の近くに1泊して初日は終了。
オリオン通りと交差しながら宇都宮を流れる釜川では、イルミネーションが行われていました。
釜川プロムナードのイルミネーションを撮影!
そして2日目はいよいよ今回の旅のメインイベント!
宇都宮ライトレールに初めて乗りました!
1日乗車券を買って途中駅で乗り降りしながら撮影もしていくというスタイルで、まずは宇都宮駅東口から飛山城前までを乗りました。
ということで、ここからはところどころ途中下車をしながらライトラインを撮影していきました。
まずは飛山城前で、男体山を背景に橋を渡ってくるライトラインという宇都宮ライトレールらしいところを撮影!
空と山を背に、橋を渡り川を越え、坂道を降りてくるライトライン!
郊外の幹線道路の街並みのある、ゆいの森西へ行って、併用軌道の区間を。
ロードサイド店の並ぶ大通りの風景に、ライトラインの新しい電車!
続いてはグリーンスタジアム前に行って、同じく道路沿いですがこちらはサイドリザベーションになっている区間を。
軌道の手前に歩道があってちょうど撮りやすそうだったので降りてみました。
秋の色づく並木道とライトライン!
紅葉が進む秋のいい季節でした。
このように途中で降りて撮影をしながら終点の芳賀・高根沢工業団地まで行きました。
いよいよ終点の手前、Hondaの建物が見える、かしの森公園。
併用軌道の電停を発着するライトライン!
終点の芳賀・高根沢工業団地まで到着したら折り返して、帰りは一気に全区間乗り通しで宇都宮駅東口まで戻ってきました。
宇都宮駅とライトレール!
路面電車の新規路線ということでとても話題になっていた宇都宮ライトライン。
幸運にも2日間とても天候に恵まれ、新しい路線を存分に体験できた旅になりました。
2024年1月5日 冬の房総 銚子電鉄の旅2024
冬コミが終わって年を越すと年明けは3日から社会復帰していましたが、そんな中年明け早々の1月5日にたまたま1日だけ空いた貴重な日ができたので、千葉県の銚子に行ってきました!
前からいつか一度行こうとは思っていたもののまだなかなか行く機会のできていなかった、銚子電鉄を1日乗ったり撮ったりする旅をやってきました!
銚子に向かう途中でまずは物井で降りてみまして、有名すぎる超定番お立ち台のモノサクに行ってみました。
こっちの方まで来ることが今までなかったので、なにげにまだ行ったことがなかったんですよね。
総武本線の特急や普通列車を朝からまずは撮っていました!
こちらは成田エクスプレス以外の特急へも投入されたことに伴い、前面のロゴと配色が変わったE259系!
そしてこの日のモノサクでのお目当てがこちら!
特急しおさいの255系を撮影!
2005年12月から2024年3月まで特急しおさいといえばこの255系という時代が続いていましたが、先ほどのE259系投入により2024年3月ダイヤ改正で定期運行が終了してしまうことから、この機会に撮りに行ってみました。
物井から再び総武本線に乗って終点の銚子に到着。
そして、京王ぬれ煎餅線の東八王子駅にきました!
銚子と外川を結ぶ銚子電鉄では、かつて京王線を走っていた車両が伊予鉄を経て第三の人生を送っているということで、京王線ユーザーとしてはいつか一度行ってみたいと思っていました。
この日は1日乗車券を使って、途中で乗り降りしながら乗車も撮影もしていきました。
銚子から乗ったらいきなり1駅目、本社と車庫のある仲ノ町で下車。
元京王2010系の2000形と元京王5000系の3000形という、かつての京王線の車両同士の並び!
この日は2000形の2001編成が運用に入っており、仲ノ町からは一気に終点の外川まで乗車しました。
外川で折り返して銚子に戻りながら、途中駅でいくつか降りて外川行きの列車を撮っていきます。
正月ということで迎光ヘッドマークが掲出されていて、そんなところまでまさに京王線!というイメージになっていました!
外川から1駅戻って犬吠で下車。
千葉県の一番東の先端、犬吠埼に行ってきました!
君ヶ浜と犬吠埼灯台!
犬吠埼から銚子電鉄の線路沿いに戻ってきて、犬吠~外川で銚子電鉄を撮影しました!
迎光ヘッドマークの付いた2000形2001編成!
京王ユーザーとしてはかつての京王線を走っていた車両、銚子電鉄の元京王車はこの日ついに乗車と撮影が叶いました。
続けて銚子に向かって戻りながらまた途中駅で降りて銚子電鉄を撮っていきました。
続いては、君ヶ浜へ。
青空とキャベツ畑と銚子電鉄!
かつての京王線の車両がのびのびとしたのどかな沿線風景を走る、そんな「元“KEIO”のある風景」を撮りました!
キャベツ畑の中の、小さな小さな踏切!
まるでジオラマのような、あるいは物語の中のような、そんなシーンがありました。
この日の銚子電鉄最後の撮影は、本銚子にて。
銚子電鉄では線路の両脇が木々に囲まれて森の中を走っているようなところがいくつかありましたので、そんなシーンのひとつを、本銚子の跨線橋から撮ってみました。
2000形は銚子方先頭車と外川方先頭車で顔が違って、これで両側とも撮れました。
緑のトンネルの中をゆく銚子電鉄!
このようにして、1日乗車券で乗り降りしながら銚子電鉄の撮影と乗車をしてきましたが、この日のラストのイベントは、255系の特急しおさい!
2024年3月ダイヤ改正で定期運行から撤退する前に、255系で走る特急しおさいに銚子から東京まで乗って帰ってきました。
この日乗車と撮影をしていた銚子電鉄の2001編成も、その後南海からの2200系導入に伴って引退してしまったので、結果的には現役で走っているうちに乗りに行っておけてよかったです。
2024年2月10日 新旧スペーシアで東武特急乗車&撮影の旅2024
そして2024年2月には、日帰りで東武伊勢崎線・日光線系統に行ってきました!
2023年7月15日にデビューした東武鉄道の新型特急・スペーシア Xを、そのうち撮影したり乗車したりしたいと思っていたので、行きは100系スペーシア・帰りを新型のN100系・スペーシア Xで新旧スペーシアに乗り比べしながら、沿線のいろいろなところで東武特急を撮る旅をやってみました!
まだ夜が明ける前の朝5:30に出発して東武のターミナル駅・浅草からスタート。
行きは従来からあるおなじみの100系の特急スペーシアに乗車!
たまたま2023年12月に登場したいちごスペーシアのラッピング編成に当たりました!
スペーシアで浅草から新鹿沼まで乗ったら、そこからは普通列車に乗り換えてまずは下小代へ。
澄み渡る冬の青空に築堤を走る、東武の電車を撮影しました!
雪化粧をした美しい山々に、300系の特急リバティ!
こちらはJRから直通で東武日光線に乗り入れてくる、253系の特急日光!
JR東日本の車両が東武線内を走る姿が見られます。
そしてこの日のお目当て、2023年にデビューした新型特急・N100系のスペーシア X!
白く輝く新型車両を広がる青空の中で撮ってみました!
いい天気にいい景色にいい車両!
ここからは普通列車で他の駅にも行って、東武の電車をいろいろ撮っていきました。
次はちょっと戻って北鹿沼。
日光へ関東平野をのびのびと走る、新旧スペーシアを撮り比べ!
100系スペーシアとN100系スペーシア Xををれぞれ撮ってみました!
そこからさらに線路際でも東武の電車をいろいろ撮影していきました。
日光線ローカルの普通で使われている20000系20400型!
300系の特急リバティ!
そして今回の旅の主役、新型特急のN100系・スペーシア X!
今度は線路沿いから編成中心でも撮ってみました。
続いては、さらに場所を移して楡木でも撮ってみました。
N100系・スペーシア X、300系・リバティ、100系・スペーシア
日光線・鬼怒川線系統のスターたち、東武の特急をそれぞれ撮影!
そして東武日光線・鬼怒川線系統では、大手私鉄で唯一の蒸気機関車牽引列車、SL大樹が運行されています。
2017年に東武としては約半世紀ぶりのSL復活となってから、いつかいずれ撮りに行こうと思っていましたが、今回ようやく始めてSL大樹を撮影しました!
鬼怒川を渡るSL大樹!
同じく鬼怒川を渡るところで、100系の特急スペーシアも!
こちらは日光詣スペーシアの特別塗装編成でした!
鬼怒川の鉄橋で撮影したあとは、新高徳から下今市まで戻ってきて、さらにもう1本、
下今市を出発したところで、築堤を走るSL大樹を撮影!
SL大樹の運行開始に伴って、下今市にはSL・DLに使用される車両の所属・検修のために下今市機関区が設置されました。
転車台と赤レンガの機関庫が見える「転車台広場」にも行ってきました!
そして今回の旅の最後にして最大のイベントは、東武鉄道の新型特急スペーシア Xに乗車!
下今市から浅草まで乗って、この日1日いろんなところで撮ってきた新しいスペーシア Xに最後は下今市から浅草まで始めての乗車もして帰ってきました!
そんなかんじで1日東武デーな旅となりました。
2023年8月13日、2023年12月31日 コミックマーケット102・コミックマーケット103にサークル参加しました
最後に、昨年2023年は8月13日に開催されたコミックマーケット102と、12月31日に開催されたコミックマーケット103に、弊サークル「橋本技術研究所」でサークル参加してきました!
前回の参加は2022年夏のC100でしたので、C102はちょうど1年ぶりで7回目のサークル参加でした。
鉄道島は2日目の8月13日(日)の配置でした。
前回C100では、ちょうどC100が開催された2022年8月が京王線の調布周辺の地下化から10周年というタイミングだったので、調布地下化10周年本を出していました。
C102では再び弊サークルのレギュラーシリーズに戻って、新刊は京王線写真集の5作目を作りました!
京王線写真集の4作目を作ったのが2021年冬のC99でしたので、5作目ではそれ以降の2022年から2023年に撮影した写真を中心に掲載しました。
イベントの参加があるかないかや本が出るか出ないかに関わらず、毎年常に1年中京王線は撮っているので、そんな1年中それぞれの季節ごとに見せてくれる京王線沿線風景を1冊にまとめた本になりました。
また今回の特集としては、C102の開催された2023年がちょうど京王線の開業110周年という記念の年だったので、100周年の2013年から10年間の自分の写真をたくさん掘り起こして、京王線の100周年から110周年までの10年間を振り返る特集記事としました。
で、相変わらず進捗はギリギリで、いつものように夏コミ前1ヶ月は特に原稿に追われて追われて、ちょうど休みがあんまり得られない時期だったので労働終わってから夜中に作業したりという日々が続いたりして、わりと今回もいつもどおり時間と体力の限界と闘いながらの制作でした。(平常運転)
そんな原稿進めなきゃいけないときに、なんか他のグッズとか作りたくなってしまうのがまた常で、C102では京王線のアクリルスタンドを作ってしまいました。
京王線開業110周年記念のひとつとして若葉台検車区で開催された撮影会に、幸運にも予約が取れまして、そのときの写真を写真集にもいろいろ採用してはいましたが、せっかくなので撮影会で撮った京王線現役車両5形式横並びの写真でアクスタを作りたい…と思って、つい作ってしまいました。
また、頒布物以外のところでは、敷布が2016年冬の初サークル参加のときからずっと使い続けていたので、C102で新しい敷布を作りました。
同じく若葉台検車区での撮影会で撮った写真を使って (撮影会なので全部の形式が正面からじっくり取り放題でしたので) 、京王線の営業車4形式の顔を横並びにして、弊サークルの京王線写真集の表紙でいつもやっているのと同じおなじみのレイアウトにしました。
京王電鉄の現業の制服で、ワイシャツの柄がコーポレートカラーである京王レッドと京王ブルーの2色の格子状のストライプになっているのがいいなーと思っていたので、机の天面にあたる部分のデザインはそれをモチーフにしてみました。
続いて同年2023年12月31日は、冬コミ (C103) に参加していました!
なんだかんだ自分のスケジュールが空かなくて大晦日参加できない年が多い中、自分自身が大晦日に現地に行けたのは2018年冬のC95以来、5年ぶりの冬コミでした。
年末は毎年京王線同人カレンダーを作っていたので、今回の冬コミ新刊は毎年恒例の京王線同人カレンダーの2024年版を作りました!
写真集に入っている写真も含まれていますが、この年2023年に1年間撮影し続けてきた京王線の写真を12枚使って、月めくりの卓上カレンダーを作りました。
例年と同じく、京王線の駅名標風のデザインにしたり、土休日の日付の色を京王線の種別カラーにしたりと、俺得仕様は継続しています。
で、去年の下半期以降とても死んでて、そんな作ってる余裕ないのに、またしても勢いで生み出してしまったグッズ。
書類が何でも準特急新宿行きになるクリアファイルを作りました!
ホワイト版を上部の車内ディスプレイ風のところだけに打って、それより下には印刷しないようにすることで、素材のクリアそのままにして中身の書類を見せるようにしています。
裏面はこれまでに撮ってきた京王線の写真を各形式ごとに集めて、「京王線沿線の四季×京王線の車両4形式」としてみました。
このC103では、カタログの表紙イラストに鉄道島ではもはや知らない人などいないバーニア600大先生を起用するという神采配がありました。
C103にちなんで103系を大胆に描いた素晴らしいイラストで、おそらく準備会も今回の番号がC103だからとそこまで想定しての依頼だったのでしょうか、もしそうだとしたら完全に“解ってる”すぎて描いた先生だけでなく先生を選んだ側も素晴らしいなと思いました。
その流れで実際に鉄道島のサークルさんの間でも103系にちなんだ作品がいろいろ見られた回でした。
しかし、バーニア600大先生のイラストが表紙の冊子に自分のサークルカットが載っているなんて、こんなん家宝になってしまいます……
コミケの日は都バスの臨時便というのもよく知られていますが、今回はプレ運行中の東京BRTが、新橋~国際展示場を増発していて、さらに国際展示場から新橋までノンストップの直通特急という種別が登場したのが話題になっていました。
帰りがけに「TOKYO BRTとゆりかもめ」を撮ってみました!
そんなかんじで2023年は自分の中ではとても珍しく夏冬両方参加できた年になりました。
もともと自分が非常に人見知りコミュ障で人と話すのとても苦手なんですけど、それでもありがたいことにスペースにお越しいただいた方々と同じ好きなものについてお話したり、フォローさせていただいていた方とリアルでお会いできたり、好きな先生方のところに行って直接作品を買えたり (いざ目の前にすると舞い上がってしまっていつもうまく喋れないのですが…) 、そんなことが本当に楽しくて楽しくて、夢のような時間でした。
この日のためにずっとなんとかがんばってきてよかった…
夏コミ・冬コミそれぞれ、スペースにお越しいただいた皆様、周囲の鉄道島のサークルの方々、本当にありがとうございました。
2024年は本業の労働の方が大変きびしく、休みの日程が前もって定まらない上に土日も今のところほとんど労働していてさらに直前で労働になって休みではなくなるということも頻繁にある状況なので、おそらく自分のスケジュールを確保するのが難しいのと、時間的にも精神的にも本を制作していられなさそうというのがあって、C104には申し込んでいません。
またいつか必ずや戻ってきたいな…
サークル参加者のリストバンド、C102の2日目は横浜線色、C103の2日目は中央総武線色でした!
また、2022年夏コミ (C100) 新刊で頒布した「“KEIO”のある風景・臨時列車 京王線 調布駅 地下化から10年の記録」について、若干数を調布市立図書館に寄贈させていただきました!
この調布地下化10周年本は、2012年の京王線調布駅周辺が地下化する直前から、地下化10周年となる2022年までの10年間、調布地上駅の跡地周辺や地上線路跡地などのだいたい同じくらいの場所で写真を撮り続け、地下化直前から地下化10周年までの10年間の駅前と沿線の変化を記録し続けていたのを、2022年8月のC100がちょうど地下化10周年の月という記念すべきタイミングに重なったことから、1冊の同人誌にまとめたという本です。
そんな、自分が長年利用し続けている京王線沿線の、(2024年) 現在在住する調布市にまつわる自分の本を、その自分が住んでいる調布市の図書館に寄贈させていただける機会をいただけるなんて、これ以上光栄なことはありません!
あくまで所詮同人誌、一般の出版物とは雲泥の差があることに変わりはありませんが、微力ながらも自分の本が調布の郷土資料として、在住する調布の地域のお役に立てればと思っています。
この本はレギュラーシリーズの京王線写真集よりも半分くらいの部数しか刷っていませんでしたので、通販や書店委託も含めてもう在庫がほとんどないというタイミングでした。
そこで、自分用の分を除いて残りの少ない在庫をすべて寄贈させていただき、イベント会場・通販・書店委託のいずれにおいても本作はこれをもって頒布終了となりました。
もし今後イベントや通販でご希望される方がいらっしゃったら申し訳ないところではありますが、売り切った最後の最後は残りすべてを調布市の図書館に預けることが、調布のことを書いた本として最もあるべき姿だろうと思いました。
調布市立図書館のサイトで蔵書検索をすると在庫状況を見ることができるので、以降は図書館でご覧いただくことができます。
この場をお借りして、ご連絡くださった図書館のご担当者様、直接持ち込んでいったにも関わらず受け付けてくださった窓口の方、誠にありがとうございました。
そしてこれまでにお手にとっていただいた皆様、本当にありがとうございました。
そんなかんじで、ここまで書き終えるのに半年もかかってしまい、京王線写真集を1冊作るよりも何倍も時間がかかった記事になってしまいましたが、これで今回は以上です!
その分、文面も写真もかなり大量になりすぎてしまいましたが、自分がVSEの撮影と乗車をしてきた記録をまとめた完全保存版の1ページになったかと思います。
今年はちょっと今の生活をしている限りは自分のスケジュールが確保できないのと、時間的にも精神的にも本を作ってイベントに参加してというのが難しそうなので、2024年夏コミ (C104) には申し込んでいません。
いつ帰ってこれるのか全く先が見えないのですが、いつか必ずやまた帰ってきたいとは願っています。
いつかどこかの世界線でまたお会いしましょう……
ではでは。