夏の長野ローカル鉄道旅2020 ~上田電鉄・長野電鉄に乗車&撮影旅~
おはようございます。
気付けば今年も夏が終わって秋になって、いつも通り秋クール作品が何もチェックできてないのに10月になってしまったXIAORINGです。
夏クールはもうとにかくメイドラゴンがですね、ついにまたこうして地上波新作元請で「京都アニメーション」の文字が毎週見られる日が来たというのがですね、もうとても感慨深かったです…
そしてOPのサビ終わりのあの演出にはもう……
それからアクアトープがまたもう、P.A.WORKSの描くはたらく女の子はほんと前からみんなよくて……あとぼくたちのリメイクもとても心に刺さるし、あとはラ!のスーパースターはもう安定ったら安定です。
さてそんな2021年初秋のこの頃ですが、今回は去年2020年に行ってきた旅から、ちょうど1年ちょっと前になる2020年の夏の終わりに、長野へ行って上田電鉄や長野電鉄に乗車&撮影の旅に行ってきたときの旅レポートをお送りします!
もくじ
9月5日(土)
9月6日(日)
2020年9月はじめ、長野に行ってきました
9月に入ったとはいえまだまだ真夏の暑さの2020年9月5日~6日、2日間で長野へ鉄道の旅に行ってきました。
2020年は1回目の緊急事態宣言などもあり、春のサフィール踊り子に乗りに伊豆に行った以来、半年近く全く旅に出かけられていなかったので、この9月が久しぶりの旅になりました。
長野電鉄にかつての小田急ロマンスカーHiSEだった車両や成田エクスプレスだった車両がいて、今も現役で特急として乗車できるということで、前からいつか乗りに行ってみたいと思っていましたが、この2020年は日比谷線の03系が譲渡されて2世代の元・日比谷線車両が揃うという限られた機会になっていることから、このタイミングでついに行くことにしました。
また、同じ長野県内の上田電鉄が2019年の台風被害で千曲川に架かる鉄橋が損壊してしまい、復旧に向けて奮闘している大変なこのタイミングだからこそ乗車しに行こうと思い、1日目は上田に行ってから長野へ向かうことにしました。
そんなわけで、1日目の土曜日は上田で別所線に乗ってから長野へ向かって長野泊、2日目の日曜日に長野電鉄に乗って帰ってくるという2日間の行程となりました。
9月5日(土)
- 北陸新幹線 「はくたか559号」
10:32東京 → 11:54上田 - 代行バス
12:05上田 → 12:13城下 - 上田電鉄別所線
12:20城下 → 12:40舞田- 別所線を撮影
- 上田電鉄別所線
13:25舞田 → 13:31別所温泉- 常楽寺、北向観音
- 別所温泉で日帰り温泉
- 上田電鉄別所線
15:19別所温泉 → 15:46城下 - 代行バス
15:47城下 → 15:55上田 - しなの鉄道線 特別快速「軽井沢リゾート3号」
16:43上田 → 17:13長野- 新型車両SR1系の有料快速・軽井沢リゾート号に乗車
- アルピコ交通 17系統
18:25長野駅 → 18:32善光寺大門- 善光寺に参拝
- 長野電鉄長野線
20:38善光寺下 → 20:44長野
9月6日(日)
- 長野電鉄長野線
08:01長野 → 08:22村山- 村山橋でながでんを撮影
- 長野電鉄長野線
09:19村山 → 09:37桜沢- 桜沢~都住でながでんを撮影
- 長野電鉄長野線
10:34桜沢 → 10:41信州中野 - 長野電鉄長野線
11:25信州中野 → 11:32信濃竹原- 夜間瀬川橋梁でながでんを撮影
- 長野電鉄長野線
13:22信濃竹原 → 13:29信州中野 - 長野電鉄長野線 A特急「ゆけむり」
13:34信州中野 → 13:46湯田中- 元・小田急ロマンスカーの特急ゆけむりに乗車
- 湯田中温泉で日帰り温泉
- 長野電鉄長野線 A特急「スノーモンキー」
15:34湯田中 → 16:22長野- 元・成田エクスプレスの特急スノーモンキーに乗車
- 北陸新幹線 「かがやき510号」
17:03長野 → 18:28東京
それでは、今回の長野の旅レポート、スタートです!
北陸新幹線で上田へ
まずは北陸新幹線で上田へ向かおうということで、旅のはじまりは東京駅の新幹線ホームからスタート!
今回は乗車券は週末パスを利用しました。
土日2日間利用でJR東日本のフリーエリアが乗り降り自由なのに加えて、今回乗ろうとしている別所線・しな鉄・ながでん も乗車可能になっていて、まさに今回の旅に最適でした。
18きっぷと違って、週末パスは新幹線や特急も特急券だけ追加課金すれば乗れる点も便利です。
東京から出ている北陸新幹線は、
- かがやき (東京~金沢 速達タイプ)
- はくたか (東京~金沢 停車タイプ)
- あさま (東京~長野 区間タイプ)
がありますが、今回は10:32東京発のはくたか559号で出発しました!
新幹線の発車時間までの時間を利用して、東京駅で東日本のいろいろな新幹線を撮影!
チェンジ!シンカr(ry
東北新幹線のE5系!
やっぱり新幹線のフォルムは美しいですね!
東北新幹線と上越新幹線で活躍するE2系!
E5系も多くなってきた東北新幹線ですがこちらはE2系単独のやまびこ207号 仙台行き。
一方、上越新幹線ではE7系によるE4系 (Max) の置き換えが行われていて、今年2021年10月1日で全てのE4系定期運用が終了する予定です。
その上越新幹線に投入されて、朱鷺色の帯とマークがラッピングされたE7系のF21編成がいました!
そしていよいよ出発ということで、E7系の北陸新幹線 はくたか559号に乗車!
9月に入ったばかりの土日で、9月といってもまだまだ猛暑の激しい思いっきり夏の日。
北陸新幹線からの車窓も、青空に大きな入道雲が見える夏らしい車窓でした!
【北陸新幹線】はくたか559号 金沢行き 本庄早稲田通過~高崎【車窓】 2020.09.05 - YouTube
【北陸新幹線】はくたか559号 金沢行き 高崎~安中榛名通過【車窓】 2020.09.05 - YouTube
で、上田に到着!
上田からいよいよ今回のローカル線が始まります。
上田は前からとても好きな作品の「サマーウォーズ」の舞台!
逆のホームですが、作中の前半で健二くんと夏希先輩が上田に着いたときに駅名標も映っていました。
上田電鉄別所線の電車と代行バスに乗車
初日は上田~別所温泉を走る私鉄、上田電鉄別所線に乗車&撮影しました。
しかし別所線は、前年の2019年10月の令和元年東日本台風で千曲川に架かる千曲川橋梁が崩落、上田~城下が不通にってしまいました。
地方私鉄にとって致命的な大打撃、そこへさらに2020年からコロナ禍もあり、本当に大変な状況だったと思います。
こんなときだからこそ、鉄道を利用することで応援したい…という思いで、今回初日に長野まで行く途中で別所線に立ち寄ることにしました。
その後、鉄橋を上田市の所有とすることで国の特定大規模災害等鉄道施設災害復旧事業費補助を受けられて鉄橋が復旧、見事2021年3月28日に別所線は全線復旧を迎えました。
こちらが代行バス車内から見た、千曲川橋梁の被災部分。
一番右の1径間分のトラス橋と線路が丸ごと撤去されていて、本当に完全に線路が途切れてしまっているという、とてもショッキングな状態でした。
不通となっていた区間は、代行バスによる輸送が行われていました。
今回の別所温泉までの往復では、上田~城下の代行バスにも乗車してきました!
上田駅の温泉口 (南口) のロータリーに設置された、代行バスの臨時バスのりば!
ちなみに千曲川橋梁からこちらのバス停までの3枚は、別所温泉から上田に戻ってきたときに撮った写真です。
電車は城下から出ていたので、代行バスで城下駅まで行き、城下から別所線に乗りました。
城下は本来無人駅ですが、バス代行と電車折り返し運転中の期間は仮設と思われる駅舎ができていて駅係員が配置されていました。
(全線復旧後にはまた無人駅に戻っているようです)
本来上田行きだったホームのみを使用して折り返しが行われていました。
城下駅にあった、上田電鉄の社員の方々からのメッセージにも、とても心を打たれました。
舞田で上田電鉄別所線の電車を撮影
週末パスは別所線も全線乗り降り自由なので、途中下車して別所線の電車を撮影しながら別所温泉へ向かいました。
【上田電鉄】別所線 別所温泉行き 中塩田~中野【前面展望】 2020.09.05 - YouTube
降り立ったのは、田んぼの広がる中にある無人駅、舞田駅。
この駅で特徴的なのはやっぱり、八木沢まいちゃんの描かれた駅名標!
鉄道むすめの上田電鉄担当キャラである八木沢まいちゃんは、別所線にある八木沢駅と舞田駅が名前の由来ということで、八木沢駅と舞田駅の駅名標が鉄道むすめ仕様になっています。
駅を出ると、辺り一面に色づく稲穂が広がる田園風景に、山々と青空に大きく立ち上がる白い雲 …と、最高に日本の夏の風景です…!
そしてこの田んぼが広がる中で待ち構えていると、いよいよそこに遠くから電車が…
黄金色の田んぼの中を走る上田電鉄別所線の電車を撮影しました!
夏空に輝く稲穂の海を渡る別所線!
厳しい残暑と色づく田んぼ、これから季節の移り変わりを感じさせる景色でした。
同じく舞田駅前で、1000系1004編成「まるまどりーむ号Mimaki」を撮影!
東急グループの一員である上田電鉄 (上田交通) は、元々東急電鉄で活躍していた車両が譲渡されて現在も活躍しています。
この1004編成は、かつての別所線のシンボル的存在だった丸窓電車のカラーリングが受け継がれているラッピング車両です。
上田電鉄別所線の別所温泉駅へ
舞田で撮影したあとは再び別所線に乗って、終点の別所温泉に到着!
レトロな感じの駅舎がまたとてもいいです!
別所温泉駅は、駅舎の外観だけでなく駅の中もハイカラな配色でまたなかなか素敵です。
駅舎の中には上田電鉄の鉄道むすめで別所温泉駅駅長の八木沢まいちゃんのパネルがありました。
温泉地のレトロな駅に和服の八木沢まいちゃんがとても似合います!
駅には別所温泉観光協会からの、折り紙で作られた千曲川橋梁と虹に「ガンバロウ!別所線」のメッセージが。
沿線からの応援の声に、思わず撮らずにはいられませんでした。
別所温泉・常楽寺・北向観音
駅名になっている別所温泉は信州で特に古くからある温泉地で、温泉街だけじゃなく、別所北条氏の下で栄えた地として信州の鎌倉と言われる場所だそうです。
別所温泉でちょっと観光したり温泉に入ったりしてきました。
まずはこちらの別所温泉で古くからあるお寺さん、常楽寺へ!
天台宗の別格本山のひとつで、天長2年 (825年) 建立の寺院です。
常楽寺にある石造多宝塔!
国の重要文化財に指定されています。
この日はまだまだめっちゃ暑かったんですけど、境内の緑の木陰は少し暑さも和らいでなんとなく落ち着くような雰囲気でした。
常楽寺から次の北向観音へ向かう途中の道では、視界が開けて別所温泉周辺が見渡せました!
その次は、こちらも別所温泉の代表的な寺社となっている、北向観音へ!
北向観音は常楽寺と時を同じくして天長2年 (825年) に建立された霊場。
本堂が北に向いて建てられているのは、全国でもとても珍しいそうです。
お参りしたあとは、いよいよ温泉に入ってきました!
別所温泉には温泉宿の他にも3つの共同浴場がありますが、そのうちのひとつ、真田幸村隠しの湯「石湯」に入ってきました!
炎天下を歩いてゴリゴリに消耗した体力が、一気に回復しました…!
温泉に入ったあとはまた駅まで戻って乗車を再開。
小腹も空いていたので駅前のいけだやさんでおはぎを買って食べました。
上田電鉄別所線で別所温泉から上田へ
再び上田に戻るため、別所温泉からまた別所線に乗車!
別所温泉駅前には、別所線のシンボル的存在だったかつての丸窓電車・モハ5250形が保存されていました!
側面のこの丸い窓が、沿線から愛された丸窓電車の最大のアイデンティティー。
風情があります。
するとちょうど帰りに乗った車両が、丸い窓が現代に引き継がれた、1000系1004編成「まるまどりーむ号Mimaki」でした!
こちらが現在の丸窓の車窓!
【上田電鉄】別所線 城下行き 大学前~寺下 まるまどりーむ号Mimaki【車窓】 2020.09.05 - YouTube
バス代行のため終点になっていた城下まで乗り通して戻ってきました。
城下のホームの先には本来ない車止めが設置されていて、完全に電車が通れなくなっていました。
【上田電鉄】別所線 城下行き 赤坂上~城下 まるまどりーむ号Mimaki【前面展望】 2020.09.05 - YouTube
行きと同じく、城下で代行バスに乗り換えて、再び上田駅に到着!
上田は真田幸村ゆかりの地ということで、いたるところに六文銭の意匠が見られます。
こちらが通常の別所線の上田駅ホーム!
バス代行の期間はこのホームには電車が来ないのですが、このときは構内が無料開放されていましたので、見てきました。
そして上田は細田監督作品の「サマーウォーズ」の舞台!
この場所、別所線上田駅のホームは、作中の前半で健二くんと夏希先輩が先代の丸窓電車に乗ったあの駅でした!
ホームには、上田電鉄の2大ヒロインがいらっしゃいました!
おなじみ八木沢まいちゃん!
そしてこちらは別所線存続支援キャラクターの、北条まどかちゃん!
そして別所線の上田駅には、地域の方々からの全線復旧を応援するメッセージがたくさん掲示されていました!
こういった声を見ると、別所線がほんとに地域に愛される鉄道なんだというのを強く感じて、とても心を打たれました。
その後今年2021年3月に見事全線復旧を果たすことができて、本当によかったと思います。
同じく上田駅の北口を出てしばらく歩くと、サマーウォーズの作中でも上田わっしょいが開催されていた大手通りの商店街もありました!
しなの鉄道の新型車両「SR1系」に乗車
上田で別所線をひととおり乗車&撮影し終わったあとは、引き続き上田から長野へ向かいました。
北陸新幹線に乗ればすぐ1駅なんですが、ここは並行在来線のしなの鉄道で長野へ!
ここでしなの鉄道を選択した目的はこの電車…
この年2020年にデビューしたばかりの、しなの鉄道の新型車両「SR1系」!
そして同時に新登場した、SR1系を使用した有料快速列車「軽井沢リゾート」!
できたての新車にさっそく乗車することができました!
SR1系は、しなの鉄道で2020年から運行開始した座席指定の有料快速列車のために新造した車両。
快速と普通の両方で使用するため、近年の首都圏私鉄車両でよく見られるようになった、クロスシートとロングシートに座席の向きを転換できるデュアルシートになっているのが特徴です。
ベースのE129系や、デュアルシートを備える東急6020系 (Qシート) や京王5000系 (京王ライナー) と同じ、J-TRECの製造ですね。
こちらはトイレのあるデッキ部分。
クモハSR112-103の銘板シールの下には、J-TRECのsustinaロゴも貼り付けられていました。
主に有料快速に使用されるデュアルシートのライナー車両 (100番台) は青、主に普通に使用されるロングシート固定の一般車両は赤というカラーリングになっています。
側面に入った緑と水色のラインが、信州の豊かな山並みや川の流れを感じさせます。
【しなの鉄道線/SR1系】特別快速軽井沢リゾート3号 長野行き 上田~戸倉【車窓】 2020.09.05 - YouTube
【しなの鉄道線/SR1系】特別快速軽井沢リゾート3号 長野行き 篠ノ井通過~長野【前面展望】 2020.09.05 - YouTube
そして上田から30分で長野に到着!
隣のホームに移ってSR1系の全体を撮影しました!
車内整備のあと折り返しは普通 戸倉行きになっていました。
長野駅に到着
ということで、しなの鉄道の特別快速軽井沢リゾートで、今回の宿泊地・長野にやってきました!
長野支社管内の駅には、その駅の土地ならではの写真を使ったご当地駅名標が随所に見られますが、長野駅は善光寺の駅名標でした!
長野駅の在来線改札口。
在来線はJR東日本としなの鉄道が同じ駅を使用していますが、しなの鉄道の長野~上越妙高方面は北陸新幹線の並行在来線として2015年の延伸開業時にJRからしなの鉄道に移管されたもので、元々は信越本線として1本の繋がった路線だったものです。
北陸新幹線延伸開業によって現在のしなの鉄道とえちごトキめき鉄道に経営分離された信越本線の長野~直江津には、移管直前の2015年2月に信越本線としての乗り納めをしています。
長野は1998年冬季オリンピック開催地ということで、改札前のコンコースが広場状になった場所には長野オリンピックのエンブレムが展示されていました。
このあと善光寺に行くのですが、一旦はホテルにチェックインして荷物を部屋に置いていくことに。
駅の外に出て、長野駅の善光寺口から!
西口にあたる善光寺口は、2015年の北陸新幹線 長野~金沢延伸開業に合わせてリニューアルが行われ、善光寺の門前町らしい大きな木の柱と庇が特徴的な駅舎になっています。
善光寺口の特徴の柱と庇に、駅前の如是姫像!
長野駅の中でも個人的に気に入っている景観です。
長野で善光寺に参拝
せっかく長野に来たので、やっぱりここは行っておきたいと思っていたのが、長野の代表的なお寺さんとして全国的に有名な善光寺!
長野駅前からアルピコ交通の路線バスで善光寺大門まで乗って、善光寺に行ってきました!
参道を歩いてまず最初にある門が、仁王門!
善光寺の山号の定額山と書かれています。
仁王門をくぐると、石畳の参道の両側に門前町の商店が立ち並ぶ、仲見世通りになります!
今回は人があまり映り込まないように写真を撮りたかったため、あえてお店が閉まったあとの夜に行ってみました。
仲見世通りを抜けてまっすぐ歩いて行くと、いよいよ山門へ!
1750年に建てられ国の重要文化財に指定されている、たいへん立派な門です。
そして山門をくぐるとついに本堂へ到着!
1707年建造、ご本尊の一光三尊阿弥陀如来を安置する、国宝の木造建築です。
善光寺にお参りして、長野の代表的なこの景観、実際に見て撮ってこれました!
善光寺は、本堂内や山門内などのいくつか拝観時間が設定されている場所以外の境内は特に時間の制限なく参拝できるので、この本堂を他の人が写り込まずに写真に撮るために夜のこの時間に行ってみました。
本堂の脇で、こちらは重要文化財の経蔵!
ちなみにお昼に上田でお参りした北向観音は、この善光寺の方角を向いて北向きに建てられていました。
そしてこの善光寺は南向きで、両方のお寺が対になるように建っています。
現世に御利益のある北向観音と、極楽浄土に御利益のある善光寺、その両方を参拝する (両参り) ことで最大限に御利益を授かれるみたいで、今回1日で北向観音と善光寺を両方お参りできました!
最後は境内にある大勧進、放生池の静かな水面に美しくリフレクションする大勧進紫雲閣を!
そしてこの日の夕飯は、長野に来たらやっぱりおそばを食べたい…と思っていたので、善光寺の近くにある老舗、北野家本店さんで、本場信州のそばをいただいてきました!
やっぱり本場の長野で食べるそばは最高でした。
帰りは長野電鉄の善光寺下から長野まで戻りました。
ながでんは翌日2日目にたくさん乗るのでここでは割愛しますが…
ながでんの長野から善光寺下の先までは地下化されていて地下鉄のような雰囲気でした。
ここに元東急8500系とか元日比谷線03系とかが来たりして、完全に一昔前の東京の地下駅みたい…
ところで、旅先でよくその地方の地元スーパーやデパ地下やローカルコンビニに寄りたくなったりすること、ありませんか。
この日の最後は、アルピコグループの地元スーパー、デリシアへ行ってきました。
長野駅東口から10分のデリシア七瀬店に寄って買い物してから長野で1泊、1日目が終了しました。
2日目、元日比谷線の長野電鉄3000系に乗車
翌朝、長野駅から長野の旅2日目がスタート!
1日たくさん乗車や撮影をするため、朝8時前に早々と出発しました。
ちなみに今回はJR東日本グループのホテルメトロポリタン長野にお世話になりました。
朝早くから出発して電車に乗るような今回の行程では、駅直結という立地が最強でした。
2日目は長野の私鉄、長野電鉄に1日いろいろ乗車&撮影しました!
長野電鉄は長野から湯田中までの長野線を有する私鉄。
かつては複数の路線がありましたが、統廃合を経て現在は1本の長野線の名称になりました。
地下駅になっているながでんの長野駅からさっそく乗車していきます。
長野駅の地下のホームに降りると…最初からいきなり、ながでんに2020年に導入されたばかりの3000系に乗れました!
3000系は元・東京メトロ日比谷線の03系として2020年まで運用されていましたが、日比谷線を引退した車両の一部は長野電鉄に譲渡され、ながでん創立100周年を迎えた2020年5月30日から運行を開始しました。
つい直前まで東京の地下鉄を走っていた元03系に、早速乗車できました!
ながでんの長野駅は思いっきり地下鉄な雰囲気の地下駅で、3000系も側面の帯はもとの日比谷線カラーのままということもあり、もうどうみても完全にかつての地下鉄日比谷線!…という姿がここ長野の地で再現されているようで、最高でした…
村山橋で、元N'EXの特急スノーモンキー、元東急の8500系を撮影
終点湯田中まで行く途中で何回か途中下車しながらながでんの電車を撮影してきました。
まず最初に降りたのは、千曲川を渡って須坂市に入ったところの村山駅。
この柳原~村山の間で千曲川を渡る村山橋に前から行ってみたい…と思っていたので、今回ついにながでんに乗車する機会ができたことで訪れることができました。
村山橋は長野電鉄と国道406号線が千曲川を渡る橋ですが、これが全国でも珍しい、鉄道と道路が同一の橋で渡るという鉄道道路併用橋なのです!
片側2車線ずつ4車線道路の右隣に単線の線路が並列に敷かれて、これらが同じ橋で千曲川を渡っています。
【長野電鉄/3000系】普通 信州中野行き 柳原~村山 村山橋【前面展望】 2020.09.06 - YouTube
ということでここ村山橋で、ながでんの電車を撮影しました!
まずは、ながでんの普通列車の8500系!
8500系は東急田園都市線8500系が長野電鉄に譲渡された車両で、長野~信州中野で運用されています。
ながでんには東京のJRや私鉄や地下鉄で走っていた車両が譲渡されて一挙に集結していて、それが今回行きたいと思っていたながでんの魅力です。
鉄道と道路が同じ橋を渡る村山橋で、元東急の8500系!
そしてながでんの特急車両、2100系の特急スノーモンキー!
2100系スノーモンキーは、JR東日本の先代の成田エクスプレスだった253系が譲渡されて、現在はながでんの特急として第2の人生を歩んでいます。
村山橋の須坂市側 (村山駅側) のたもとには、村山橋メモリアルパークという一角がありました。
現在の村山橋は2009年に新しく架け替えられた橋ですが、それまで使われていた先代の村山橋の親柱やトラスいった遺構の一部が、近代土木遺産としてこの場所に保存されていました。
旧村山橋も線路と道路が一緒に渡る鉄道道路併用橋だったそうです。
パーク内の駐車場には、先代の村山橋で使われていたながでんのレールが、駐車場の車止めとして再利用されていました。
鉄道施設では廃レールを柱や柵などに再利用する例がよくありますが、こんな使い方もあるんですね!
村山から桜沢へ、元日比谷線の長野電鉄3500系に乗車
村山橋でながでんを撮影したあと、次の駅へ移動するために再び電車に乗車しました。
こちらが村山橋最寄りの村山駅の駅舎!
地方のローカル線に行くと、昔から長年ずっと大事に利用されてきたような味わい深い駅舎に出会ったりします。
この日も村山駅やこの後行った信濃竹原駅なんかは木造のいいかんじの駅でした。
そして次は村山から桜沢までながでんの普通列車に乗車。
【長野電鉄/3000系】普通 信州中野行き 都住~桜沢【前面展望】 2020.09.06 - YouTube
桜沢で降りると、ちょうど行き違いで03系のさらにもう1世代前の日比谷線の車両だった、3500系と離合しました!
3500系は元・東京メトロ日比谷線の3000系として03系による置き換えまで走っていました。
先ほどの3000系 (元03系) に続いて、2世代分の日比谷線の車両がここ長野の地で再会しました。
桜沢~都住で、元ロマンスカーの特急ゆけむり・元N'EXの特急スノーモンキー・元日比谷線の3000系を撮影
続いてもまた普通列車だけの無人駅、桜沢で下車。
駅前から道路を歩いていくと、線路のまわりには農地の広がって遠くには山々が見える、のどかでいい風景でした!
しかし9月に入ったばかりとはいえ、真夏の猛暑でクッソ暑すぎてしんどい…
そしてこの場所では、今回この車両が見たくて長野に来た、そんな特急車両をここでついに見れました!
長野ののどかな野山をゆく元・ロマンスカー、ながでんの1000系・特急ゆけむり!
地元相模原市で昔からなじみの小田急線、その看板列車といえば特急ロマンスカーですが、かつてのロマンスカーだった1000系HiSEが、小田急を引退後この長野の地に移って現在も現役で活躍しています。
東京・神奈川から遠く離れたこの地で、あのころのロマンスカーに会えました!
また、先ほど村山橋を渡っていった元・成田エクスプレスの特急スノーモンキーにも、湯田中で折り返して長野行きで走ってきたところで再会!
ちょうど撮っていた場所に警報器も遮断機も何もない第4種踏切があって、これがまたいいかんじでした。
そして、この年2020年に導入されたばかりの、元・日比谷線03系の3000系!
つい少し前まで東京の都心で普通に乗っていた03系が、2020年の今ここ長野を走る姿が見られました!
長野電鉄で桜沢から信濃竹原へ
桜沢でながでんを撮ったあとは、再び場所を移動して次は信濃竹原に行きました。
普通列車は途中の信州中野で乗り換えになっていたので、乗り換えついでに信州中野で途中下車。
ここでも先ほどの折り返しで戻ってきた、元・ロマンスカーHiSEの特急ゆけむりを撮りました!
そして再び信州中野から普通列車に乗って、信濃竹原に到着!
2面2線で、湯田中方面で最後に行き違いが可能な駅です。
信濃竹原は無人駅ですが、かつて使われていた旧駅舎が残っていました。
2020年現在はもう使われていないながらも、木造のとても味のある駅舎で印象的でした!
夜間瀬川橋梁で、元日比谷線の3500系、元N'EXの特急スノーモンキーを撮影
信濃竹原で下車して、近くを流れる夜間瀬川にきました。
ここで夜間瀬川を渡る夜間瀬川橋梁は、長野電鉄屈指の名撮影地ということで、ここでもながでんの電車を撮影しました!
信州の美しい山々の景色の中、その景色に溶け込むながでんの電車!
夜間瀬川橋梁を渡る先々代の日比谷線、長野電鉄3500系の普通列車!
この2020年は、先代の日比谷線03系と先々代の日比谷線3000系という2世代の歴代日比谷線車両がここ長野に集結しているという、貴重な年になりました。
そして、信州の山々と緑に囲まれて夜間瀬川橋梁を渡る、元・成田エクスプレスの特急スノーモンキー!
赤のカラーリングがかつての成田エクスプレスだった253系の雰囲気を残しています。
高原の美しい景色に、よく映える観光特急列車、風光明媚な橋でした!
さらに今度は土手から下に降りて、河川敷からも撮ってみました。
ここでやってきたのが、元・日比谷線3000系の3500系!
空飛ぶクジラ、終わりゆく夏を越えてゆく――
日比谷線時代から通称・マッコウクジラとも呼ばれてきた前面形状の3500系ですが、2020年から長野電鉄にやってきた3000系によって3500系は置き換えられることになっており、この元・日比谷線3000系は古巣の日比谷線でも譲渡先の長野電鉄でも同じ日比谷線03系によって置き換えられるという運命的なものを感じます。
ゆくゆくは見られなくなってしまうことが予定されている車両ということで、今のうちに撮影しておけたのはよかったです。
青空でいい天気でした。(めっちゃ暑かった…)
元ロマンスカー、長野電鉄の特急「ゆけむり」に乗車
夜間瀬川で撮影した後はいよいよ終点の湯田中へ向かいます。
普通に行くならそのまま信濃竹原から普通 湯田中行きというところですが、ここはやっぱり特急にも乗りたい!…と思って、あえて一旦手前の信州中野まで上り普通列車で引き返してから特急に乗ることに。
乗り降り自由である週末パスの利点を生かして、途中下車を繰り返したり、一旦戻ってからまた同じ所を通ったり…といった行程を組み合わせてみました。
信濃松川から信州中野への普通列車では、ちょうど3500系が来ました。
これでながでんに来ている2世代分の元・日比谷線車両にどちらも乗車ができました!
信州中野に戻ったところで、元・日比谷線の3500系と元・東急の8500系の並び!
そしていよいよ、長野電鉄の特急ゆけむりに乗車!
かつて小田急の看板特急列車ロマンスカーだったHiSEが、小田急を引退した今でも、この長野の地で今 (2020年現在) も現役で乗れるということで、ここでこの列車に乗ってみたかったんです…!
小田急ロマンスカーといったら、やっぱり最大の醍醐味は先頭車両の展望席!
長野電鉄に移った今でも、その前面展望は健在でした!
今回は先頭車の、展望席のちょっと後ろの一般席で、前面展望を楽しみながら信州中野から終点湯田中まで乗りました。
【長野電鉄】A特急ゆけむり 湯田中行き 信州中野~湯田中 元ロマンスカー【前面展望】 2020.09.06 - YouTube
そして長野電鉄の終点、湯田中に到着!
途中でいろいろ下車したりしながら、これで長野電鉄の全線を乗り通しました。
湯田中で、元ロマンスカーの特急ゆけむり撮影と温泉
湯田中に到着したあとは、折り返しを撮るために山ノ内町役場の近くの踏切へ。
折り返し湯田中発・長野行きの特急ゆけむりを撮影!
やっぱりロマンスカーの車両はかっこいい…!
そして湯田中駅まで戻ると、ちょうど1本後の特急ゆけむり~のんびり号~が湯田中に到着するところでした!
湯田中は2020年現在は1面1線の駅ですが、現在使われているホームの反対側には旧ホームと旧駅舎が保存されていました。
かつてのロマンスカーと、かつてのホームの組み合わせで。
前日の別所と同じく湯田中も、駅を出ると湯田中温泉の温泉街になっていました!
今回は行っていませんが、冬に野生のサルが温泉に入ることで有名な地獄谷温泉も、駅からは離れますが湯田中が最寄りになります。
国の登録有形文化財である湯田中の旧駅舎は、楓の館として保存されているほか、旧ホームの土地を再利用した日帰り温泉の楓の湯があります。
せっかく温泉地に来たということで、楓の湯で温泉に入ってきました!
これで前日に続き上田電鉄と長野電鉄の2路線それぞれで終点の温泉に入ってこれました。
元成田エクスプレス、長野電鉄の特急「スノーモンキー」に乗車、北陸新幹線で東京へ
温泉でゆったり癒やされたあと、帰りはながでんのもうひとつの看板特急列車へ…
かつての成田エクスプレスE253系、2100系の特急スノーモンキーに乗車しました!
ゆけむりに続いて、これでながでんの2大特急車両にどちらも乗車できました!
【長野電鉄】A特急スノーモンキー 長野行き 信州中野~小布施 元成田エクスプレス【車窓】 2020.09.06 - YouTube
先代の成田エクスプレスだった車両の座席を始発の湯田中から終点の長野まで堪能して、一気に長野駅まで帰ってきました。
長野駅に着いたところで、長野電鉄の鉄道むすめの朝陽さくらちゃんを撮影!
最後は長野から北陸新幹線のかがやき510号で一気に東京まで帰ってきました。
【北陸新幹線】かがやき510号 東京行き 長野~上田通過【車窓】 2020.09.06 - YouTube
【北陸新幹線】かがやき510号 東京行き 大宮到着【車窓】 2020.09.06 - YouTube
【北陸新幹線】かがやき510号 東京行き 大宮~上野【車窓】 2020.09.06 - YouTube
2日間で上田電鉄と長野電鉄の両路線に乗車と撮影をしてきた今回の旅、これにて全行程終了となりました。
(おまけ) ラストランを迎える、新幹線E4系Maxの見納め&乗り納め
本編は以上で終了というところで、最後におまけでタイムリーな話題を。
1997年12年に東北新幹線でデビューし、その後は上越新幹線で運行されているE4系が、2021年10月1日をもって定期運行を終了、その後ラストランを迎えることとなってしまいました。
上越新幹線E4系MAX 2021年秋、ラストラン! JR東日本10月1日上越新幹線「E4系 Max編成」定期運行ラストラン![PDF/704KB]
「Max」の愛称が付けられたJR東日本のE4系は、やはりなんといっても先代のMaxであるE1系から引き継がれた全車両2階建てが最大の特徴。
8両編成を2本連結した最大16両編成での編成定員1,634名 (ジャンプシート含む) は、2021年現在高速車両としては世界最大の定員を誇ります。
そして2021年現在日本で走っている新幹線の中では、ついに最後の2階建て新幹線となってしまいました。
今まで上越新幹線で何回か乗っていましたが、やはりこのオール2階建て新幹線のMaxの雄姿を、二度と見れなくなる前にしっかり目に焼き付けておきたいと思って、ラストラン直前になる前からE4系を撮影したり乗り納めしたりしていました。
まずは都内で見れる新幹線スポットからE4系の撮影をしていた日の写真!
新幹線や多数の在来線が走っている日暮里駅前の下御院殿橋に行きまして、E4系のMaxたにがわ404号!
その後は都内有数の新幹線ビュースポット、王子の北とぴあに登って撮影してきました。
連結して16両編成で都内の高架を走る姿、E4系のMaxとき306号!
北とぴあの反対側に回ると東京スカイツリーが!
ということで、スカイツリーとE4系Maxのコラボで!
E4系2編成連結の16両編成の、連結部分を俯瞰で!
別日、ラストランの直前になってしまう前に、高崎でもE4系Maxを撮影!
朝一にE4系のMaxたにがわ404号!
続いて、2編成連結した16両編成で、E4系のMaxたにがわ403号!
圧倒的定員数の暴力!!超高速で移動する壁!!
そしてその後は、E4系Maxに乗り納めをしました!
Maxとき313号で、往路はグリーン車に乗車しました!
Maxのアイデンティティーはやっぱり2階建て。
もう見られなくなるその特徴的な車内をかみしめながら乗車しました。
高崎から乗ってお昼に終点の新潟に到着!
E4系のとなりにはE7系が並んで、上越新幹線の世代交代のツーショットになりました。
新潟では新潟近郊の在来線をいろいろ撮影してきました。
こちらは荻川~さつき野で、信越線のE653系・特急しらゆき!
沿線に広がる田んぼに稲穂が実って一面の黄金色に輝いていました。
黄金色に輝く稲穂の海を渡る、信越線のE129系!
さらに場所を移して白新線の大形~新崎へ。
揺れる稲穂の中で、羽越線白新線の特急いなほ!
稲穂コラボで撮ってみました!
そのほか新潟の市街地を歩いたりバスに乗ったり。
長さ日本一の川・信濃川と、新潟の街のシンボル・萬代橋!
日没の頃には、メディアシップ20階の展望フロア「そらの広場」に登ってきました。
信濃川の水辺と都市の輝き、新潟の夜景!
そして最後に、E4系のMaxとき348号に乗車!
帰りは普通車の2階席で新潟~東京全区間乗車して帰ってきました。
これが自分にとってE4系最後の乗り納めになりました。
今年2021年はE4系のラストランに合わせてJRの様々なラストラン企画が行われてきましたが、駅にもラストランロゴを使ったものや、駅員さん作成のもの、地元保育園のぬりえ、LED発車標に流れるメッセージ…などなど、様々なところにありがとうの言葉が飾られていて、本当にたくさんの「Thank you! Max!
」に包まれてラストランを迎えつつありました。
そんなかんじで、今回は以上です!
4月の浜松巡礼旅も、2019年の家族旅行の京都もそうでしたが、ほんとに「行きたいと思っているところには行けるうちに行く」ことの重要性が強く身にしみたここ1年です。
去年に続いて今年もほんとに鉄道事業者にとっては悪夢のような厳しい世の中で1年の大部分が過ぎてしまいましたが、鉄道を嗜む者としてはやっぱり何かご利用することで応援していきたいものです。
E4系の乗り納め・撮り納めは、別でちゃんと個別記事にまとめたいところですね… (いつになることか…)
E4系Max、長年のご活躍、本当にお疲れさまでした。
Thank you! Max!
ではでは。