今週の研究Notes p.2
今日の1曲: espacio / Ceui
こんばんは。
たまっているネタを消化できずにまた1週間が経ってしまったXIAORINGです。
前期始まって2週間経ちましたが、今週もなんかあっという間に終わったなーってかんじです。
早速今週も1週間の卒研のメモを。
シリーズ・今週の卒研Notesの他の記事は、タグ: 研究からどうぞ。
もくじ
- 4/21 サウンドデザインゼミ
- Maxでやることが決まりました
- 環境
- システム概要
- CMP2008先行研究
- S/Wに関する現状での問題
- H/Wに関する現状での問題
- スピーカーシステムに関する課題
- 次週以降に向けて
- 4/24 (Fri) Max/MSP Seminar
- シュトックハウゼン
- randomで入れる数値の計算方法
- LFOを使って変調する
- AM
- FM
- AMとFMのまとめ
- Maxがもつ危険性について検証する
4/21 サウンドデザインゼミ
今週の研究ゼミのノート。
Maxでやることが決まりました
この1年間で何の研究をするか、おおまかに決定しました。
3次元サラウンド環境におけるMax/MSP/Jitterを用いた音響処理プログラムの研究
~ 映像解析による3次元サラウンドパンナー ~
Max/MSP/Jitterを用いて、映像解析による3DサラウンドパンナーのVSTプラグインを開発、上下を含む3Dサラウンド環境での制作手法を研究します。
環境
- 開発環境
- Cycling '74 Max/MSP/Jitter 5 (or 4)
- 検証環境
- Steinberg NUENDO 4 (or 3) + Cycling '74 Pluggo Runtime
もしできたら、CubaseとかSONARとかProToolsとかでも動かしたい… - 再生環境
- 10.1ch 3Dサラウンドスピーカーシステム
システム概要
カメラを2台設置、それらの映像から3軸の位置情報を解析。
3軸の位置情報から音源の定位を設定、3Dサラウンドシステムで再生。
VSTプラグインとしてDAWから操作、コンテンツ制作で利用可能に。
CMP2008先行研究
- 5.1サラウンドコンテンツにおける音響処理手法の提案
- 上下方向を含むサラウンドコンテンツの制作手法の提案
- 上下方向を含むサラウンドコンテンツ制作における効果的な音響処理の研究
- 映像解析を用いたインタラクティブなサラウンド空間の提案
S/Wに関する現状での問題
- PluggoがVST3に対応していないため、NUENDO4で使えない?
- NUE3でやるか?次世代的なサラウンドの研究なのに3では環境が古い
- Max5で作るとPluggoで動かせない?
- Max4で作るか?
H/Wに関する現状での問題
- H/Wをどんなものを使うか?既存のデバイスを使うか、あるいは自作するか?
- アメリカとかで既存のものもあるらしいが、古い物なので最近はどうなっているか?
- 去年のぴよたんのように色で解析するなら、背景など対象以外の色から分離するにはどうするか?
スピーカーシステムに関する課題
- スピーカーの配置をどうするか?
- 上下も含めるとなると、現状では標準的なスピーカー配置の規格がない。
- すぐに考えられるものとしては、既存の5.1を2倍にした10.1とか、あるいは去年のえびちゃんとかの10.1が有力。
- まだ決まったフォーマットのない3Dサラウンドのスピーカー配置を、こういう配置が効果的!ということも同時に提案できるところを目指したい、というのがMMPとしての目指すところらしい。
ちなみにNHK放送技術研究所が研究しているスーパーハイビジョンでは、上9ch・中10ch・下3ch・LFE0.2chの22.2chサラウンドが提唱されているようです。
規格はSMPTE2036-2-2008。
先週、そのNHK技研から、22.2chの3Dサラウンドを通常のヘッドフォンで再生するためのヘッドフォンプロセッサーが発表されました。
あらかじめ計測した頭部伝達関数をもとに、3Dの音声を処理しているらしいです。
次週以降に向けて
5月、6月、7月に何をやって、中間発表までにどこまでをやり、何を明らかにするか、そういった計画を立てる。
4/24 (Fri) Max/MSP Seminar
Maxゼミの今週の内容。
Max5がPNGでパッチのスクリーンショットが取れるようなので、今回から試しに画像を貼ってみることにしました。
…といってもこんな最近Maxを触りだした超ビギナーのパッチですので、他の方はあまり参考になさらない方がいいと思いますがw
こんなかんじで。
クリックするとLightboxででかくなります。
シュトックハウゼン
電子音楽の代表的音楽家のひとり。
ドイツ人。
電子音楽をやると50年代とかから学ぶが、この人は必ず通る。
電子音楽というと、サイン波でいろいろとかやる (もちろん最初はアナログのオシレーター) のや、ミュージックコンクレートとよばれるものがある。
ちなみにこの人は2007年まで生きていた。 →
電子音楽はまだまだこの半世紀ぐらいの歴史の浅い音楽。
randomで入れる数値の計算方法
前回の内容から。
xからyまでの数値をランダムで吐き出すパッチは、
random (y-x+1) ↓ + x
となる。
例
20~20000をランダムでやるときは、x=20, y=20000なので、
random 19981 ↓ + 20
となる。
考え方
random
で吐き出す範囲は、0を含む、argument個。
つまり、0~(argument-1)。
例えば、random 10
のときは0~9までの10個。
これを0~10にしたかったら、argumentを10+1で11にすれば、0~10までの11個になる。
最小値は、random
の出力にたし算する。
例えば0~10の11個を20~30の11個にしたかったら、random
の下に+ 20
をパッチ。
これをふまえて例題を考えると、まず最小値は20なので、random
の下に+ 20
をパッチ。
最大値は20000で、最小値との差は19980。
このままだと20~19999までの19980個になるので、19980+1で、19981をrandom
のargumentにする。
これで20~20000までの19981個の範囲になる。
LFOを使って変調する
LFO = Low Frequency Oscillator
低い 周波数の オシレーター
↓
20Hz以下の聞こえないところ
LFOを使って揺らぎを作る → 変調「Modulation」
AM
振幅を変調 → AM : Amplitude Modulation (トレモロ効果)
オシレーターの構造をコピペしてもういっこ作る。
これが「変調する側」…「モジュレータ」になる。
ちなみに元のオシレーター、つまり「変調される側」は「キャリア」。
振幅を変化させる → かけ算。
キャリアの出力にモジュレータをかけ算する。 (図のOscillator
の下。)
揺らぎをなくすには、LFOのFreqを0にする。
FM
周波数を変調 → FM : Frequency Modulation (ビブラート、早くするとFM音源の基礎)
AMとおなじようにオシレーターをコピペ。
周波数を変えるので、cycle~
の第1インレットにいれる、ナンバーボックスのところに。 (図のFrequency [Hz]
の下。)
かけ算にすると、0Hzからナンバーボックスの周波数 (1000Hzとか) まで一気に変化するようになるので、そうするとめちゃくちゃ変化量がでかい。
なので、ここは周波数にたし算。
ただしそのままでは変化量が1Hzしか変わらないので、ほとんど変化しない。
そこでモジュレータのcycle~
にナンバーボックスをかけ算して、変化量をでかくできるようにしてから、たし算する。
AMとFMのまとめ
- AM
- 振幅を変調 →
cycle~
の出力にかけ算。 - FM
- 周波数を変調 →
cycle~
の第1インレットに入れる周波数にたし算。
Maxがもつ危険性について検証する
仮説
Maxには中毒性がある。
検証
卒研室に行く。
MacまたはVAIOを起動してiLokを挿し、Maxを起動する。
任意で手元にMaxオデッセイを用意する。
結果
今週行った火水金の3日間のうち2日間、Maxをいじっているうちに終バスになったorz
こんなつもりでは…
考察
Maxは、一度始めるとしばらく抜け出せなくなるような中毒性を持つ、危険なツールである。
おしまい + アドバン新歓とかとか
というかんじで今回のNotesはおしまい。
いつの間にか4月もあと5日で終わりですね。
今週半分終わったらGWですねGW。
そしてアドバンのレセプション、いわゆる新歓がいよいよ今週です。
峠でやってた時代に入った僕は、いまだにレセプションと呼ぶのに慣れませんがwww
といっても去年までと違って週末じゃなくなってしまったので (連休前最後の授業日なので、大学は次の日休みですが) 、05はきっとあんまり来ないんじゃないかなーと思って、ん~どうなんだろうなー今年は…って感じですが。
新入生説明会も先週で全日程終わったようですが、今年はどのくらい新入生入るんでしょうね。
かわいい子もイケメンも、音楽好きも音響好きも機材好きも、バンドマンも打ち込み屋も、どんどん来てくれたらうれしいなーっと思いつつも、研究の合間に部室とか行ったら全然しゃべれなくて新入生の対応は07や08に丸投げしてると思いますw
僕が初めて部室に行ったあの日はちょうど4年前の今ごろですが、当時の頃はもう遙か昔。
05がバリバリ現場に出てたころ講習とかやってた07が、今アドバンの最前線にいます。
そういうことを考えると、自分ではあんまり時間が経った実感はないんですが、相当時間が経ったんですよね。
僕の大学生活はまぁ一般的な大学生のような輝かしい若き青春の日々とはちょっと言い難いものですけどw、それでも今までいろいろやりたいことやって、大事な仲間やいろいろ敵わない先輩方やかわいい後輩たちもできて、いろんな思い出もできて、大学生活はやっぱ楽しくてほんといいなって思います。
まぁそれも今年で最後の1年 (の予定w) 、今年はMax/MSP/Jitterと共に送る1年になりそうです。
まぁけっこうよく研究室から部室に逃げ込んでくると思いますが、たとえ研究に行き詰まって死んでたとしても、あるいは研究がめんどくなったり現実から逃げてきたりしても、暖かく受け入れてやってくださいw>0708のみなさん
じゃ、きょうはおしまい。