メディア芸術祭とか
今日の1曲: Eternal Love feat. MIKA SHI-NO / seikou nagaoka
こんばんは。
ただでさえ朝低血圧なのに、さらにマスクして電車乗ってると酸欠気味になるXIAORINGです。
先週は4日連続就活・Season2があり、しかもその合間にバイトも絡んでいろいろと大変な週で、反動で休日は思いっきり休日らしい日を過ごしてしまったので、日記書くのもなにげに久しぶりですね。
今週もESとか面接とかあって、心落ち着く暇のないまま2月終わりそうです;
そんなんで今日は、本当は先週に書く予定だった、メディア芸術祭について書いていこうと思います。
メディア芸術祭行ってきました
ということで、先週14日に、六本木は国立新美術館で開かれていた、第12回 文化庁メディア芸術祭に行ってきました。
この日は、前にも書いたTENORI-ONの岩井さんほか、エンターテインメント部門受賞者シンポジウムもあったんですが、いろいろ作品を回って見たかったので、展示の方をぐるぐる回ってました。
まぁ僕の好きな分野にかなり偏ってはいますが、個人的に印象に残ってるのをいくつかメモメモ。
ちなみに写真はちらほらなので、あるやつとないやつがあります。
TENORI-ON
この日記でも何度か登場している「TENORI-ON」。
今回こんなかんじで何台か実機が並んで、実際に触って音を出してみることができました。
なんですが、けっこう人が並んで待ってたので、後で来ようと思ってたら、本日の体験は終了になってしまいました。
まぁでも、去年のICCとspiral records、それからKDDIデザイニングスタジオと、なにげに3回も実機は触ってるので、この際よしとしましょうw
新感覚のインターフェースを持つ1つの電子楽器でありながら、同時に1つのメディアアート作品であるという、おもしろい作品。
Wii Fit
YAMAHAと同じく日本が世界に誇るメーカー、そしてその卓越したユーザーサポートなどユーザーへの真心ある姿勢に世界中からリスペクトが絶えないゲームメーカー、任天堂から、「Wii Fit」が優秀賞。
こちらも実際にWiiとバランスWiiボードがあって、ヘディングとかスキーとかで遊べました。
バランスWiiボードにしてもWiiリモコンにしてもDSのタッチパネルにしても、最近の任天堂ハードは今までの「コントローラーを指先でカチャカチャやって操作する」というプレイスタイルの常識を大きく覆して、新しい操作感で売ってったのが当たっているのがとてもおもしろいですね。
まぁ昔にもスーパースコープとかスーパーファミコンマウスとかいろいろあるにはありましたけど、今回はそういうのより大きく当たったとか、コテコテのゲーマー以外にも幅広い層に売れたとかそういう点でも。
ゲームの表現力を極めたPSとPSP、独特のユーザーインターフェースで新感覚のゲームを提案したWiiとDS。
対照的ではありますが、次世代ゲーム機のひとつの構図ができているみたいでなかなかおもしろいですね。
ちなみにこの作品の作者代表として出ているのは世界のゲーム界の父、ミヤホンこと宮本茂本部長。
さすがです。
Gyorol
Webと携帯電話を使った作品、「Gyorol」(ぎょろる)。
こんな感じで床に湖の画面が映し出されてて、自分の携帯でQRコードにアクセスすると、携帯とリアルタイムに連動して、携帯の操作を釣り竿代わりに釣りができるというゲーム。
釣られた魚は他の方のも全部一緒に、スクリーンの中の水槽に入ります。
自分の携帯にも壁紙をダウンロードできます。
たぶんFlashとかで動いてるんだと思いますが、Webと自分の携帯がリアルタイムに連動しているという感覚がとてもおもしろいです。
しかもバイブの動きも制御しているようで、釣り竿に魚がかかったときに携帯のバイブが振動するというところも。
Touched Echo
こちらはアート部門から「Touched Echo」。
鉄の柵があって、そこに肘をついて手で耳を覆うようにして耳に当てると、骨伝導で音が伝わってくるというもの。
骨伝導で音を伝えるということ自体もおもしろいですが、それより、ここで聞こえてくる音は戦闘機の音や爆撃の音。
第二次大戦中のドイツ、ドレスデン爆撃を再現したものになっています。
そこで人々は爆撃の音から耳をふさいでいたそうです。
本来音を聞かないための「耳をふさぐ」という行為が、音を聞くための手段となっているところが印象的です。
アート部門はOups!もちょっとやってみたかったですね。
Standard Time
アート部門審査委員会推薦作品から、「Standard Time」。
映像作品なんですが、デジタル時計の「00:00」という表記を、作業員の人が木材をトントン打ち付けたりして、リアルに組み立ててしまうという作品です。
しかも実際の時刻に合わせて、リアルタイムに数字を作り替えていってるんです。
「15:00」を作ったら1分後には「0」を「1」に作り替えて「15:01」に、そしてさらに次の1分で「15:02」に…という作業が延々と続いていきます。
編集もCGも一切なし、人間の力だけを使った極限のパフォーマンスです。
さすがに数分しかみてないですけど、これ24時間ずっとやってたんですかね。。
ほんとに24時間作り続けたとしたらほんとすごい…
levelHead
エンターテインメント部門審査委員会推薦作品から、「levelHead」。
サイコロみたいな箱を傾けて操作するんですが、箱自体にはQRコードみたいなのがプリントされているだけなんですが、そのコードを画像解析して、スクリーン上でみると、箱の面の部分に画像がハメコまれているんです。
箱がちょうど部屋みたいになってて、その部屋の中に人がいて、箱を傾けると傾きを検知して中の人が歩くという。
画像解析をおもしろく使ったインスタレーション的な作品。
違うけどなんかぴよたんの卒研を思い出しますw
風の音楽 ephemeral melody
学生CGコンテストの受賞作品展示から、「風の音楽 ephemeral melody」。
ハンドルを回すとシャボン玉がたくさん出てきて、ハープやピアノの弦みたいに並んでる金属の棒にシャボン玉が当たると、音が出るというもの。
たぶんシャボン玉で2本の棒が通電すると音が鳴るようにプログラムが組まれているんだと思いますが、インタラクティブ性と出てくる音にランダム性があって、さらに視覚的にも美しい、そんな楽器のような作品でした。
ちなみに東大大学院の方の作品です。
Open Reel Ensemble
そして今回僕の中で最も印象的だった作品がこちら。
同じく学生CGコンテストの受賞作品、「Open Reel Ensemble」。
Open Reel Ensemble @ JMAF2008。
オープンリールのテープレコーダーが並んでて、それに録音/再生して演奏するんですが、USB改造されてて、i-Phoneで再生/停止/逆再生などの操作ができるようになっているんです。
それで、キーボードやマイクから入力した音をリアルタイムに録音/再生して、i-Phoneを使ったり、物理的に手でオープンリールに触ったりして、スクラッチをするように演奏するという感じです。
YouTubeから動画が見れます。
ちなみにこれを作ったのは多摩美の情報デザイン科の方だそうで、ご本人のブログにもメディア芸術祭の記事が載ってます。
過去の技術であるオープンリールと、最新の技術であるi-Phone。
アナログとデジタル、昔と今の技術が、時を越えて融合し、産み出されるパフォーマンス、かなり見入ってしまいました。
おしまい
ということで、いろいろ見てきましたが、やっぱり自分は、技術を使い、音や映像を使い、おもしろい発想で、おもしろい体験ができる、そういったジャンルの作品とか展覧会とかが傾向としては好きなんだなぁと思います。
そして自分と同じ世代の学生の方がこういった素晴らしい作品を作ってるっていうことも、自分が何か作れるって訳じゃないですが、なんかこうモチベーションが湧くというか、ちょっとコーフンですね。
そして工科大のメディア学部の方も、「まよなかのいちご」という映像作品で佳作を受賞されています。
ご本人のサイトの中で、作品を見ることができます。
4月からの卒研で、Max使ってどうこうしたいとか今まで言ってましたが、今回のメディア芸術祭を見て、誰が使うとか誰かの役に立つとか、論理的な根拠や実証がどうこうとか、そういうの全部抜きにして、純粋におもしろいモノを作りたい!って、そう思いました。
卒研に関してはまぁいろいろ悩もうと思います。
ちなみにこのあとは、前回の日記で写真を載せた、ミッドタウンの浅野屋でおみやげを買って帰りました。
ESとか書くのとかほんとめんどうd(ryなかなか現実から逃げたい気持ちを抑えられずにいますが、とりあえずまた今週もなんとかやっていこうと思います。
では今日はこのへんで。