日記

冬定審査について最終回

2007.11.30 23:34

今日の1曲: The Reason / Hoobastank

こんばんは。
どうも最近すぐに眠気出てしまうXIAORINGです。

なんか僕の生活習慣がよろしくないのか、最近昼も夜も眠くて、だるくて、家に帰ってくるといつもすぐ眠くなってしまうので、家で何もできてないんですよね。
でそれなのに学校でも空き時間は夕方を中心にかなり眠くて、たまに部室に行くときはだいたい寝てます。
それからよく昼間とかふらふらするというか、めまいがして、なんかとても不安な感じがしてます。

10日13日と2回に渡って長々書いてきた全3回シリーズ「冬定審査ライブについて」ですが、だいぶ時間が空きましたけど今日でやっと最終回です。

はじめに

  1. 今日の日記は、11月10日11月13日の日記の続きです。
    このページにいきなり飛んできたという人は、まず11月10日11月13日の日記を読んでからこのページを読まれることをおすすめします。
    ただしどちらも長文なのでそれなりに根気がいります。
  2. 日頃から僕は個人的な日記しか書いてませんが、今日の内容はいつも以上に超個人的でかつマニアックな内容なので、せっかく読んでいただいたのに有益な情報が得られないかもしれませんが、ご了承下さい。
  3. 冬定審査のスタッフをやって、または今までアドバンでスタッフをやって僕が思ったり感じたりしたことを書いているので、特定の物事や人物に対して正しいとか間違っているとか、そういうことを言っているわけではありません。
  4. ここで書いていることは、「僕の場合は」とか「アドバンでの場合」「今回のライブでは」といった特定の状況下で考えられることであり、一般的な状況では必ずしも適当ではない可能性があります。
    というより、そんなことしないだろ普通って、普通の方なら思うであろう事を平気でやっている可能性がありますが、大目に見てください。

最終回の今日ですが、今回でこういうことやるのももうないので、いちおう自分がこういうこと考えながらやってたってのを忘れないうちに何か形にして残しておこうってのと、もしかしたら (まぁあんまりないと思うけど) 今後アドバンでこれやる人にほんのちょっとだけ役に立つかもしれないってのもあって、今回とかいつも軽音さんのやるときに僕がよくやる設定とかプランとか、そんな僕の手の内をここに残しておこうと思います。

こういうの僕が書くのどうなのっていうか、所詮大学生のお前に何ができるって感じですけど、まぁ思い切って大量に書いてしまうことにします。
まぁでもmixiの某コミュニティーの某トピックを見ていて、正直こんなん書くのやめようかと思ったのも事実ですけど。

それでは始めたいと思います。

僕のよくやる軽音さんのライブのときのセッティング

まぁうちが持ってる機材の関係もあるんですけど、最近軽音さんのライブで僕がハウス卓やってまいたんがモニ卓やってってときは、何回もやってるとだいたいプランが固まってきて、自分の中で定番のセッティングみたいのができてきてる感もあって。
それから、今回こんなかんじで卓のGainとかEQとか、あとコンプとかエフェクターとかのセッティングをしてました実はみたいなのを残しておこうと思いまして。
そんなわけでそういったプランニングとか、卓やエフェクターの設定に関することも書いていこうと思います。

今回やったインプットとアウトプットの回線表を。
あ、卓はGAです。

Ch Source Mic/Eqp Stand Ins Multi
1 Kick ATM25 259 166XL A1
2 Sn BETA57 259 166XL A2
3 HH BETA57 210   A3
4 HT N/D408B 210   A4
5 LT N/D408B 210   A5
6 FT N/D408B 210   A6
7 Top L SM57 210   A7
8 Top R SM57 210   A8
9 Ba DI-1   160A A9
10 E.A.Gt DI-1     B7
11 Key L DI-1     A10
12 Key R DI-1     A11
13
14
MD MDS-E12      
15
16
CD PMD331      
17 Vo 1 SM58 210   A12
18 Vo 2 SM58 210 166XL A13
19 Vo 3 SM58 210 160A B1
20 Vo 4 SM58 210 166XL B2
21 Vo 5 SM58 210   B3
22 Gt 1 MD421Ⅱ 259   B4
23 Gt 2 MD421Ⅱ 259   B5
24 Gt 3 MD421Ⅱ 259   B6
25 Rev L SPX2000      
26 Rev R SPX2000      
27 Dly L SPX900      
28 Dly R SPX900      
29 W/L 1 PGX24      
30 W/L 2 PGX24      
31 from Mon MC1604Ⅱ     B13
32 TB SM58S      
Ch Use Relay Amp Sp Multi
ST1 L Main L 2231 P5000S S215Ⅴ B15
ST1 R Main R 2231 P5000S S215Ⅴ B16
ST2 L PC Rec L UA-20      
ST2 R PC Rec R UA-20      
M1 for Mon MC1604Ⅱ     B14
         
M9 Rev SPX2000      
M10 Dly SPX900      
REC L MD Rec L MDS-E12      
REC R MD Rec R MDS-E12      

チャンネル割りについて

卓のチャンネル割りについてなんですけど、僕が軽音さんなんかのをやるときに定番になりつつあるセッティングが上の感じです。
いちおう僕がGAでよくやるパターンは、

  • 1番はキックから始まる
  • ドラムから始まってベース、そのあと上物とつづく
  • DIは4ch単位に固める (GAのファントムは4ch単位なので)
  • MDとCDはステレオchに入れる
  • ラックでMDの方を上に入れといて、卓でもMDを若いchに入れる
  • Voマイクは右側のセクションの一番最初に (右手の一番操作しやすい場所)
  • VoマイクのあとGt、エフェクトの返し、運営系
  • 一番最後はTB

コンプは6ch分あるので、コンプラックの上から順に、キックに160A、Vo 3に160A、Vo 2とVo 4に166XL、KickとSnに166XL。

後の方にあるW/Lは、別に本番でW/Lを使うというわけではなく、ただ仕込み中の各種チェックのときとかに、長いケーブル引っ張り回して会場中喋って回るのもケーブルが煩わしいなと思って使いました。
2本あるんですが、1本は照明さんの会話用にあげてみました。
まぁ今回ようちゃんが照明チーフだったので、あんまりこれに頼らなくてもいけたみたいですけど。

for Monとfrom Monはモニ卓に送ったりモニ卓からの音を受けたりするチャンネルで、こっちからはTBとBGM/SEとエフェクトの返しをモニターにあげました。

アウトプットの方は、メインは普通にST1から出してますが、もしメインが2対向あったらST2かMatrixからってかんじで。
まぁ僕はいつもPCで録音やってるので、それがST2からだしてやるのがけっこう好きで、ST2はそっちに回してやることが多いです。
Rec Outの方はMDに録音するのにまわすってのと、ST2はRec Outと違ってつまみで音量を決められるので。
MDも今回はレパ表には書いてなかったのですが、本番の日にMDで録って欲しいって頼まれても余裕でで「いけますよー」って言えるように最初から確保しといたんですが、今回は役に立ちました。

メインにはコンプは入ってないんですが、2231の方でリミッターをかけてやってます。
アンプの音量はだいたい4時ぐらいでやってましたが、そのぐらいまで出してやってるとキックとかピークの部分で+何dBとかいったときに5000のピークがついたりするので、そういうのも2231のリミッターも使って抑えつつって感じで。

Auxは、今回はモニターはモニ卓があったので、ハウスで使ったのはエフェクター2系統とモニ卓への送り回線だけでした。
GAはM1~4もVariableにすればM1~10まで10こAuxが使えるんですが、1~4はPre固定なのに対し5~10はPre/Post切り替えられるので、モニターの返しにしてもエフェクターの送りにしても僕は後半から埋めてく感じで組んでます。
エフェクトはうしろから埋めて、モニターは5~10に収まらなかったら1~4の方にもって感じで。
エフェクトの送りは基本Postで、モニターは基本Preで、BGMとかSEだけPostでやってます。

もし今回と同じのをハウス返しでモニターを返すなら、僕なら

M1
 
 
M4
Foot Dr
M5
Foot Ba
M6
Foot Vo (Sp Para)
M7
Foot Gt 1 (Keyが出るときはKeyに)
M8
Foot Gt 2
M9
Rev (SPX2000)
M10
Dly (SPX900)

て感じにしてたと思います。

Kick

キックはうちのマイクだとクジラかATM25か (奥底に眠ってる) BETA52あたりになると思いますけど、今回はATM25使ってみたんですが、まぁ僕はクジラの方が使ってる回数が多くて使い慣れてるってのもあって個人的にはクジラの方が好きかなーと思いました。
いやテクニカもテクニカでいいんですよとても。
なんというか、慣れが違うかなと。
クジラでやったときはキックの下をEQでけっこう上げて作ってましたが、ATM25はその辺がもともと録れるようにできてるので、クジラほど上げなくても十分な感じが。
逆に下がもともとよく録れるので今回なんかはけっこうぼんぼんっとなっちゃったかなと思ってます。
クジラは上を上げたときのアタックの録れ具合がけっこう好きだったりします。

マイキングはキックの穴にマイク半身ぐらい (か、もうちょっと深めでもいいかもしれない) に入れて、そこから打点を狙う感じで、あとはどのくらいつっこむかはとりあえずそこから始めて音を聴きながらってかんじでやってます。

コンプは166XLで、Threshold:-10dB前後、Ratio:4:1、Attack:10時ぐらい、Release:9時ぐらい、Output Gain:+6~9dBぐらい、Limiter:+5dBぐらい、Overeasy:Off

EQはHi:14時ぐらい、HiMid f:15時ぐらい / Gain:14時ぐらい (このHiとHiMidでアタックのベチって感じを)、LowMid f:10時ぐらい / Gain:11時ぐらい (いわゆる中抜き)、Low:クジラなら16時ぐらい (かなりがっつり) でATM25なら14時ぐらい、HPF:Off

これでGainをPad入れて10~11時ぐらいで、メーターが0dBとか+1~3dBにちょっとなるかなってぐらいのところでとってます。

Sn

スネアは順当に行くなら57ですが、僕は去年あたりからBETA57で録るのもけっこういいかなと思って、BETA57でやってます。
上の方のピークの周波数がBETAの方がSMよりも高いところにあるなっていう印象がしてます。
57で録って上を上げるとアタックがざらって感じに出るんですが、BETA57だとそのピークがさらに上で鳴ってる感じで。
まぁスネアは僕は最近はこれ + トップで作るってイメージでやってます。

マイキングはわりと浅めで、リムからマイクのヘッド1つ分ぐらい離れたところから打面の中央を。

コンプは166XLで、Threshold:-10dBぐらい、Ratio:4:1、Attack:11時ぐらい、Release:8時ぐらい、Output Gain:+6~9dBぐらい、Limiter:+5dBぐらい、Overeasy:Off

キックもそうなんですけど、これで普通の強さで166のGRメーターが1と3がちょっとつくぐらいにかけてます。
当然卓のGainの設定でかかり具合が変わるので、Gainの設定をするときもコンプの具合を考えつつですけど。

EQは、Hi:14時半ぐらい (アタックの抜けを)、HiMid f:11時半ぐらい / Gain:13時半ぐらい (リムの成分のカーンていう感じを)、LoMid f:8時ぐらい / Gain: 13時ぐらい (芯の部分を)、Lo:もし下がうるさかったら気持ちカットする程度、HPF:On

これでPad入れて10~11時ぐらいで、メーターがキックと同じくらいになるように録ってます。

HH

マイクに関してはうちにあるマイクなら57かBETA57あたりから選ぶことになって、僕の場合はどちらかというとBETA57かなって具合。

マイキングは割と普通にやってますが、プロ演か何かのときに「ハイハットに限らず何でもあんまり垂直に立てることはやらないかな」って聞いたことがあって、それでちょっと角度をつけてやったりしてるんですが、まぁハイハットはドラムモニターとかスネアとかのかぶりをできるだけさけながらってところじゃないでしょうか。

EQはHi:様子見、HiMidとLoMid:ピークがある場所があったらそこを落とす程度、Lo:9時ぐらい (けっこうオンマイクの音はごわーんと言ってるので、要らないところはカット)、HPF:On

これでGainをPad入れて10~11時ぐらいで、メーターが一番下がちょっとつくかなーぐらいで。

HT、LT、FT

タム類はクジラが使えるならクジラを使ってもいいんですけど、僕の場合は限りあるクジラをギターアンプやキックに回したいのでってのと、小回りのきく当てやすさからタマゴで3つ揃えてます。
正直教室でやるやつはドラムマイキングは、「無いスペースにいかにしてスタンドの足を滑り込ませるか」みたいなところがあって、スタンドの足と足が交錯し合うような狭さの中でタマゴは体が小さい上に首が回るので結構当てやすくていいです。
FTとかはライドとも絡んできますし。

マイキングはスネアと同じような感じで。
ただスネアに比べて胴の太さが欲しいので、気持ちスネアほど浅くなくやってます。

EQはHi:HTとLTはあんまいじってない、FTは13時ぐらい、HiMid:f:13~15時ぐらい / Gain:13時ぐらい (アタックの感じを)、LoMid:様子見で中抜きするときはするけど抜けすぎるときはしない、Lo:HTとLTはあんまいじってない、FTは13時ぐらい、HPF:HTとLTはOn、FTはOff

GainをPad入れて10~11時ぐらいで、メーターが-7~ちょっと5dBぐらいで。
ほんとはゲート入れたいところですが。

Top

トップは最初の頃は金物を録るぐらいで、教室でやるときはトップださなかったりもしてたんですが、去年の冬から今年の春ぐらいにかけてトップの使い方を変えまして。
それからトップをドラムセットのわりと真上に立てて、金物もなめつつ、スネアとかドラムの響きというか広がりみたいなものを録ろうと思って立ててます。
スネアなんかは上でも書きましたが、「スネアのオンマイク + トップ」で作るみたいなかんじでここんとこはやってます。
オンマイクだけだとなんかスネアの音像が「点」みたいな感じになってて、それに周りの肉を付けて球にするみたいな感じで、トップで広がりを出してます。

まぁほんとは451にしたいところですけど、うちにはないので57になってしまうんですけどね。
学祭のときはトップに451使わせてもらって、スネアも裏にも立ててやってたんですけど、57と451ではやっぱぜんぜん違いました。

マイキングはドラムセットの割と真上ぐらいまでブームを伸ばして、そこから下に、Top LはLTとFTの間ぐらい、Top RはSnとHTの間ぐらいを狙ってます。
金物はがっちり正面に狙わなくてもけっこう勝手に入ってきてくれたりしていけちゃったりしてます。

EQはあんまりいじってなくて、聴いた感じ問題あれば調整って程度。
HPFは入。
Panは左右振り切り~9時-15時ぐらいの間で置いてます。
GainはPad入れて14時ぐらい、メーターが2~3こつくぐらいでやってます。

ほんとはドラムとボーカルマイクでグループ組みたいんですけどねー。
まぁGAはその名の由来ともなっている、Group/Auxiliary Diversityがあるんですけど、「Groupに対してPanが効いてくれない」っていう中途半端に不親切な仕様のおかげでまともにグループ組めないんですよね。
それができたらやりやすいんですが。

Ba

ベースは基本DIでやってますけど、メンステぐらいのとことかDI + Micでやってみるのもいいかもしれません (僕はあんまりやったことないんですけど、普通のPA、とくに規模が大きいほどDI + Micは主流な感じがします)
DIをどこにかますか…というより、どの段階の音をPAにもらうかはまぁ上の方に書いた通りです。

コンプは160AでThreshold:-10dBぐらい、Ratio:6:1~8:1ぐらい、Output Gain:+6~9ぐらい、Overeasy:On

で割と強めにかけてて、 EQは、ドラムはわりとがっちり作ってますが、ベースから先 (ギターとかボーカルとか含め) は音聴いて補正するのが中心でやってます。
ベースとかギターはアンプの設定次第で音量/音質共にけっこう変わるので、それに対応するのが中心な感じで。
これでGainはPad入れて12~15時ぐらいで、メーターが-7dBぐらいまでいってます。

Gt

ギターアンプは普通なら57ですが、僕は去年あたりからクジラで当てるのが結構好きで、よくクジラ使ってます。 (でもたまに57使うのもまたいいんですけどね)
EQはギターアンプの音が良ければあんまり変えなくてもけっこういけますが、まぁ聴いた感じで出過ぎてるところを切って、足りないところを足してって感じでやってます。
ギンギン来る感じのところがHiMidのfのつまみが13~14時ぐらいにあるので、キンキン耳に付きすぎるときは切ったり、あんまりそこが足りないようであれば足したりして。
GainはPad入れて12~15時ぐらいで、メーターが-7~10dBぐらいで。

アコギ・エレアコのマイク録りのときは57か、まぁBETA57もありかなとは思いますけど、僕は57でやることが多いかと思います。
正直に穴を狙うとぼわっとしすぎてしまうので、穴からネックよりに少し行ったところぐらいを、これも斜めから狙ったりしてます。
DIが使えるときはDIを中心に、そこにマイクの音を足していく感じで。
EQはラインの音はそのままだとラインっぽすぎる感じがすることがあるので、そういうときはHiを上げたり、HiMidでfが9~10時ぐらいのところを切ったりいろいろやってます。
できればギター用にリバーブをかけたいところですね。

Key

キーボードは他のと違って生音がなくてPAの音に100%頼ってるので、そこがやりやすくもやりにくくもなっているところだと思います。
DIで録ることになると思いますけど、ラインでしかない分、マイク録りの音に比べて上から下まで広く録れて、キーボードなんかは上が抜けすぎたり下が出過ぎたりして他のパートから浮いてしまうことがあるんですが、そういうときはHiとLoを1時間ぐらい削ってます。
音量はキーボードの出力に依存するので、他のほどこのぐらいって範囲にはまらないこともあるんですが、Pad入れて9~13時ぐらいで、メーターが-5dBとかそのぐらいでやってますが、実際には外音聴いてギターあたりと同じくらいに聞こえるくらいで出してます。

いちおう最低でもステレオ1系統分は用意して、ch数があるときは2系統だしたりもします。
まぁ今回もDIの数はいちおうステレオ2系統出せる分は用意していたんですが、立ち上げてはいませんでした。
軽音さんの場合けっこうモノラルで出す方も多いので、そういうときは2台出てもステレオ1系統分で対応できますし。
PCとかが来た場合もこのあたりに差すことが多いと思います。

Vo

ボーカルマイクはうちの場合58、BETA58、BETA57、OM2、それからPGX24……などけっこう選択肢がありますが、僕の場合はチューニングのやりやすさと、複数のボーカルマイクの音を揃えるっていうので、5本58で揃えたりしてます。
今回は最大4本までしか出なかったんですが、予備のためにってのと、もし途中で「もう1こマイク増やしたいんですけど…」って言われたときに「あー全然いけますよー」って言えるためにってのがあって、5本揃えておきました。
アカピさんは5本では足りませんが、軽音さんやサウジェさんとかなら5本あれば足りることが多いんじゃないかと思います。

あとスタンドなんですが、普通は210で出すことになりますが、地味に今年から「メインボーカルのスタンドを、メインボーカルの人がギター持って無くてボーカルだけのときはストレートで出す」ってのをやってます。
まぁ完全に見た目ですけど。
ギターボーカルのときは普通にブーム付で出して、ボーカルだけのときはあらかじめストレートにしといたスタンドを出してます。

コンプはメインボーカルに160A、コーラスにはかけられるところに166XLで、Threshold:-10dBぐらい、Ratio:3:1、Attack/Release:Auto、Output Gain:+6~9dBぐらい、Limiter:+5dBぐらい、Overeasy:On

みたいなかんじで、Aメロとかあんまり強く歌ってないところは少しかかり、サビとか強いところはしっかりかかるぐらいに合わせてます。
EQは、声でチューニングしたときにベースは作ってるので、あとは個人個人にあわせて補正って感じで。
GainはPadはずして9~11時ぐらい (音量チェックやチューニングで喋ったGainの設定を基準に。でもGAでやってるときは僕はこのPadはずして9~11時あたりで決めてることが多い) で、ボーカルがしっかり聴こえるぐらいまで出してます。

ボーカルマイクの出し方ですけど、僕はだいたい、

Vo 1
Drコーラス
Vo 2
下手コーラス (コンプ・166XL)
Vo 3
メインボーカル (コンプ・160A)
Vo 4
上手コーラス (コンプ・166XL)
Vo 5
上手コーラス (あるいは予備)

ってかんじで、出す用途とコンプをかける場所固定して出してます。
基本的に3から始まって真ん中から順番に出す感じで。
見た目通りですっきり。
マルチも1~2と3~5あたりで上下に分けることが多いです。

エフェクターについて

エフェクターはモノ送りステレオ返しを2系統用意してやってます。
うちにあるのだと、SPX2000と900で。
2000をボーカルとかのリバーブに、900をディレイにっていうのを基本セッティングで。

2000に入ってるREV-Xのついてるプログラムのリバーブの感じがとてもいい感じで、あの肌理の細かくてふわっと広がる感じが好きで、去年の新歓のときに初めてうちに2000が来たときの感動を思い出します。
今2000のUSER1~20に入ってるのは僕が適当に作って入れたプログラムが入ってるんですが、それから選んでパラメータ調節して使ってます。
900にも基本2000のUSER1~20に入ってるやつと同じようなプログラムを51~70に入れて使ってます。 あと2000はエディターでの管理がとても使いやすくて気に入ってます。

いつも入れてるユーザープログラムのリスト。

2000のNo. 900のNo. 内容
1 51 REV-X プレートリバーブ
2 52 REV-X ホールリバーブ
3 53 REV-X ホールリバーブ
4 54 REV-X ルームリバーブ
5 55 ER
6 56 189ms モノディレイ
7 57 270ms モノディレイ
8 58 370ms モノディレイ
9 59 70ms モノディレイ
10 60 何かの飛び道具で作ったロングディレイ
11 61 4分音符 モノディレイ
12 62 付点8分音符 モノディレイ
13 63 付点8分音符 ピンポンディレイ
14 64 リバーブ + ディレイ
15 65 コーラス
16 66 ピッチチェンジでボーカルデチューン
17 67 +1 Oct ピッチチェンジ
18 68 フェイザー
19 69 フランジャー
20 70 ディストーション

2000をUSER1のリバーブ、900を56とか57あたりのディレイっていうのを基本セッティングでだいたいやってます。
あとは曲によって使うエフェクターがあったら片方をプログラムを変えてやってます。
2000のリバーブはそのままにして、900をコーラスにしたりとか。
まぁほとんどリバーブとディレイで、曲に合わせてリバーブタイムとディレイタイムを変えるくらいでだいたいはやってます。

一部分だけテンポディレイをかけたりとか、そういう小技

あとたまにやるのが、曲のテンポで4分音符とか付点8分音符とか、曲に合わせたディレイタイムのディレイをかけるのをたまにやります。
今回だと、最初のMarshmallow Discoとかトリ前のゴーイングさんで、2分音符で追いかけてくるディレイを (指定はなかったけど勝手に) やりました。
以前の例では、今年の新入生ライブと去年の新入生ライブでOver Driveやったバンドさんで、ソロ後サビ前の「夜に落ちたらここにおいで~宝物を見つけられるーよーるーよーるーよーるーよー…」のところとか。

こういうのやるときは2000のタップテンポで入力してディレイタイムを出してやってます。
こういうことできるの2000ってすごくいいですよね。

  1. 2000で (今だと) USER11に入ってる4分音符モノディレイのプログラムをリコール
  2. UTILITYからTEMPO SOURCEがTAPになっているのを確認
  3. FINE PARAMからSYNCがON、NOTEが4分音符になっているのを確認
  4. 演奏が始まったら、ディレイを鳴らしたいタイミングに合わせてTAPを叩く (たとえば2分音符でディレイを鳴らしたかったら、2分音符のタイミングでタップする)
  5. ここぞというタイミングでかける

という手順になると思います。
が、今回は2000じゃなくて900でかけたので、2000でディレイタイムを割り出してその数値を900に入力するという方法で、当日の朝、これ用のディレイプログラムをひそかに仕込んでおきました。

  1. 音源を聴きながら、鳴らしたいタイミングで2000をタップ
  2. DELAY TIMEにそのタイミングのディレイタイムが表示される
  3. 表示された数値を900の以下の4箇所に入力
    • L DELAY TIME
    • R DELAY TIME
    • L FB TIME
    • R FB TIME
  4. 空いてるメモリーにストア
  5. 本番になったら保存したプログラムをリコール
  6. かけたいところでかける

という感じで。
2000でかける場合は実際の演奏のテンポに合わせてタップできるんで、本番で走っても対応できるんですが、900でかける場合はタップがないので、走ったりモタったりするとディレイタイムが合わなくなるっていうのがあるんですが、今回はバンドさんのテンポキープが素晴らしかったのでうまくぴったりに合ってくれました。
900に数値を入力するときに、若干の走る分を考慮して少し少なめの数値 (表示より-50msぐらい) を入れといたんですが、今回ほんとぴったりでした。

エフェクターのレベル合わせについて

僕はエフェクターのレベル合わせは、

  1. エフェクターのBYPASSを入れる (バイパスされる)
  2. 送りのつまみとフェーダーを規定で出す
  3. エフェクターのInput Levelを、クリップレベルからだいたい18dBぐらい (卓側のマージンに合わせてこのぐらい) のマージンを取って設定
  4. 返しのchのGainを、送りのレベルと同じレベルで返ってくるように設定
  5. エフェクターのBYPASSを切る (エフェクトがかかる)
  6. 返しのchのPanを左右振り切り
  7. 返しのchのフェーダーを規定でエフェクト音を出す
  8. 送りマスターのフェーダーで、本番中このぐらいのレベルでかけるっていうところを探る

て感じでやってます。
バイパスした状態で「送り = 返し」になるようにレベルを合わせて、実際かける量は送りマスターのフェーダーで調整って感じです。

これの利点は、

  1. レベルが同じレベルに合っていることにより、何dBぐらいエフェクトをかけるかってのが読みやすい
  2. 送り側でかける量を決めているので、一部分だけディレイやリバーブをかけるときに、かけたい部分だけにかけられる

ってところ。
1に関しては、今回は普通にかけるときはだいたい-20dBぐらいを基準に、強めにかけるときは-15~10dBぐらいでやってました。
そういう数値を決めるときに目安がわかりやすいのが利点。
2は、先述のディレイがけテクをやるときに、かけるフレーズのところだけフェーダーを上げて、終わったら下げるっていう操作をやると、上げた部分のフレーズだけにディレイがかかってくれます。
返し側のフェーダーでやると他の部分にかかってるエフェクト音もまとめてあがってしまうので。

あとこれもよくやるんですが、曲の終わりとか、ボーカルが伸ばすところとかで、伸びてる音の尻の部分にじわじわっとリバーブをかけていって、リリースをふわっと伸ばすってのをやるんですが、これをやるときも同様に送り側で僕は上げてます。

まぁダイナミックレンジを無駄なく取ってS/Nを良くしたいって方は送り規定で、返し側で調整するのもいいかと思いますけど。

かける量に関しては、普通にリバーブとかかけるときはさりげなくぐらい、重要なエフェクトとかこのエフェクトを聴かせたいってところは派手にやるぐらいがちょうどいいんじゃないかなっと思ってます。

ラックの組み方について

今回のハウス卓のラック

4U (エフェクターラック)
1 (blank)  
2 ETA PD9L  
3 YAMAHA SPX2000 Rev
4 YAMAHA SPX900 Dly
4U (コンプラック)
1 dbx 160A Ba
2 dbx 160A Vo 3
3 dbx 166XL Vo 2、Vo 4
4 dbx 166XL Kick、Sn
3U (EQラック)
1 dbx 2231 メインEQ
2
3
4U (再生機ラック)
1 SONY MDS-E12 MD Play
2 SONY MDS-E12 MD Rec
3 MARANTZ PMD331 CD Play
4

ラックを組むときに僕がちょっと考えてること

  • PDは上の方に入れる
  • PD9Lは上のネジが飛び出してるので、PD9Lの真上はブランクにしておく
  • SPXやMDは奥行きが長いのに対し、PDやコンプは奥行きが短いので、短い機材が長い機材やラックの壁に挟まれていると、ケーブルが非常に差しづらくて困るので、以下どれかにする
    • 最低2つ短い機材を連続して入れる
    • 短い機材の真上にブランクを作る
    • 短い機材だけのラックを作る
  • SPX2000は奥行きが長いので、電源ケーブルが刺さったままだと (無理をしないと) 入らない。
  • (今回は使っていないが) 12Uに2231を4つ入れるときは、組み替えの時点でラックの裏に4口タップを入れておき、2231の電源をタップに差した状態でふたを閉め、使うときにタップをPDにさせばすぐ使えるようにしておく
  • コンプやEQを複数使うときは、表と裏に白ビニを貼って何につなぐかを書いておく
  • 放課後機材チェックの日は、できれば4限とか5限とかあたりで先にラックの組み替えを済ませておくと楽
  • 取ったネジを一時的に入れておく場所はラックのふたに
  • 言わずもがなだが、山が潰れそうなネジは使わない
  • ネジの山を潰さないように、電動ドライバーでやるときは最後は速さを緩めてやさしく締める

05世代で始まったこと / 定着したこと

05がやってたとき、2005年から今年までの間に、05や先輩方や後輩によって始まったことや、前からやってたとしてもこの間に定着したこととか、起こったこととかを思い出しながら書いておこうと思います。
ほぼ05しかやってないこととかあるかもしれませんが。
あと他にも僕が存じてないところでまだまだいろいろな方がいろいろなことをされてると思いますが。

  • 新しい倉庫へ移転
  • その1年後には倉庫改造計画で、今のようなスピーカーの台とか、ケーブル置き場とか、立ち上げハンガーとか、音響棚照明棚とかができる
  • 部室のゴザ張り替え
  • W/Lマイク導入
  • 215に台を導入 (現在2代目)
  • そのおかげでWFにも新たな台ができる
  • カメ導入
  • カンオケからチビ姫/舞台カゴへ
  • 台車関係の充実
  • 黒い布
  • Gt.Ampとかのアース線
  • Ba.Ampのブロック
  • イベントの機材リストにチェック欄付エクセルファイルの導入
  • 機材管理ノートと企画書ファイル
  • MUSIC FES@TUT 音樂祭
  • Members Siteの超充実 (「超」っていうのは、ちょっと「資料はWebに」ってのに頼りすぎちゃってるかもってぐらいMembers Siteが使われるようになったという意味も込めて)
  • 雑談掲示板 (という名のMulti Purpose BBS)
  • 音源の調査 (動画共有サイトも利用しつつ)
  • 放課後になる前からできるとこからチェック
  • 前チェックで白ビニ貼り
  • カメに白ビニを貼って中身を書く
  • 卓で、本番中レパ表を1部 (だいたいチーフのやつ) 卓の上に置いて、変更点が出たらそれに書き込む。 (いわゆるマスターレパ表)
  • 本番中変更点を各部署に伝えるときに、ちっちゃい紙に書いておく。
  • レパ表を1枚に2ページ分印刷 (ファイル > 印刷 > 一枚当たりのページ数: 「2ページ」)

あと、主に僕が個人的に始めたこととか。

  • PCでライブ録音
  • ワードで舞台図より一段階広い範囲のいわゆる「見取図」 (これは個人的には今後ぜひ作るべきだと思う)
  • エクセルで電力計算シート
  • エクセルで卓スタッフのオペ担当のシフト表
  • リコールシートの代わりにデジカメで撮影 (リハと本番が別の日なら、家で印刷)
  • SPX2000のユーザープログラムをエディターで管理
  • (主に軽音さんとかサウジェさんとか系で、) 場転でマイクだいたい当たったら、「音お願いしまーす」って言う前に実は、ちょろちょろ引いていらっしゃるのを聴いて簡単にGain取っちゃったり音も出しちゃったり。 (詳細は音お願いしてから)
  • 3Uのふたを卓さんのペットボトル置き場に
  • アクエリアスの1:1クリスタルガイザー割り

まぁまだまだあるかもしれませんけど。

これでシリーズおしまい

ということで長々書いてきましたけど、ほんと最初書いたように、「たかが一大学生の自分がこんなこと書くのどうなの」っていうか、「君はぜんぜん分かってないでしょそれ」っていうか、そんなことを思って、こういったことを僕が書くのは厚かましいというかやりすぎって感じがして、この日記が普通のブログのようにコメントやトラバを実装してたらきっと厳しいご指摘を頂いていたことだろうと思っているほどですが、それでもこれを書いたのは、ひとつは自分が「このときこんなことを考えていたんだ」っていうのを今後自分がこの日記を見返したときのために形に残しておくっていうのと、もうひとつはアドバンの人がこれを見て、「あぁこいつはこんなことを考えてたのか」っていうのを少しでも伝えられるかなと思って、そういう意味であえて書くことにしたわけです。

ちなみに今日の分も、実はほとんどの部分は2週間前ぐらいにすでに書いてたんですけどね、いろいろあってこんなに長いのを上げる機会を見送ってたので、こんなに遅くなってしまいました。

つか初回から今日まで3回分あわせて全部で24,000字てw
軽くレポート超えてますね。
文章表現技法2回分以上www

まぁそんな感じで、もう1ヶ月経ちますが、おつかれさまでした。
06、07の方々は今後ぜひがんばってください。
05の方々は就k(ry

それでは最後までおつきあいいただき本当にありがとうございました。

全3回シリーズ「冬定審査について」 アーカイブ

タグ アドバン イベント 音楽・音響

2007-11-30T23:34:29+09:00 | by XIAORING | このエントリーのURL