秋の三陸・三陸鉄道と気仙沼線BRT&大船渡線BRTの旅2021
おはようございます。
ぼっち・ざ・ろっく!が毎週毎週よすぎて、最終回が終わってしまった今完全にロスに陥っているXIAORINGです。
きらら作品な時点で尊いのは当たり前なのですが、それ以上に毎週毎週演出がとてもおもしろいし、とにかく情報量の密度が高いし、動きもいい上にお芝居もめっちゃよくて、ネタの入れ方もまた凝ってるし、作品内だけじゃなく楽曲制作やリリースまわりの組み方とかも、本当に何から何まであらゆるところまで本当に「よくできてて」、そして作品を見た上での結束バンドの曲がまたよすぎて、そして何よりやっぱり尊さが尊すぎる……本当に素晴らしい作品でした……
はぁ……ぼ喜多……ぼ虹……リョウ虹……
そして京王ユーザーの自分としては、京王井の頭線の下北沢が舞台ということで、こんないい作品が井の頭線沿線だったら、これはもう巡礼に行かなければいけない…!
…と思っていてついにようやく最終回1週前の12月18日に下北沢に巡礼にも行ってきました。
ありがとうきらら枠……ありがとう結束バンド……ありがとうぼっち・ざ・ろっく!……
“きらら枠”――それは、心の理想郷。
今年1年を振り返ってみると、各クールごとに自分の中で特に強かったなーと思った作品は、冬: 着せ恋と明日ちゃん、春: まちカドまぞく2期、夏: リコリス・リコイル、秋: ぼっち・ざ・ろっく!…という感じだったので、ほんと2022年は天下のアニプレックスが強すぎた1年でした……
さて、今日の日記で2022年最後の更新になるのが確実ですが、去年行っていた旅行で書きたいと思っていたものを、ようやく書き上げました。
(8月末に上げた京王線撮影まとめを書き終えたあとの9月から書き始めていたのに、あまりに時間がかかりすぎて年末になってしまいました…)
今回は、2021年10月に前から行ってみたかった三陸に行って、三陸鉄道や気仙沼線BRT・大船渡線BRTに乗車したり撮影したりしてきた旅のレポートです!
もくじ
2021年10月、三陸に行ってきました
2021年10月23日~24日の2日間で、前から一度行ってみたいと思っていた三陸に行ってきました!
東日本大震災の被害や令和元年東日本台風の被害からの全線復旧を果たして、地域と共に走る三陸鉄道にいつか乗りに行ってみたかったのと、鉄道からBRTに転換して運行されている気仙沼線BRTと大船渡線BRTにも乗ってみたかったので、復興10年という節目の年でもあった2021年に、ついに三陸への旅を実行できました!
土日2日間を使って、気仙沼BRT→大船渡線BRT→三陸鉄道全線を南から北へ途中下車しながら乗り続け、久慈まで乗り通したら帰りは東北新幹線で一気に帰ってくるという行程で、三陸鉄道の全線復旧後、前々からずっとやってみたいと思っていた行程でした。
10月23日(土)
- 新宿で山手線渋谷駅線路切替工事に伴う臨時列車撮影
- 中央線快速 快速
07:20新宿 → 07:34東京 - 東北新幹線 「はやぶさ103号」
07:56東京 → 09:30仙台 - 東北本線
09:48仙台 → 10:35小牛田 - 石巻線・気仙沼線
10:40小牛田 → 11:21柳津 - 気仙沼線BRT
11:44柳津 → 13:13最知- 気仙沼線BRT乗車
- バス専用道を走る気仙沼線BRTを撮影
- 気仙沼線BRT
13:43最知 → 14:01気仙沼 - 大船渡線BRT
14:20気仙沼 → 14:50奇跡の一本松- 大船渡線BRT乗車
- 高田松原津波復興祈念公園、奇跡の一本松
- 大船渡線BRT
16:42奇跡の一本松 → 17:31大船渡- 大船渡で海鮮丼
- さいとう製菓 かもめテラス
- 大船渡線BRT
19:11大船渡 → 19:17盛 - 三陸鉄道リアス線
19:39盛 → 20:28釜石- 三陸鉄道 36-R形36-R3乗車
10月24日(日)
- 釜石で三陸鉄道を撮影
- 三陸鉄道リアス線
06:55釜石 → 07:27浪板海岸- 浪板海岸で三陸鉄道を撮影
- 三陸鉄道リアス線
08:19浪板海岸 → 09:14宮古 - 三陸鉄道リアス線
09:23宮古 → 10:37堀内- 大沢橋梁で三陸鉄道を撮影
- 三陸鉄道リアス線
11:57堀内 → 12:28久慈- 道の駅くじ
- JRバス東北 「スワロー号」
13:35久慈駅 → 14:45二戸駅 - 東北新幹線 「はやぶさ32号」
15:19二戸 → 18:04東京
それでは今回の三陸の旅レポート、はじめます!
新宿で山手線線路切替運休に伴う臨時列車
10月23日の朝一で出発して、まずはいつもどおり新宿からスタート!
…というところですが、最初に新宿でちょっとしたネタに遭遇。
この日は渋谷で山手線の線路切替工事が行われており、内回りが池袋~大崎で終日運休となっていました。
その救済として、山手貨物線を使った臨時列車や相鉄線からの直通列車の延長運転が行われました。
ちょうど朝、東京駅に行く途中に新宿でタイミングが合えばそれが見れるのでは…と思い、ちょっと新宿で撮ってきました。
(この写真は東京駅で)
こちらが新宿のコンコースにある発車案内。
埼京線の2番線に「7:14 新宿始発の臨時品川行き」という見慣れない表示が出ています!
さらに池袋方面では、埼京線などの路線名が入っていない、各駅停車の表示だけの不自然な池袋行きが…
これが今回山手線内回りの運休の救済で運転された列車です。
ちょうど朝東京駅へ行こうとしている時間の近くにあったので、この2本を新宿で見送ってから東京へ向かいました。
まずは、7:14新宿始発・山手貨物線経由の臨時品川行き!
湘南新宿ラインでも使用されている湘南色のE233系が充当されていました。
湘南新宿ラインは大崎から品鶴線へ、りんかい線直通の埼京線は大崎からりんかい線へ入るので、新宿から出るE233系で大崎から品川へ向かう列車というのは、普段は見られない系統ですね。
その直後、反対の4番線に相鉄12000系が入線。
続いてこちらが、定期では新宿止まりのところを池袋まで延長運転された、相鉄線から直通の各駅停車池袋行き!
ちょうどタイムリーな列車も見れて、最初からネタ満載で東京駅へと向かいました。
東北新幹線で仙台、東北本線経由で気仙沼線へ
東京駅からいよいよ今回の目的地である三陸へ向けて出発!
まずは東北新幹線のはやぶさ103号で一気に仙台へ!
車両おなじみE5系で、こまちの連結のないはやぶさ単体でした。
最高速度320km/hを誇るはやぶさで、1時間半ほどで爆速で仙台に到着!
隣のホームにはJR北海道所属のH5系がいました!
今回、三陸鉄道に乗りに行く前に、初日は気仙沼線と大船渡線のBRTに乗ってみたいと思っていたので、新幹線は仙台までにして、そこから在来線で気仙沼線のBRTが出ている柳津へ向かうことにしました。
こちらは仙台の新幹線から在来線への乗り換え通路に展示されていた、往年のヘッドマーク。
ということで、次は仙台から東北本線に乗車!
東北の主力、701系でした!
【東北本線】普通 小牛田行き 松山町~小牛田【前面展望】 2021.10.23 - YouTube
小牛田に着いたら今度は石巻線に乗換!
目的の気仙沼線は本来石巻線の前谷地から乗換ですが、ちょうど小牛田から石巻線を通って気仙沼線に直通する柳津行きがあったので、そちらで一気に柳津まで行けました。
キハ110系でこちらは40分ほどの乗車。
この日は土日とも天気がすばらしく、キハ110系からの車窓もローカル線の旅!って感じの雰囲気で、気分がとてもブチ上がります。
【気仙沼線】普通 柳津行き 御岳堂~柳津【前面展望】 2021.10.23 - YouTube
柳津から気仙沼線BRTに乗車
小牛田から石巻線~気仙沼線直通の列車に40分ほど揺られて、終点の柳津に到着!
気仙沼線は前谷地から気仙沼までを結ぶ路線で、もともとはこの柳津から先も線路がありました。
しかし震災の被害が大きかった柳津~気仙沼は、鉄道での復旧ではなくBRTへの転換が行われました。
2012年のBRT復旧以降は、前谷地~柳津が既存の鉄道路線で、柳津で乗り換えて、柳津~気仙沼がBRT路線として運行されています。
今回はこのBRTとして復旧を果たした気仙沼線に乗りたいということで、ここにきてみました!
元々は気仙沼線の途中駅だった柳津、2021年現在は、ここで線路が途切れています。
かつて線路が延びていた先は、BRTのバス専用道として整備されていました。
柳津の駅名標。
かつて隣駅だった陸前横山の駅名は消されてしまっていました。
訪問時の2021年10月は、バス専用道の補修工事のため代替で駅前の一般道部分から乗降していましたが、鉄道駅のホームからスロープで下りるとそのままBRTの停留所に繋がっています。
震災からの復旧で誕生した気仙沼線BRTと大船渡線BRTの特徴としては、一部をのぞいて、元々の線路跡をバス専用道として整備した点があります。
かつての気仙沼線の線路だったところを、今ではBRTのバスが走るようになりました!
こちらが柳津の駅舎と駅前!
駅舎の左側からバス専用道へと繋がっています。
そしてこちらが気仙沼線BRTのバス車両!
ついにここから、震災からの復旧を果たした気仙沼線BRTのBRT区間に乗車しました!
気仙沼線の線路跡を通る区間は当然ながら鉄道当時の単線の道幅しかありません。
鉄道時代のトンネルもそのまま活用されていて、かつての単線鉄道トンネルを今度はバスで通るというとても新鮮が体験が味わえました!
気仙沼線の途中駅はBRTの停留所として復活していて、そのままの場所にある駅や移設された駅、BRT化に伴って新しく作られた駅などがあります。
こちらは南三陸町の中心駅だった、志津川。
訪問時の2021年10月は仮駅舎でしたが、その後2022年10月に、道の駅さんさん南三陸のオープンに合わせて同施設に移転しました。
道の駅大谷海岸のある、大谷海岸付近では車窓からきれいな海が!
バスなのでもちろん普通の道路も走れるということで、一般道を走る区間もあり、バリエーションに富んだ車窓が楽しめました。
【気仙沼線BRT】普通 気仙沼行き 大谷海岸~陸前階上【車窓】 2021.10.23 - YouTube
最知でバス専用道を走る気仙沼線BRTを撮影
柳津からなんだかんだけっこう乗り続けまして、1時間半くらい気仙沼線BRTに乗車。
次は気仙沼から数駅手前にある、最知で下車しました!
ここも元々気仙沼線の線路だった跡地を転換したバス専用道上にあり、もともと鉄道駅の最知駅があった場所にBRTのバス停ができています。
最知駅から伸びる、気仙沼線BRTのバス専用道!
元々線路があったところを道路にして、一般車両や歩行者などのバス以外の車や人は一切入れないようになっており、こんな感じの道路になっています。
この線形や情景から、かつてここに気仙沼線の列車が走っていた線路の面影を感じられます…!
最知駅前にある、気仙沼線BRTのバス専用道と一般道の交差点。
…つまり、もともと気仙沼線の踏切があった跡地ということになります!
かつて踏切があったところは、バス専用道との交差点として現在に受け継がれています。
交差点といっても、一般車両はバス専用道には入れないのでただ直進するだけです。
そして、この最知でBRTを降りたのは、気仙沼線BRTを乗車だけでなく撮影もしたかったためでした。
ということで、かつての線路跡のバス専用道を走る気仙沼線BRTを撮影!
この区間は気仙沼~元吉の区間運転が挟まるため、BRTの頻度が30分に1本に増えます。
そこでちょうど乗車していた気仙沼方面行きのBRTの間に、反対方向のBRTが2本入るようなタイミングを選んで、同じ場所でもう1本撮影!
バスへと生まれ変わった気仙沼線BRTが走る風景――かつて鉄道が走っていたこの道を、その線形に鉄路の面影を今に残しながら――
最知に停車している間に急いで停留所の反対側に走って、ダメ押しでラスト1枚を撮って、再び最知から1本後のBRTに乗りました。
鉄道駅からBRTの停留所に生まれ変わった最知と、かつての線路跡を走る気仙沼線BRT!
背景はきれいな青空と、復興で整備された防潮堤です。
撮影したあとは最知から引き続き気仙沼線BRTに乗って終点の気仙沼へ向かいました。
【気仙沼線BRT】普通 気仙沼行き 赤岩港~南気仙沼【車窓】 2021.10.23 - YouTube
気仙沼から大船渡線BRTに乗車
最知から再び気仙沼線BRTに乗って、終点の気仙沼に到着!
気仙沼は気仙沼線BRTの他に大船渡線の鉄道区間とBRT区間の乗換駅でもあり、ぱっと見普通に駅のような中にバスが停まっています。
JR東日本の駅でおなじみのスタイルの駅名標が見られました。
20分ほどの乗換の時間を利用して、気仙沼駅の駅舎も撮影!
大船渡線のキハ110形!
大船渡線は一ノ関~気仙沼までは鉄道のままで、気仙沼~盛が気仙沼線と同じく震災被害からの復興でBRTへの転換が行われました。
向かいのホームには、キハ100形を改造した観光列車「POKÉMON with YOU トレイン」も停車していました!
大船渡線の気仙沼~盛は、震災によってBRTに転換された区間になります。
今回は気仙沼線BRTと大船渡線BRTをどちらも乗車して三陸鉄道まで行こうということで、気仙沼からは大船渡線BRTに乗り換えました!
気仙沼駅から盛方面を見ると、かつて大船渡線の線路があった跡地がバス専用道になっています。
気仙沼駅のホームの一角で、おなじみのJR東日本の番線サインが並ぶ中に、停車しているのはバス車両。
ここから大船渡線BRTの盛行きに乗車!
各地に鉄道旅に行ったときに、それぞれの地域のICカードをよく買って収集しているのですが、今回は気仙沼線BRTと大船渡線BRT専用という非常にピンポイントなICカード、「odeca」を買いました!
2023年に現行のodecaは廃止されて、Suicaの機能も使える新たな地域連携ICカードに変わるため、偶然にもこのodecaがなくなってしまう前に入手できました。
高田松原津波復興祈念公園・奇跡の一本松を訪問
大船渡線BRTに乗って盛に向かう途中、今回行ってみたいと思っていた場所で途中下車しました。
その名も奇跡の一本松駅!
奇跡の一本松駅で下車して向かったのがこちら。
陸前高田にある高田松原津波復興祈念公園に行ってきました!
国営の震災追悼・記念施設として整備された高田松原津波復興祈念公園は、津波被害のあった高田松原の海岸線に道の駅高田松原や東日本大震災津波伝承館と併設してあります。
水盤と天窓のあった東日本大震災津波伝承館の建物のところから、高田松原の海に向かって一直線に伸びる「祈りの軸」。
その途中には献花台もありました。
祈りの軸をまっすぐ歩いて、防潮堤の上へと登ると、「海を望む場」へ。
目の前には高田松原の海岸が一望できました。
今回三陸に行った2021年は、ちょうど震災復興から10年後の年。
復興10年の節目の年となる2021年に、ついに三陸の地を訪れることができました。
震災前、この海岸は約1.9kmにわたって松と砂浜が連なる景勝地でしたが、津波でほぼすべてが流されてしまいました。
防潮堤が整備されたのち、砂浜の復旧と、かつてたくさんの松の木があったこの場所に、再び新しい松の苗木が植樹され、2021年で計画の約4万本が植え終わったそうです。
希望とともに新たな日常が確かにあるのを感じました。
そしてここで途中下車して立ち寄りたかったのがこちら!
陸前高田の、奇跡の一本松!
震災被害で流されてしまった高田松原の松の木の中で、奇跡的に一本だけ倒れず残ったという、希望のシンボル!
倒れなかったものの枯れてしまってはいたのですが、復興のシンボルとして各種処置を施した上でこの地に立った状態で保存されています。
後ろに見えるのは震災遺構として保存されている陸前高田ユースホステルと、復旧事業で整備された防潮堤の一部です。
三陸にはいずれ訪れたいと思っていましたが、自らの足で三陸に立ち、自らの目でその地を見て、なかなかに感慨深い旅でした。
祈りの軸から海へとずっと歩いてきて、ここまでの一連の場の空気というか雰囲気というか、言葉にならないものがありました。
奇跡の一本松の隣に震災遺構として保存されている、陸前高田ユースホステルの建物跡。
倒壊したままの状態で保存されています。
最後に防潮堤の上から奇跡の一本松とその周辺の風景。
奇跡の一本松を見た後は、再びBRTの奇跡の一本松駅のある東日本大震災津波伝承館・道の駅高田松原のところまで、元来た道を戻りました。
最初に歩いてきた祈りの軸を、防潮堤の上にある海を望む場から見ると、開けた土地に一直線の道筋が伸びて、そこに東日本大震災津波伝承館と道の駅高田松原の屋根が作り出す復興の軸がクロスして、大きな美術作品のような美しい作りと、祈りの思いを感じる厳かで静かな雰囲気に、少しの間見とれてしまうようでした。
東日本大震災津波伝承館には併設して道の駅高田松原があります。
BRTまでの時間が少し残っていたので、道の駅で地元産のものでおやつにしました!
大船渡線BRTで大船渡へ
高田松原津波復興祈念公園で2時間ほど過ごし、あたりは日没を迎えました。
旅は引き続き大船渡線BRTの盛行きに乗車!
すっかり日が暮れて暗くなりましたが、次は大船渡駅で降りました!
BRTになった大船渡駅もまた、かつて大船渡線の線路があった場所をバス専用道に転換して、BRTのバス停が設けられています。
駅前にある、おおふなぽーとの2階の入口から駅の全景が見渡せました。
大船渡駅を出て、駅の近くにあるキャッセン大船渡へ。
地元のお店が集まるモールになっています。
三陸はやっぱり海の幸が魅力!
…ということで
、2日間のどこかのタイミングで三陸の海鮮が食べれたらいいな…と思っていたので、1日目の夕飯に大船渡で海鮮丼をいただきました!
駅前に戻ってきて、かもめの玉子で知られるさいとう製菓の再建された総本店、かもめテラスへ!
かもめの玉子を買って、大船渡から大船渡線BRTに乗りました。.
盛から三陸鉄道に乗車
大船渡から大船渡線BRTで終点の盛に到着!
昼から途中下車を繰り返してBRTに乗ってきましたが、これで震災復旧でバス転換した区間の気仙沼線BRT・柳津~気仙沼と大船渡線BRT・気仙沼~盛を乗り通しました!
右がここまでBRTで乗ってきたJRの盛駅、そして左がこれから乗る三陸鉄道の盛駅。
いよいよ三陸鉄道に初めて乗っていきます!
三陸鉄道リアス線 (旧南リアス線区間) の起点である盛の駅前には、「三陸鉄道ここに始まる」という石碑がありました。
盛はJR東日本の大船渡線BRT、三陸鉄道、貨物の岩手開発鉄道の3社が乗り入れるターミナル駅です。
20分くらいあった乗り換え時間を利用して駅の北側の踏切に回って、岩手開発鉄道のホーム越しに見る盛駅!
そして盛から、今回の旅の目的の1つだった、三陸鉄道に初めて乗車しました!
ちょうど乗ったのは、三陸鉄道のレトロ車両、36-R形の36-R3号車でした!
36-R3号車は車内もとてもレトロな雰囲気!
夜汽車のムードあふれる列車で盛から釜石まで旧南リアス線区間を乗りました!
今回は三陸鉄道の盛から久慈まで、宿泊と撮影のために途中下車しながら全線を乗り通すという目的だったので、2日間有効であり戻らなければ何回でも途中下車ができる、片道途中下車きっぷがちょうどぴったりでした!
夜の気動車に揺られて50分ほど、初日の終着点となる釜石に到着!
釜石は三陸鉄道の他にJR東日本の釜石線もあり、ここも三陸鉄道とJRの駅舎が隣り合っています。
釜石駅構内の通路にあった、三陸鉄道の震災復旧の工事に携われた方々の掲示。
釜石で1泊して、ここまでで初日は終了としました。
釜石で朝の三陸鉄道を撮影
一夜明けて日曜日、まずは宿泊していた釜石で三陸鉄道を撮ってから乗ることにしようということで、ほとんど日の出と同時に早朝6時にチェックアウト。
少し肌寒くなった10月下旬の朝、釜石港の夜明けです!
釜石のグリーンベルトの上から。
港湾地域の人々が災害発生時に安全に避難できるルートとして、港の近くに堤防のような形の盛り土で高くなった歩行者空間になっています。
釜石市内を流れて釜石湾にそそぐ甲子川、その河口には甲子川水門が作られていました。
甲子川の河口手前で三陸鉄道がカーブしながら川を渡っていて、この場所で盛からの始発が来るのを待ちます。
そしていよいよ三陸鉄道を撮影!
朝日を浴びて釜石の風景を走る三陸鉄道!
車両はレトロ車両の36-R3号車でした!
釜石では線路はカーブしながら甲子川の右岸から一度左岸に渡って、すぐもう一度渡って元の右岸に戻ってきます。
列車が釜石で折り返す間にすぐに場所を移動して、もう1つの鉄橋でもう一度、甲子川の鉄橋を渡る三陸鉄道を撮影!
2日目もまた天気が最高によくて、釜石でさっそく三陸鉄道を撮影したあと釜石駅へ向かいました。
釜石から三陸鉄道に乗車
それでは釜石から6:55発の宮古行きで、三陸鉄道に乗車!
1日目に盛から釜石まで乗っていたので、残る釜石から久慈までの区間を2日目に乗車しました。
列車の一番後ろまで行って、三陸鉄道36-700形の運転台付近!
震災被害から復旧を果たした、大槌川橋梁を渡るところ。
令和元年度の土木学会田中賞・作品部門 (改築) 受賞作品です。
日曜日もまた天気が素晴らしくよくて、三陸鉄道の車窓が楽しめました!
浪板海岸で三陸鉄道を撮影
朝に釜石から乗ってきた三陸鉄道ですが、大槌町にある浪板海岸で途中下車!
駅前から浪板海岸駅の外観。
無人駅で、歩道から1面1線のホームに階段で直接出入りする駅です。
写っている建物はホームにある待合室。
駅名のとおり、駅の近くには浪板海岸があります。
浪板海岸駅から少し歩くと、すぐにこの浪板海岸のオーシャンビュー!
リアス式海岸の入り組んだ入り江の中にあります。
浪板海岸駅は海から少し上がったところにありますが、駅前には「津波到達の地
」と書かれた石碑がありました。
途中下車の目的は、三陸鉄道の撮影!
…ということで、浪板海岸の駅の近くで対向の上り列車を1本撮ってから、1本後の下り列車に引き続き乗ることにしました。
浪板海岸駅を出て浪板川橋梁にさしかかる、三陸鉄道の36-700形を撮影!
三陸鉄道リアス線のうち、中央部の釜石~宮古は元々JR山田線の一部で、山田線を挟んで三陸鉄道は盛~釜石の南リアス線と宮古~久慈の北リアス線の南北に分かれていました。
それが東日本大震災からの復旧の過程で山田線の釜石~宮古が三陸鉄道に経営移管されたことにより、盛~釜石~宮古~久慈が1本の三陸鉄道リアス線として一続きに繋がりました。
今回三陸鉄道を撮るのに選んだ撮影地は、元々南リアス線だった区間、山田線だった区間、北リアス線だった区間の3箇所からそれぞれ1箇所ずつ撮ろうということで選んでみました!
浪板海岸から堀内まで三陸鉄道に乗車
朝の浪板海岸で三陸鉄道を撮ったあとは、引き続き三陸鉄道に乗車して久慈を目指します!
終始三陸鉄道は海と山と空の豊かな車窓ばかりでした!
こちらは津軽石付近の、津軽石川水門が見えるあたり。
【三陸鉄道】普通 久慈行き 織笠~陸中山田【前面展望】 2021.10.24 - YouTube
【三陸鉄道】普通 久慈行き 八木沢・宮古短大~宮古【前面展望】 2021.10.24 - YouTube
三陸鉄道で、山田線との接続駅となる宮古に到着!
引き続き三陸鉄道の久慈行きに乗っていきますが、宮古で9分間の停車時間があったので、一瞬途中下車して駅前にも出てみました。
宮古には三陸鉄道の本社や車庫があり、駅のホームから見える側線には36-100形が停まっていました。
引き続き宮古から久慈行きに乗車して、もともと北リアス線だった区間になります。
1時間ほど乗っていると、列車は堀内の手前で大沢橋梁へ。
この大沢橋梁は、三陸鉄道の中でも特に車窓の眺めがいい、絶景スポットです!
橋にさしかかると列車が橋の上で一時停車。
すると目の前には水平線を見渡す青い海と青い空!
少しの間この景色を眺めてから、再び走り出して堀内へと到着しました。
大沢橋梁で三陸鉄道を撮影
そして浪板海岸から2時間18分、宮古から1時間14分、三陸鉄道の列車に乗って、堀内に到着!
堀内は、ご存じ「あまちゃん」で北三陸鉄道の袖ヶ浜駅のロケ地として有名な駅です。
三陸鉄道の撮影最後の3箇所目は、ここ堀内で下車しました。
堀内は高台の上に太平洋を見下ろすように駅があり、三陸鉄道の中でも有数の「海が見える駅」です!
列車を降りたあと、駅前の階段の上から自分が乗ってきた列車を見下ろして、海を見ながら堀内を発車する三陸鉄道で1枚!
堀内で下車したら、駅のすぐ近くから高台を走る国道45号を歩いて、いよいよ今回の三陸鉄道で一番行ってみたかった撮影地へ……
国道をしばらく歩くと、谷を高いところで一気に跨ぐ堀内大橋にやってきました。
眼下には海が見えている、ここがお目当ての撮影地。
堀内大橋から海の方を見ると、下には三陸鉄道の大沢橋梁と太平洋の水平線が!
そしてここに列車がやってきたところで撮影!
三陸鉄道の代表的な絶景車窓スポット、目の前に三陸の海が広がる大沢鉄橋を渡る三陸鉄道!
三陸鉄道の中でも特にここには行ってみたいと思っていた、今回の旅での一番行きたかったこの場所、撮りたかったこのカット、ついに撮りに来れました!
本数の少ないダイヤの中でちょうど列車が来るタイミングにこの場所に来れて光線も順光になるように行程を組んで、予定通りに実行できただけでなく、この日はもうとにかく天気が本当に最高で、海も空も木々も景色の全てが美しくて最高でした…!
久慈まで三陸鉄道全線乗車
大沢橋梁で三陸鉄道を撮ったあとは、堀内駅まで戻ってきて、最後に堀内から終点の久慈まで三陸鉄道に乗車しました!
【三陸鉄道】普通 久慈行き 安家川橋梁~野田玉川【車窓】 2021.10.24 - YouTube
【三陸鉄道】普通 久慈行き 十府ヶ浦海岸~陸中宇部【前面展望】 2021.10.24 - YouTube
堀内から30分で12:28に終点の久慈に到着!
久慈駅の中には、あまちゃんの北三陸鉄道関連の展示がいろいろ。
こちらが三陸鉄道の久慈駅の駅舎。
これで前日の盛からスタートして、三陸鉄道の 盛から久慈まで全線163kmを乗車完了しました!
久慈は三陸鉄道とJR八戸線が乗り入れています。
隣にはJR八戸線の久慈駅!
久慈駅の駅前には、あまちゃんで有名になった、駅前デパートがあります。
久慈では次の乗換までに1時間ほど時間を取っていたので、駅から少し歩いて、道の駅くじに行ってきました!
二戸から東北新幹線で東京へ
久慈からは八戸線で八戸へ向かう手もありましたが、今回は久慈から二戸までJRバス東北のスワロー号が出ていたので、バスに乗り換えて東北新幹線の二戸へ向かいました。
JRの久慈駅とJRバス東北のスワロー号!
これで今回の三陸に別れを告げます。
久慈からバスで二戸駅に到着!
元々東北本線だった二戸は、東北新幹線の延伸開業とともに在来線は第三セクターに移管されて、東北新幹線とIGRいわて銀河鉄道の駅になっています。
二戸の東北新幹線のホームへ。
旅の最後は、東北新幹線のはやぶさ32号で一気に二戸から東京まで帰ってきました!
E5系!
はやぶさは全席指定ですが、このとき乗った列車はグリーン・グラン含めて全ての席が発売済とのアナウンスが入り、以前だったらうわあ満席かあ混んでるなあ…って感想だったはずですけど、今回ばかりは、ああ…やっとここまで戻ってこれたんだなあ…ってちょっと安心する気持ちもありました。
しかしやっぱり東北新幹線は最高速度320km/hの爆速で、2日間途中下車や宿泊を挟みながら移動してきた気仙沼線・大船渡線・三陸鉄道に相当する区間が、新幹線だとほんと一瞬で、やっぱ新幹線すごい…ってなりました。
今回2日間とも、何よりとにかく天気が優勝日和すぎて、本当にいい旅でした…
【東北新幹線】はやぶさ32号 東京行き 盛岡~新花巻通過【車窓】 2021.10.24 - YouTube
【東北新幹線】はやぶさ32号 東京行き 古川通過~仙台【車窓】 2021.10.24 - YouTube
乗ったときにはまだ昼間だったのが、18時ですでに暗くなり、3時間弱の乗車時間で東京駅に到着!
震災復興10年の年という2021年に、前から一度行ってみたかった三陸へ、気仙沼線BRT・大船渡線BRT・三陸鉄道を乗り通して行ってきた今回の旅、これにて全行程終了となりました!
その他最近の近況
それでは残りは恒例の近況のご報告を…
今回ほんと書くのにあまりに時間かかりすぎてしまって何ヶ月も空いてしまったので、執筆よりも出かけるペースの方が大きく上回ってしまい……そんなところで、今年2022年の秋に行ってきた鉄道旅まわりのことを書いておきたいと思います。
2022年9月23日~25日 秋の北陸・金沢&福井 鉄道旅
まずは9月の旅から。
9月の3連休に北陸に行ってきました!
金沢の私鉄・北陸鉄道浅野川線に、かつて井の頭線を走っていた3000系が譲渡されて8000系として走っています。
2022年7月から、そのうち1編成の8802編成が井の頭線時代のアイボリーホワイトの復刻塗装になりました。
京王ユーザーとしてはこれはそのうち撮りに行きたい…と思っていた矢先、2022年9月24日でこの8802編成が引退することが発表されてしまいました。
こうなるともう、そのうち行きたい…とか悠長なことは言っていられなくなってしまったのですが、この夏は夏コミの制作でかなり死んでいて、夏コミが終わった後は仕事の方がなかなか忙しくなってしまって、運用の入ってる週末に泊まりがけで行けるスケジュールを全然作れず…
そんなことをしているうちに、最後のラストチャンスのシルバーウィークになってしまいました。
最終的には、9月23日に金沢に前乗りして、ラストラン当日の9月24日に1日8802編成を撮影したり乗車したりして、3日目の9月25日は北陸新幹線の延伸前に福井で北陸本線の在来線特急に乗車したり撮影したりして、3日間の金沢&福井の旅を実行しました!
ラストラン当日の朝、まずは井の頭線復刻塗装になった8802編成に北鉄金沢から乗車しました!
まるでここは北鉄井の頭線の渋谷駅……という光景の北鉄金沢で、かつて井の頭線を走っていたこの車両に対面!
北鉄金沢から終点の内灘まで乗り通したあとは、8802編成の撮影のターン。
かつて井の頭線3000系だった北陸鉄道の8000系!
その復刻カラーの8802編成のラストラン当日、最後の1日の姿を撮影!
こちらは大河端~北間で撮影しました。
浅野川線には、東京メトロ日比谷線を引退した03系が2020年12月から新しく運行を開始しました。
8000系は種車の製造から半世紀以上が経っているので、8000系を03系で置き換えることとなり、この一環で今回の8802編成が引退となりました。
ということで、新しく浅野川線で第2の人生を歩み始めた、かつての日比谷線03系も撮影!
同時期の元・日比谷線の譲渡車としては、2020年9月に行った長野電鉄に続いて北鉄でも撮影&乗車ができました。
ついしばらく前まで東京の地下を走っていた03系に、ここ金沢の地で再会となりました!
フリーきっぷで浅野川線を乗り降りしながら、場所を変えながら複数の場所で8802編成を追いかけ、ラストラン最後の1日の姿を撮影してきましたが、最後は内灘14:00発の定期列車での金沢行き最後の1本を撮影して撮り納めしました!
~ありがとう浅野川線8802+8812号~
こちらは北間~蚊爪にて。
乗車の方は、折り返し定期列車として最後の1本となった、北鉄金沢14:30発・内灘行きに大河端から内灘まで乗車して乗り納めしました。
定期列車のラストランを終えたあとは、同日夜に引退記念ツアー用の貸切列車と撮影会が行われて8802編成の最後の姿となったようです。
定期列車ラストランに乗り納めしたあとは、金沢までまた戻ってきて、夕方からは金沢の街中を観光しました!
金沢城にある玉泉院丸庭園!
夕方の池は波風がなく、水面に水鏡のように周囲が映り込んでよりいっそう美しさを増していました。
神社としては珍しくステンドグラスの入った門があってとても特徴的な、利家公の祀られる尾山神社!
金沢には北陸新幹線が開業した2015年に来て以来2回目でしたが、今回はそういった前回の金沢でまだ行っていなかった場所に観光してきました。
そして前回金沢に行ったときに近江町市場で海鮮を食べ損なっていたので、今回は夕飯に近江町市場で海鮮丼と寿司を食べてきました!
さらに夜は金沢の街の中心、金沢城のライトアップを撮影!
最終日の9月25日は、朝から金沢の街を撮影してきました。
まずは早朝5:00にホテルを出て、夜明け前からスタート。
金沢駅のシンボル、鼓門を夜明け前の薄明かりで撮影!
人がいない時間帯をねらって日の出前の朝一で撮ってみました。
そして、金沢観光といったらやっぱりここは外せない!…というこの場所、ひがし茶屋街!
通りの両側に伝統的な建物が並んで、とてもいい街並みです!
人のいない時間帯をねらって、朝の夜明けに撮りに来てみました。
このあたりで日の出を迎えて、続いては浅野川の反対側へ。
浅野川に沿って茶屋街の街並みが並ぶ、主計町茶屋街の朝を撮影!
主計町茶屋街は1本入った路地裏の表情もまたとてもよかったです。
暗がり坂とあかり坂という2つの階段の路地があって、路地裏にある階段と裏道の織り成す風景がまたエモでした!
金沢の中心部では、シェアサイクル「まちのり」のポートが各観光スポットの周辺に数多く整備されています。
これを利用して、朝一の金沢駅からシェアサイクルで金沢の街を走りながら撮影していました。
ここからまた自転車で武蔵~香林坊~片町と走って、茶屋街の3つ目、にし茶屋街!
金沢の三大茶屋街、ひがし茶屋街・主計町茶屋街・にし茶屋街をこれで3つ全部まわって写真を撮ってきました!
金沢の街めぐりの最後は、加賀藩時代に武家屋敷があったという長町武家屋敷跡!
土塀の街並みが維持されています。
城下町金沢の趣のある街並みを朝からいろいろ巡ってきたあとは、ホテルに戻ってチェックアウトして金沢駅へ向かいました。
金沢には北陸本線が通っていますが、2015年に開業した北陸新幹線がさらに2023年度末 (2024年春) には敦賀まで延伸する予定になっています。
そうなると特急サンダーバードや特急しらさぎが走っている金沢~福井~敦賀の北陸本線は、北陸新幹線開業後は並行在来線として経営分離されることになります。
そこで今回の北陸の旅では、北陸本線としての金沢・福井とそこを走る在来線特急を今のうちから乗車&撮影しておこうというのを最終日のテーマとしました!
まずは金沢から特急サンダーバードに乗車して福井へ。
さらに福井から北陸本線の普通列車で大土呂まで行って1つ目の撮影をしました。
北陸新幹線の敦賀延伸で北陸本線が経営分離される前に、北陸本線としての福井近郊を特急が走る景色を撮影!
こちらは金沢から米原・名古屋方面の特急しらさぎ!
続いて、金沢から大阪方面の特急サンダーバードを増結を含めた最長の12両編成で!
この長編成の電車が日常的にここを走るのも、新幹線延伸後は見納めになってしまうでしょうか…
青空と秋の雲の下、田園風景の広がる築堤をゆく北陸本線――いい天気にいい景色です!
さらに北陸本線の普通列車で南下して、続いては北鯖江でも北陸本線の在来線特急を撮ってきました。
福井・鯖江の北陸本線が北陸本線であるうちに、北陸本線を走る特急サンダーバード!
そして続いて北陸本線を走る特急しらさぎ!
台風の心配もあったこのシルバーウィークでしたが、この最終日は1日とても天気がよくてほんとよかったです!
福井は路面電車の走る街!
福井鉄道が専用軌道と併用軌道 (路面) の両方を持ち合わせています。
北鯖江から福井までの戻りは、水落から福井鉄道に乗って戻ってきました。
で、福井の中心地で道路上を走る福井鉄道を撮影!
こちらは福井鉄道の低床車、F1000形FUKURAM!
福井鉄道は田原町からえちぜん鉄道三国芦原線に直通して鷲塚針原まで乗り入れる列車があります。
全国に直通運転はいろいろあれど、路面電車が普通の鉄道路線に直通するという珍しい直通運転が見られます。
福井鉄道でそのまま福井駅まで行けるのですが、せっかくなので田原町まで行って田原町からえちぜん鉄道に乗って福井駅に戻ってきました。
福井駅で8番らーめんを食べて、帰りは特急しらさぎ→米原→東海道新幹線で帰ってきました。
北陸新幹線ができて福井の北陸本線が経営分離される前に、北陸本線としての金沢~福井~敦賀に乗車&撮影しておこうというのが2日目のテーマだったので、これで北陸本線の特急サンダーバードと特急しらさぎに両方とも乗車できました。
そんな感じで秋の連休を使って、北鉄浅野川線8802編成のラストランと金沢の観光と福井の在来線を、盛りだくさんでたっぷり楽しんでこれました。
10月22日~23日 鉄道開業150年記念 JR東日本パスの旅2022
2022年10月14日、日本の鉄道は開業150周年を迎えました。
ご存じの通り、1872年10月14日に新橋~横浜に日本初の鉄道が開業し、それから今年2022年でちょうど150年となりました。
今年はそんな日本の鉄道にとってとても記念すべき年だったので、JR各社をはじめそれぞれの鉄道事業者で鉄道開業150年を記念した様々な企画やイベントが行われてきました。
そんな中、JR東日本から鉄道開業150年記念 JR東日本パスというフリーパスが出まして、限られた期間ですがJR東日本全線と一部の3セクや会社線が乗り降り自由なだけでなく、新幹線も特急も自由席は何度も乗れて指定席は4回まで乗れるという、こんな破格で豪華な最強の券はほんとめったにお目にかかれない!というような、まさに鉄道150年を記念するきっぷでした。
せっかくの鉄道開業150年だし、ここまで強すぎるきっぷが出る機会なんてないので、鉄道の日近辺の2022年10月に鉄道開業150年記念 JR東日本パスを使って、JR東日本の新幹線や在来線にただひたすらのりまくるだけの旅をやってきました!
鉄道開業150年という記念すべき時に行くべきところはいったいどこなんだ…と思ってしまってけっこう悩んでいましたが、別途新幹線特急券を買わずに新幹線に4回も乗れるなんてことは、JR東日本のフリーパスの中でもこんなことはないよなと思って、現在の日本の高速鉄道の象徴的存在である新幹線に、4回の指定席枠をフルに使っていろいろ乗る旅にしてみました。
まず1日目の土曜日は秋田新幹線と東北新幹線をお目当てに、行きは秋田新幹線に秋田まで乗って、奥羽本線で秋田から新青森、帰りは新青森から東北新幹線で帰ってきました。
1枚目の指定席券が東京からではなく大宮からになっていますが、これは自由席なら4回の枠に関係なく何回でも乗れてしまうというのを利用して、自由席のあるやまびこにも乗ってしまおうという作戦。
まずは東京から大宮までの短区間ですが、東北新幹線のやまびこ127号に乗車しました。
せっかくなので乗車だけなく撮影もしたい…と思ってしまうのが自分のいつもの旅のパターンでして……今回は東北系統も上越北陸系統もどちらも来る大宮で、東のいろいろな新幹線を撮影しました!
先ほどのやまびこでも乗った、E2系!
将来的にはE2系もいずれ見納めの時が来てしまうでしょうから、今のうちから乗車も撮影もしておくことにしました。
東北新幹線のE5系!
この日このあと乗ることになります。
北陸新幹線として登場してその後上越新幹線にも導入されている、E7系!
こちらは翌日乗ります。
いつも言っていますが、近年の東日本の新幹線は、計算され尽くした美しい曲線美と綺麗な塗色で、ほんと美しくてかっこいいです!
初日は秋田新幹線で秋田に行って東北新幹線で新青森から帰ってくる行程です。
そこで指定席4枠中の1枠目は、大宮から秋田新幹線のこまち17号で秋田まで乗車しました!
秋田新幹線は、山形新幹線と同じく新在直通となっていて、盛岡から秋田は在来線の田沢湖線と奥羽本線を走ります。
せっかく秋田まで来たならなんか撮影もしたい…と思って、秋田駅から徒歩圏内で秋田新幹線も撮影してきました。
ということで、秋田で在来線を走る秋田新幹線のE6系を撮影!
帰りに東北新幹線に乗るので、秋田から東北新幹線の新青森までは在来線の奥羽本線で行くことにしました。
秋田駅に戻ってきて、次は奥羽本線の特急つがるに乗車!
今回のきっぷは特急の自由席にも乗れてしまうので、それを利用して特急に乗れて強かったです。
新青森までそのまま乗っててもよかったのですが、せっかくなので特急つがる5号で弘前まで乗って、弘前からは普通列車で新青森まで行きました。
これで新幹線・特急・普通のそれぞれに乗車しました。
新青森に着いたら、初日最後の乗車は指定席2枠目、東北新幹線のはやぶさ48号に新青森から東京まで全線乗って帰ってきました!
今回は鉄道150周年記念ということで、ラストは日本の首都東京の中央駅、東京駅丸の内駅舎を撮影!
普通なら土日でどこか旅に行くなら旅先の街に泊まるものですが、今回の旅は「フリーきっぷで新幹線に4つ乗る」というのが目的なので、そうすると地方に泊まるより結局東京に戻ってきて東京で泊まるのが最適という珍しいパターンに。
だったら家に帰ってもいいのでは…という気もしますがせっかくなので東京駅の近くで泊まりました。
で、今回は京王グループが運営する京王プレッソインの大手町に泊まってきました。
京王線沿線に住んでると京王プレッソインに泊まる必要が出てくることがほぼないので、この機会に初めて泊まってみました。
旅の途中でも推しの電鉄に課金!
そしてこの京王プレッソイン大手町には、部屋から新幹線・在来線と東京駅が見下ろせるトレインビューの部屋があり、これがまた鉄道150周年の旅にふさわしい眺望でした!
最終日の日曜日は、残り2枠で北陸新幹線と上越新幹線に乗ってきました!
東京からまずは北陸新幹線のはくたか555号で上越妙高まで行きました。
JR東日本パスなので北陸新幹線はJR東日本とJR西日本の境界駅である上越妙高までで降りて、そこから上越新幹線までは在来線で繋いでいきます。
今回のJR東日本パスはJR以外にも第三セクターや会社線にも乗れる区間があって、えちごトキめき鉄道の直江津~新井が乗れてしまうという強すぎる仕様だったので、上越妙高からはえちごトキめき鉄道で直江津まで行きました。
直江津は2015年2月に北陸新幹線開業前の並行在来線乗り納めで来た以来、7年ぶりの訪問です。
トキ鉄になってからは今回初めて乗車できました。
で、直江津はJR東日本の信越本線とえちごトキめき鉄道の妙高はねうまライン&日本海ひすいラインの3路線が乗り入れる駅。
そこで、ここでしばらく途中下車の時間を取って、トキ鉄の列車を撮影!
そして、えちごトキめき鉄道の観光列車、えちごトキめきリゾート雪月花!
トキ鉄の看板列車でもあるこのリゾート列車、今回の旅で初めて見れました。
直江津からは上越新幹線の駅がある長岡まで、信越本線の普通列車で行きます。
ここで、信越本線に乗ったらいつか一度行ってみたいと思っていたところがあって、青海川に降りてみました!
ご存じこの青海川は、目の前がすぐ日本海という、海が見える駅!
関東は天気のよい秋晴れだったのに新潟県内に来るとあいにくの雨が降ってきましたが、海沿いの無人駅の青海川で降りたら、雨も気にせずそこから崖の上まで上り坂を延々と登って、そしてついにこの絶景スポットへ…
海がすぐ近くの駅・青海川と、日本海の荒波寄せる海岸沿いを走る、信越本線の特急しらゆきを撮影!
前からいつか行ってみたいと思っていた青海川の絶景車窓スポット、ついに来れました!
崖の上でしらゆきを俯瞰で撮ったあとは、再び坂道を降りて青海川駅に戻ってきました。
そこでもう1本、今度は青海川駅でも、トンネルから出てきて青海川を通過する特急しらゆきを撮影!
常磐線のフレッシュひたちから転属してきて信越本線で活躍している、E653系!
引き続き青海川から信越本線で長岡まで行ったあとは、今回の指定席4枠のラスト1枠で、最後は上越新幹線のとき332号に乗って東京まで帰ってきました!
これで、鉄道開業150年記念 JR東日本パスを利用して、秋田新幹線・東北新幹線・北陸新幹線・上越新幹線…と、一度の旅でJR東日本の4つの新幹線に乗ってくる旅ができました。
11月6日 小田急ロマンスカー・VSEとJR相模線E131系で行く!トライアングルツアー
11月6日、小田急とJR東日本の合同企画により「【鉄道開業150年記念】小田急ロマンスカー・VSEとJR相模線E131系で行く!トライアングルツアー」が開催されました。
2022年3月ダイヤ改正で定期列車を引退して2023年秋の完全引退までの間イベント列車として運行されている、小田急ロマンスカーの50000形VSEを海老名電車基地で撮影会のあと海老名から小田原まで貸切列車に乗車。
小田原からは相模線の新型車両E131系で東海道貨物線を茅ケ崎まで貸切列車で走り、湘南・相模統括センターでE131系と2022年に引退した相模線205系を並べての撮影会、引き続きE131系で茅ケ崎から海老名まで戻るという、貸切列車と撮影会の日帰りツアーです。
橋本出身の自分としては、ロマンスカーVSEも相模線も相模原市内で身近な存在だった思い入れの車両で、今年のダイヤ改正前に追いかけていた車両だったので、今回はそんな両者の車両を楽しめるまたとない神企画!…と思っていました。
なんと幸いにもこちらの券が取れてしまいまして、11月5日・6日の土日2日間開催されたうち11月6日の回に参加してきました!
朝7:30に海老名に集合して、まずは小田急の海老名検車区でロマンスカー50000形VSEの撮影会!
50000形VSEは2005年にデビュー、当時箱根への旅行にロマンスカーの利用が低迷しつつあった時期で、そんな中で箱根観光におけるロマンスカーの復権をすべく、観光特急のフラッグシップとして小田急の威信をかけて作られた新型特急車両でした。
展望席や連接台車やミュージックホーンを復活させ、ロマンスカーの伝統や夢や憧れを詰め込んだような生い立ちと美しすぎるデザインから、個人的にはロマンスカーの中でもとくに好きな車両でした。
この日はもう、とにかく1日天気が最高にいい秋晴れの休日で、それがとても幸運でした!
光線状態や周辺の写り込みなどに関するコンディションがこれ以上ないくらいよく、小田急さんのセッティングや進行のレベルの高さに大感謝でした。
そして撮影会の最後には、ロマンスカー50000形VSEの前にこの日の運行に携わる小田急とJR東日本の乗務員さんが一同に並ぶという豪華な記念撮影が行われました!
会社を跨いで両社の乗務員さんが敬礼する姿はまた感動でした。
撮影会のあとは、いよいよロマンスカー50000形VSEの貸切列車に乗車!
海老名駅に移動して待っていると、海老名検車区から出庫してVSEが送り込まれてきました。
こちらに乗車して小田原まで行きます。
VSEは2022年3月ダイヤ改正での定期列車引退以降、こういったイベントでの団体臨時列車でしか乗れないので、とても貴重な機会です!
小田急ロマンスカーの象徴といったら、やっぱりこの憧れの展望席!
先頭車の客室前に乗務員室がなく、大きなフロントガラスから前面展望や後面展望を楽しめるのは、まさにロマンスカーの醍醐味です!
EXEでは採用されていなかった展望席をVSEが再び復活させたことは、VSEの大きな功績といっていいでしょう。
2022年3月ダイヤ改正後は、展望席がある車両は最新型の70000形GSEだけになってしまったのが少し寂しいところですが、ロマンスカーのアイデンティティーはしっかりと後継に受け継がれています。
海老名から乗車すると直接小田原へ向かうのではなく、一旦相模大野にある大野総合車両所に入って、普段は入れない大野総合車両所内の線路をVSEに乗ったまま走るという体験ができました。
その後、相模大野で折り返して小田原へと向かいました。
途中でも乗務員交代があったり、秦野トンネル内で消灯しての運転があったり、JR東日本の車掌さんによるアナウンスがあったり、車内で記念品のグッズや昼食のロマンスカー弁当の配布があったりと、乗車中もいろいろなイベントがあって小田原まであっという間の乗車体験でした。
展望席があるロマンスカーでは運転席はどこにあるかというと、展望席の頭上、先頭車の屋根裏部分に運転席があります。
展望席頭上の屋根からはしごが降りてきて、このはしごから運転士さんが屋根裏の運転席へと上り下りしています。
貸切列車の乗務員交代のシーンで、運転席のはしごの上下を撮影させていただけました。
今回は鉄道開業150年記念として小田急とJR東日本のコラボによるイベント。
海老名から小田原までVSEに乗ったあと、小田原からはJR東日本にバトンタッチです。
小田原からは、2021年11月18日にデビューした相模線の新型車両E131系の貸切列車に乗車しました!
小田原から東海道貨物線を走って茅ケ崎の湘南・相模統括センターに一旦入り、そのあとは茅ケ崎から相模線を走って海老名まで乗車してゴールというルートです。
相模線用のE131系500番台は、普段は相模線 (茅ケ崎~橋本) しか営業運転していないので、相模線の車両に乗って東海道線のしかも貨物線を爆走するというのは、レアな体験になりました!
茅ケ崎に到着すると一旦隣接する湘南・相模統括センターに入って下車。
湘南・相模統括センターで、先代の相模線車両だった205系500番台と相模線の新型車両であるE131系500番台による新旧相模線並びでの撮影会が行われました!
相模線の205系500番台は、相模線が全線電化された1991年に新造により登場。
E131系による置き換えが完了して全編成が引退した2022年までの31年間、相模線で活躍していました。
橋本で生まれ育った自分にとっては、205系は子どものころからずっと見てきて、この車両を見ながら育ってきた車両で、私の中では相模線といったらやっぱりこれでした。
E131系登場の1年前になる2021年から2022年の引退まで、度々地元に通って橋本や相模原市内を走る相模線205系の姿を引退前に撮り納めしてきましたが、そんな相模線205系に引退後の今もう一度再会できて、大変うれしい時間になりました。
撮影会の最後は、新旧相模線車両の前に小田急の乗務員さんが並んで記念撮影!
205系は相模線205系トップナンバーのR1編成、E131系はG-05編成が充当されました。
奥のE131系が貸切列車で乗車してきたG-09編成で、貸切列車の列番は東海道線内9824M・相模線内9481Mでした。
撮影会を終えたら引き続きE131系の車内に戻って、最後はE131系の貸切列車で茅ケ崎から海老名まで戻ってきて全行程終了となりました!
海老名~相模大野 (大野総合車両所) ~小田原~茅ケ崎 (湘南・相模統括センター) ~海老名…という小田急&JR東日本の2社に跨がるルートで、自分の地元相模原市内で活躍してきた思い入れの車両を1日たっぷり楽しめて、会社を超えたスペシャルな1日でした!
小田急とJR東日本のみなさま、ありがとうございました!!
“KEIO”のある風景 ~2023年卓上カレンダー~
最後に、毎年年末に作っていた京王線同人カレンダー、2023年版もまた作ってみました!
例年だと冬コミで頒布していたのですが、今年は鉄道島の配置日が大晦日と決まった時点で、仕事で行けないことが確実だったので、冬コミ (C101) には申し込んでいませんでした。
とはいえこのカレンダーは毎年自分でも使ってて、冬コミに行けなくてもまた作ろうとは決めていたので、書店委託と自家通販だけで少量だけ出すことにしました。
B6サイズのリング卓上カレンダーで、今年2022年の1年間を通じて撮影し続けてきた京王線の写真を12枚使っています。
そして毎年おなじみ、月の名前の部分は京王線の駅名標風、土日祝の色は京王線の種別の色という超俺得仕様です。
無事刷り上がって届いたので、写真でも撮ってみました。
現物はこんなかんじです!
そのほか各ページのサンプルはこちらです。
今までの冬コミだと、2016年 (初参加) ・2017年・2018年は自ら現地で頒布して、2019年は仕事で申し込んでなかったのでご縁のあったサークルさんに委託させていただき、2020年はリアルコミケが開催されなかったのでエアコミケで出して、2021年は夏に申し込んでたのが延期で冬になったもののやっぱり大晦日仕事で行けなくて売り子さんにお願いしていました。
なので自分が冬コミの現地に行けたのは2018年を最後に4年間行けてないんですが、このカレンダー自体は現地の頒布がないのは開催がなかった2020年を除くと初めてになります。
コミケに参加していないのでほとんど数量は出ないだろうと思って例年より少ない量しか刷らなかったので、ほとんど自分使うために作ったもののついでにという感じですが、もしよろしければどうぞよろしくお願いします!
冬コミの鉄道島の配置日に合わせて2022年12月31日から、BOOTHとメロンブックス様に追加される予定です。
このほか、これまでに頒布してきた京王線写真集や前回C100で頒布した調布駅地下化10周年本も置いてありますので、そちらも併せてどうぞ…
今年も1年、皆様には大変お世話になりました。
日々の京王線撮影をはじめ、今年やりたいと思っていた鉄道旅もひととおり行ってくることができましたし、今年は何より夏コミが自分としては久しぶりにコミケの現地に参加できてほんとに楽しくて幸せな時間でした。
一方このサイトはあんまり更新できなくて (いつもどおり?) 、書けてないネタが溜まっていく一方ですが…
来年2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
ではでは。