日記

ありがとう北斗星 ~寝台特急「北斗星」撮影&乗車記録~

2015.11.14 23:57

今日の1曲: ハートビート・フロムユー feat. ゆいこんぬ / TOKOTOKO (西沢さんP)

こんばんは。
口角炎が2週間ずっと治らず痛々しいXIAORINGです。(実際痛い)

前回更新したのが8月16日で、全く何も更新しないまま3ヶ月も経ってしまいました…
前回ってまだ夏だったんですね…

ここんとこしばらく非常にしんどい時期が続いてまして、とにかく仕事がことごとくうまくいってない。
自分自身手に負いきれないところもあるし、失敗することもあるし、その他まあちょっとした事情により至る所から催促を受けたり謝ったりということがかなりの頻度でありまして、ちょっとさすがにしんどいなあというところです。
仕事だけでなく生活もボロボロでダメダメでして、調子もよくないことが多いし、人生山あり谷ありとは言いますが、何をやってもうまくいかない、何もかもうまくいってない、今はそういう時期だなあっていう感じです。

唯一上手くいってるのは旅の計画と実行ぐらいですかねw

いつかちゃんと書きたいと思いますが、9月の連休に京都に行ってきました!
まあ京都というと行きたいところがありすぎる上にアニメに出てくる場所も多すぎてとても1日や2日では行けないと思ってたので、今回5連休ということでここで行くしかないだろうということで行ってこれました。

まあ京都のレポートはそのうち…書ければいいな…

で。

そんなこんなで3ヶ月も空いてしまったんですが、今日は夏からずっと書きたいと思ってた記事がやっと書き終わりましたので、それを上げます。
2015年8月、惜しまれつつ運転を終了した寝台特急「北斗星」の撮影&乗車記録です!

2015年8月、北斗星が運転終了となりました

北斗星は、東京の上野駅と北海道の札幌駅を結ぶ寝台特急

青い24系客車を使用した寝台客車列車で、いわゆるブルートレインのひとつ、平成の現在まで残ったブルートレインの代表的な列車のひとつでした。
上下2段の開放式B寝台だけでなく、ロイヤル・ツインデラックス・ソロ・デュエットといった個室、食堂車やロビーカーも連結して、その後のトワイライトエキスプレスやカシオペアなどに続く豪華寝台特急の礎となった列車です。

北斗星は1988年3月、津軽海峡の海底に建設された青函トンネルの開通とともに運行を開始しました。
青森と函館で機関車を付け替え、上野~青森は電気機関車、青森~函館は青函トンネル用の電気機関車、函館~札幌はディーゼル機関車に牽引されて、約1,000kmにも及ぶ道のりを毎日走り続けていました。

誕生から四半世紀余りが過ぎ、青函トンネルは2016年に開通する北海道新幹線のルートとなり、新幹線用に架線電圧が変更されて在来線の電気機関車が青函トンネルを通れなくなるため、北斗星は同じく青函トンネルを通るトワイライトエクスプレスやカシオペアと同様に廃止されることに。
2015年3月14日のダイヤ改正で定期列車としての運転を終了し、8月までは臨時列車としてカシオペアと交互に1日おきの運行となりました。
そして2015年8月21日上野発・22日札幌着22日札幌発・23日上野着の列車をもって、北斗星は実に27年半に及ぶその歴史に幕を閉じることとなりました。

昭和終盤の1986年に生まれた僕にとっては、現代に残る数少ないブルートレインの代表的な存在で憧れの列車でした。
そして一昨年の冬に一度だけついに乗車することができまして、そういう思い入れもある列車でした。

そんな北斗星がいよいよ引退ということで、晩年の2015年に数回、北斗星の見納め・撮り納めに行ってきていたので、撮り貯めていた北斗星の写真と、一昨年乗車したときの記録を、北斗星の引退によせて一挙に書いてみました!
(まあこの記事ほんとは8月から書き始めてたんですけどね…なかなか執筆が終わらずに3ヶ月も経ってしまったという…w)

2月7日、蓮田で北斗星撮影

まずは走行中の北斗星を撮ったときのことから。
走行中を北斗星は冬と夏で2回撮りました。

2月7日、北陸新幹線開通前で北陸に乗り納めの旅に行った日、早朝に家を出て、大宮から新幹線に乗る前に蓮田に北斗星を撮りに行きました!

9:24、青いEF510形512号機を先頭にやってきた、寝台特急「北斗星」2レ 上野行き!

北斗星牽引機のEF510形500番台には、青い北斗星色と銀のカシオペア色がありますが、やっぱり北斗星は青が似合いますね!
国鉄が民営化される頃の時代に生まれた自分にとっては、寝台特急あるいはブルートレインといったら北斗星というイメージでした。

蓮田というと、ヒガハスという有名撮影地がありますが、真冬に蓮田駅からヒガハスまで歩くのもそれなりに距離があるということもあり、ヒガハスまで行く途中の線路沿いで撮りました。

この日は蓮田で北斗星を撮影したあと、大宮に戻って新幹線で長野へ行き、妙高・北越・はくたかの乗り納めに富山まで行って帰ってきました。

7月26日、東鷲宮~栗橋で北斗星を撮影

北斗星のラストランが1ヶ月前に迫った先月、やっぱりもう一度北斗星の見納めに行こうと思って、真夏の炎天下の中ふたたび北斗星の撮影に行きました!

東鷲宮~栗橋で、夏空の下、青々と稲が育った水田を走る青い北斗星!
夏草や──北斗星の最後の夏──青空をゆくブルートレイン。

この日はカシオペア色のEF510形509号機でやってきました!

ワシクリの撮影地を颯爽と走り抜けていく北斗星の後ろ姿!
北斗星の最後の夏、暑い夏でした。

一条の流れ星が過ぎ去ったあとには、のどかな夏の風景が広がっていました。
あの青い列車がこの青空の下を走ることは、もうありません。

ワシクリというと踏切のところから撮影するのが一般的かと思いますが、ちょうど時期的に、鮮やかで生き生きとした稲が一面に広がっていたので、青空と田んぼの青が広がる中を青い北斗星がゆく…という景色を撮りたいと思って、お立ち台ではなく田んぼのど真ん中の道から撮影してみました。

青空と緑がいい絵だったので宇都宮線の普通列車も!

東鷲宮駅から徒歩でワシクリまで往復しましたが、真夏の炎天下を片道3~40分歩くのはさすがに超絶暑すぎて熱中症になるかと思った…
途中のショッピングセンターにほんと救われた…

7月26日、上野駅出発前の北斗星を撮影

上りの北斗星は9:25に上野に着いたあと、今度は折り返して16:20上野発・札幌行きの下り列車になります。
この日はワシクリで上野行きを撮影したあと、上野駅に行って札幌へ出発前の北斗星をまた撮りました!

上野駅地上ホームの13番線に停車中の北斗星と発車標。
もうこの発車標に「北斗星」の文字が灯ることはなくなってしまいました。

最後尾から順々に撮影しながら先頭へと向かいます。
北斗星のテールマークが輝く、1号車のB寝台。

2015年3月14日のダイヤ改正で定期運用が終了して臨時化、以降8月22日のラストランまではカシオペアと同じダイヤを入れ違いで走りました。
(カシオペアが上野発の日は北斗星は札幌発、カシオペアが札幌発の日は北斗星は上野発)
乗車口の案内板も「16:20」の時刻が上から貼り付けられていました。

かつては数多くの寝台特急・寝台急行が全国を走っていた時代がありましたが、今となっては北斗星は数少ない客車寝台車でした。

寝台車だけでなく、ロビーカーも連結されていました。
しばらくの間、半室ロビーのスハネ25形500番台 (ソロ・ミニロビー・シャワー室の合造車) でしたが、2015年3月の臨時化から8月のラストランまでは、1両全てがロビーのオハ25形が復活しました。

北斗星を代表する車両のひとつ、食堂車のオシ24形500番台!
グランシャリオという愛称が付いていました。

上野駅で出発を待つ北斗星、2人用A個室寝台のツインデラックスの入口。

北斗星は電車ではなく客車列車のため、客車にサービス電源を供給する電源車カニ24形500番台が青森・札幌方に連結されていました。
ドデカいJRロゴがとても存在感があります。

上野発札幌行きの場合は、先頭のEF510の次がカニ24でした。
電気機関車と電源車の連結部分。

そして北斗星を上野から青森まで牽引する、EF510形電気機関車
この日はカシオペア色のEF510-509号機でした。

北斗星の顔ともいうべき存在の、北斗星のヘッドマーク

EF510の中でも、北斗星・カシオペア牽引機として制作された500番台は、車体側面に大きな流星マークが描かれていました。
まさに寝台特急の北斗星・カシオペアの機関車らしい特別なデザインで、そんなところも好きでした。

ストライプの配色は北斗星色とカシオペア色で異なり、カシオペア色のEF510は、E26系客車と同じ青・紫・赤・橙・黄の5色です。

この撮影に行った2015年7月26日が、僕にとっての北斗星の最後の見納めの日となりました。

1月31日、上野駅出発前の北斗星を撮影

上野駅は7月26日以外にも、もう1日だけ北斗星を見に来ていました。
まだ北斗星が定期列車だった冬の2015年1月31日、上野発札幌行きの北斗星を上野駅入線から出発まで撮りました!

上野発札幌行きの北斗星は、上野駅に推進運転でやってきます。

上野駅13番線は行き止まりのホームで機回し (折り返し駅で機関車を反対側に付け替えること) ができないため、尾久車両センターから上野駅まで機関車を最後尾に付けた状態で押して走る推進運転という方法で上野駅に入線します。

推進運転で先頭になる1号車の車両に、非常ブレーキを操作する推進運転士が乗り、先頭の貫通路のドアを開けた状態でホームに入ってきました。
実際に運転するのは最後尾の機関車なので、先頭に乗る推進運転士が前方を確認しながら無線で最後尾の機関車の機関士とやりとりしているようです。

上野駅に到着し、出発を待つ北斗星。

北斗星に使用された客車は24系客車
中でも北斗星用の設備を持つ500番台が使用されました。

ブルートレインといえばこの色という青20号の車体に、金色の帯を3本という配色は「北斗星色」として、北斗星を象徴する配色でした。

北斗星の寝台には、1人用個室A寝台のロイヤル、2人用個室A寝台のツインデラックス、1人用個室B寝台のソロ、2人用個室B寝台のデュエット開放式B寝台がありました。

自分が生まれ育った時代的は寝台列車は既に衰退期を迎えていた中、カシオペアと並んで東京と札幌を結ぶ列車としてブランドを築き上げていた北斗星。
(寝台列車の黄金期を経験していない) 自分にとっては、北斗星はブルートレインを、そして寝台特急を代表するような存在でした。

北斗星はJR東日本IGRいわて銀河鉄道青い森鉄道JR北海道の4社に跨がって運行されていて、車両はJR東日本とJR北海道に所属する車両がありました。

JR北海道所属車には、ボディーに堂々と輝くゴールドの北斗星エンブレムが付いた客車がありました!

食堂車のグランシャリオ!

食堂車の搬入用扉の脇に据え付けられていた、日本レストランエンタプライズ (NRE) の台車。
今まで長年当たり前のように存在していた日常の風景も、ひとつ過去のものとなってしまいました。

方向幕に「特急 北斗星 札幌」の文字。
27年半の間、首都から北の大地へ走り続けました。

電源車のカニ24と、カニ24と電気機関車のEF510の連結部分。

そして先頭で北斗星を上野から青森まで牽引する、EF510形電気機関車!
この日の釜は、客車と同じ青20号に金帯を纏った「北斗星色」EF510-510号機でした。

やっぱり北斗星といったらこの色!
…という象徴的な顔でした。

EF510形電気機関車の顔に堂々と輝く北斗星ヘッドマーク!
ブルートレイン色の夜空に輝く北斗七星と流星、そして中央に大きく列車名…この存在感です。

もっとアップでもう1枚!

EF510の側面に描かれた流星のマーク。
北斗星色のEF510は、流星マークも北斗星に使われる配色です。

北斗星、北の夜空を駆ける流星のような列車でした。

北斗星が通ったルートは、上野駅から東北本線IGRいわて銀河鉄道線青い森鉄道線で青森へ、青森から津軽線海峡線青函トンネルを通って北海道へ渡り、江差線を通って函館へ、函館から函館本線室蘭本線千歳線で札幌までを運行していました。
IGRと青い森鉄道は元々東北本線だった路線が、東北新幹線の盛岡~新青森開業で第三セクターに経営分離された並行在来線なので、往年の東北~北海道へのメインルートを行く列車だったのです。

そして19時03分、北斗星は北の大地へと出発していきました。

1月24日、上野駅でカシオペアを撮影

そして1月に北斗星を撮った前の週に同じく上野駅で、来年2016年3月で見納めになってしまう、寝台特急「カシオペア」も撮影してきました!

上野駅で出発を待つカシオペア、その列車を牽引するEF510!
この日の釜は青いEF510-513号機でした。

EF510の正面には堂々と輝くカシオペアのヘッドマーク!

カシオペアも北斗星と同じく東京~青森はEF510形電気機関車が牽引します。
北斗星にカシオペア色のEF510が入ることもある一方、カシオペアに北斗星色が入ることも。

カシオペアの客車に使用されるE26系客車
カシオペアのためにJR東日本が製造した寝台客車です。
シルバーのボディーに、地平線の向こうの朝焼けや夕焼けのようにも見える5色にグラデーションした5本のライン、これがカシオペア色です。

カシオペアも北斗星と同じく上野と札幌を結ぶ寝台特急ですが、カシオペアは開放式B寝台はなく、オール2階建て客車でかつ、すべての寝台がA寝台個室で編成されています。
E26系客車は1編成しかないので毎日の運行 (定期列車) ではなく、札幌行きが運行される日は上野行きはなく、逆に上野行きが運行される日は札幌行きはありません。(臨時列車という扱い)

2015年3月に廃止となったトワイライトエキスプレスと同様、単なる移動手段ではなく列車そのものが特別な時間となるような、豪華寝台特急の代表的な存在でした。

北斗星・カシオペアともに、牽引機関車の次は客車への電源を供給する電源車が連結されますが、北斗星はカニ24形だったのに対して、カシオペアは2階部分がラウンジ・展望室になっているカハフE26形となっています。

カシオペアの最後尾、スロネフE26形
この最後尾の1室が、カシオペアの編成にたった1室だけの「カシオペアスイート」 !!
大きく回り込んだ窓をもつ展望室になっていて、後部展望の景色を独り占めできる何とも贅沢な憧れの1室です。

スロネフE26形の窓下にはLED式のヘッドマークがあります。

上野駅13番線で、これから北の大地への旅へと出発を待つカシオペア。
いよいよあとわずかで見納めとなってしまいました。

そして一通り撮影したあと、16:20にカシオペア札幌行きが上野駅を出発するのを見送ってこの日は撤収しました。

カシオペアもとても人気の夜行列車。
北海道新幹線開通の影響で廃止となった北斗星やトワイライトエクスプレスに比べるとカシオペアのE26系客車は車歴が若いので、ええっカシオペアもか…っていう感じなんですが。
カシオペアは結局僕は乗車することなく見納めを迎えそうです。

上野駅13番線ホームのいろいろ

上野駅は長らく北への玄関口として、一大ターミナルの役割を担っていました。
13番線に発着していた北斗星・カシオペアをはじめ、かつてから数々の長距離特急列車が発着していました。

北斗星・カシオペアの発着ホームとして、上野駅13番線ホームには北斗星にまつわる様々なものがあります。

13番線ホームの一角には、上野駅を発車する寝台特急の「北斗星」「カシオペア」を待つ乗客の待合スペースとして用意された「五ツ星広場」というスペースがあります。

五ツ星広場の部分の壁は、カシオペア色の配色になってました。
鉄道において星というのはやはり夜行列車を象徴するイメージですね。

北斗星・カシオペアが発着する13番線と14番線の間には、現在使用されていないホームがあります。

人が立ち入ることがないのでホーム上は埃被ったような感じになっていますが、そこには確かに北斗星のヘッドマークの模様が!
北斗星以外にも数々の歴代寝台特急のヘッドマークが描かれています。

13番線のホームの頭上には、北斗星とカシオペアの乗車位置を示す札が吊されていました。

北斗星は定期列車時代は19:03上野発、2015年3月ダイヤ改正で臨時列車になってからはカシオペアと同じ16:20上野発でした。
一方カシオペアは16:20発。
来春で上野駅13番線ホームからこれらの「寝台特急」の表示は完全に消え去ってしまうことになります。

そして足下にも北斗星とカシオペアの乗車位置を示す案内がありました。
北斗星・カシオペアともに、客車の色を一目でイメージさせる配色です。

これまで多くの人がここから北の大地へ旅立つ第一歩を踏み出していったこの表示、これからはもう人々の思い出の中に残るのみとなってしまいます。

13番線ホーム脇の壁に貼り出されていたのは、駅員さん用の時刻表
上野東京ライン開業前の2015年1月時点ですので、宇都宮線と高崎線の普通列車も上野発着だった時代のものです。

平日土休日ともに、カシオペアは宇都宮線の16:20北斗星は宇都宮線の19:03に記載されていました。
(分の右の丸数字は発番線を示しているようです)

ホームの終端部、これから乗車するときに一番手前になる部分には、カシオペア・北斗星の編成案内がありました。
上のカシオペア・下の北斗星ともに、左が上野寄りの1号車・右が札幌寄りの12号車 (北斗星は最も札幌よりはカニ24) になっています。

夜行列車の歴史とともに長年数多くの寝台特急・寝台急行を北へと送り出していった上野駅13番ホーム。
今年度でこのホームからそんな寝台特急は完全に姿を消してしまうことになります。

2013年12月22日、最初で最後の北斗星乗車

というわけで北斗星の見納めに何回か撮影に行った僕ですが、自分自身も一度だけ北斗星に乗ることができました

北斗星廃止の噂が出始めるもまだ正式なニュースリリースは出ていなかった2年前の冬・2013年12月に、函館に旅行に行ったときの帰りに北斗星で帰ってきました。
これが僕にとって人生で最初で最後の北斗星乗車でした

▼函館旅行の記事はこちらからどうぞ

函館の旅行記はこちらの記事に書いてますが、そのときの記事から北斗星に乗車したときの話を再掲したいと思います!

(以下、2014/02/26の日記からの再掲)

改札の発車案内に表示された「特急 北斗星」。
これに乗って帰りました。

函館駅では有効長の長い5~8番線が特急用ホーム。
こちらの8番線に北斗星が発着します。

そしてやってきた北斗星マーク!
函館から青函トンネルを通って青森まで北斗星を引っ張る釜は、ED79形電気機関車

赤2号のボディに青い北斗星ヘッドマークがとても映えてかっこいい!

先にED79が単行で入線、一旦引き上げた後、DD51が牽引する北斗星の列車が到着、そこで再び後ろからED79がやってきて、DD51の切り離しとED79の増結が行われます。
函館駅は頭端形でスイッチバックとなるので、函館駅に到着した時の最後尾に、ED79が増結されて、今度はそちらを先頭に方向転換して出発していきます。

そしていよいよ北斗星が函館駅に到着!!

札幌から函館までを牽引してきたDD51形ディーゼル機関車!
先頭には少し雪をかぶってやってきました。

青20号に金帯の「北斗星色」は、DD51の中でも貫禄の姿です。

連結される24形客車の側面には、北斗星のエンブレムが描かれた客車もありました。

ここから北斗星に乗って、函館駅を出発しました。
今回、8号車のA寝台・ツインデラックスに乗車しました。

函館で買ったハセガワストアの焼き鳥弁当を、北斗星の車内で食べました。

寝台車の客室で休んでる間に青函トンネルを通過して本州へ上陸。
夜中なので外は真っ暗なのですが、走行音の変化と、海底トンネルの勾配の変化で、あーいま青函トンネルを通過しているんだなーっという感覚は分かりました。

青森県に入ると雪景色でした。
途中のどこかの駅 (暗いし全然どこの駅かわからないw)

そして深夜0時頃、青森駅で運転停車。
青森も函館と同様にスイッチバックで、ここで機関車と運転士・車掌が交代します。
海峡線を牽引してきたED79はここで役目を終えて、ここから上野まではEF510が牽引します。

青森を出てしばらくしたところで寝ました。

翌朝、6時半ぐらいに目が覚めると、郡山に停車する頃でした。

車窓から外を見ると、ちょうど夜が明けるところでした!

北斗星の車内から見る夜明け!
寝台特急の車窓から見る夜明けは、とても幻想的で忘れられない景色になりましたね!

北斗星の車内の記録

最後に、せっかく北斗星に乗車できたので、客車の車内の様子をいろいろ見て回ってきました。

僕が乗車していた8号車、オロネ25 504。

7号車、食堂車の廊下は、他の客車とは違う内装になっていました。

食堂車グランシャリオ」のドアにあるプレート。

食堂車・スシ24形の室内は、上野駅のホームから。

6号車にある半室ロビー
ロビーにはソファーが設置され、窓も大きくて景色がよく見えるようになっていました。
窓際で読書をされている方もいました。

同じく6号車には共同シャワー室もありました。

列車の先頭まで行って、EF510形電気機関車!
この日の青森から上野までを牽引する釜は、EF510 515でした。

そして僕が今回乗車した、A寝台・ツインデラックスの室内

ツインデラックスは2人用の個室。
各部屋ごとにカードキーで施錠できるドアがある室内になっています。

ツインデラックスの寝台は2段ベッドになっています。
こちらが下段のベッド。
1階部分は大きな窓と、ベッドの隣にテーブルがあります。

2段ベッドの上段部分。
2階部分にも小さな窓があります。

2段ベッドの上段に上り下りするときは、はしごをこのように架けて上り下りします。
はしごは個室内のロッカーにあります。

上野駅に到着

そして上野駅に到着
21:51に函館を出発してこの日は2時間弱の遅れで11:55に到着、13時間の列車の旅がこれにて終わりました。

北の大地から東京まではるばる走ってきた、北斗星の最後尾、カニ24形電源車
北斗星の各客車への電源を供給します。 (列車の動力は、上野~函館は電気機関車牽引、函館~札幌はディーゼル機関車牽引)

乗客を降ろし終わって上野駅を後にする、EF510形電気機関車
青森から上野までを引っ張って走りきってくれました。

上野駅も頭端式ホームで行き止まりになっており、到着した北斗星は尾久車両センターまで引き返すのですが、上野では機回し (折り返しのために先頭の機関車を反対側に付け替えること) ができないため、推進運転 (通常の、先頭の機関車が「引っ張る」のではなく、最後尾に付けた機関車がバックで「押して」走ること) で上野から尾久車両センターまで折り返していきます。

(再掲部分以上)

もしかしたら取れないかもと思いながらも運良く北斗星のチケットが取れて、このとき一度だけでも北斗星の寝台客車で一夜を過ごすという体験ができて、本当によかったと思っています!

北斗星関連のグッズとか

その他北斗星関連のグッズとかいろいろ。

先ほど載せた2013年12月に北斗星に乗ったときに、車内販売で北斗星グッズを買いました!

北斗星のストラップ。
北斗星牽引車のEF510形電気機関車と、北斗星ヘッドマークが付いています。

北斗星のプレート。
同じくこちらも北斗星の車内販売で。

プレートの反対側は食堂車「グランシャリオ」のロゴと、札幌行き・上野行き双方の方向幕が配置されていました。

それからTRAINIARTで北斗星ブルトレクッキー缶!

北斗星のヘッドマークになっているフタを開けると、中には北斗星ヘッドマーク・EF510・TRAINIARTロゴが描かれたクッキーが!

缶の側面にも、EF510と24系客車の北斗星の列車がぐるっと一周描かれています。

10月に日比谷公園で開催された「鉄道の日」鉄道フェスティバルで、NRE (日本レストランエンタープライズ) のブースで買ったグッズ。
北斗星の車内販売で売られていた、北斗星ヘッドマーク型のコースター
車内販売のもので今後の再生産の予定はなさそうな感じことをNREの方が言っていたので、つい手が…

そしてこちらも同じく日比谷公園で。
北斗星ヘッドマークプレート
直径15cmあります。

そしてこれはグッズではないんですが…
先ほど再掲した、北斗星のB寝台個室「ツインデラックス」に1回だけ乗車したときの、個室カードキー
このカードキーで個室のドアを開けます。

そしてラストは…
2015年2月の時刻表の、東北本線下り・上野-宇都宮-黒磯のページ。

この時刻表のページでご注目いただきたいのは…
定期列車時代の北斗星の最上段に堂々と輝く「列車番号1の数字!

電車の列車番号は3~4桁の数字+アルファベットで、カシオペアは臨時列車のため8000番台なので、この数字1桁でしかもトップナンバーである1という列車番号は、東北本線で北斗星にのみ与えられた特別な数字でした。
一方上りの札幌発・上野行きの列車番号は「2」でした。

この「列車番号1」は、北斗星が定期列車から臨時列車になった2015年3月ダイヤ改正をもって、時刻表上から姿を消してしまいました。

北斗星の車窓からの動画

それでは最後に、2013年12月に北斗星に乗車したときの記録を動画で!

深夜、青森駅への到着シーン。

明け方、郡山駅からの出発シーン。

北斗星の車窓から見る日の出。

朝、大宮駅への到着シーン。

ありがとう 北斗星、カシオペア

北斗星とカシオペアが長年走り続けた青函トンネルは、2016年3月から北海道新幹線が後を受け継いで走ることになります。
北斗星とカシオペアはその道を新幹線に譲る形での引退になりました。

数々の寝台特急が消滅して、高価なクルーズトレインを除くと庶民が乗れる寝台特急はほぼ絶滅寸前という中、北斗星やカシオペアまでもがその姿を消してしまうのは本当に寂しいものです…

今となっては、2年前に幸運にも北斗星のチケットが取れて、僕の人生でたった一度、北斗星の旅を体験することができて、あのとき北斗星に乗って本当によかったと心から思います!!

個室で食べたハセストの焼き鳥弁当、寝台の上で越えた青函トンネル、車窓から見た夜明け…ずっとずっと忘れません!

北海道新幹線が開通した暁には、今度は新幹線でまた北海道に行ってみたいですね!

ではでは。

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2015-11-14T23:57:45+09:00 | by XIAORING | このエントリーのURL